潮狩りの季節がやってきた
潮の満ち引きを見ていて「人生と同じだなあ」とおもう
それはタイの海岸での出来事だった
島の名前も忘れたが、この海岸は干潮の差があまりにも激しい
引いた時は10キロぐらいまで陸地になっていく
しかし満るときの速さは半端ではなく、どんなに速く走っても間に合わない
他国の私達はその速度が分からないので、海に入らないようにと禁止令が出ていた
「へーそんなの?」
と深く考えもせず堤防の上で潮の干潮を見守っていた
引くは引くはずんずん陸地になっていく、そのとき海の底に沈んでいたいろんなものがあぶりだされていく
海水パンツが在ったり、ブラジャーが見えたり、お財布のような革製品が在ったり、カップラーメンの器が出てきたり、貝の死骸、魚の骨、大きな岩などなどあらゆるものが明白になる
そしてあっという間に海が高くなって水がひたひたと押し寄せてくる、その速いこと。のんびり潮の引いた海底で遊んでいたらあっという間に命とられる恐怖も感じた
其れより
人は運のない時があると同時に「波に乗る」ときもある
干潮の差が激しい人は、それだけ大きな仕事もする人なのだなあと思った
干いたときあからさまなものが見えてくる、それは自分自身の恥部でもある。それをしっかり見て取り除くことが出来れば、満ちたとき悠然と波に乗ることが出来る
潮が引くときより、満ちてくるときの方が早い、その時を逃すと逆に波に飲まれてしまうのだろう
その島にはオーラソーマのていちゃー講習に1週間滞在していたけど、毎日海岸に出てその潮の満ち引きに人生を見ていた。そちらの方が勉強になったと思う
どんなにどん底にいると思っても、自分の恥部を一つ一つ丁寧に整理していれば、必ず波がやってくる。それの繰り返しが人生なのかなと思う。海底のごみが無くなれば常に美しい波に乗っていられる
この干潮の波を利用して鎌倉幕府を倒したのが足利尊氏(風水から解くとそうなる)
自然からの教えを真摯に受け取る人が人間世界でも賢く生きて行けるのだわね
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