昨夜「チャコちゅうぶ」でも話したが、友人が再生した。それもチャ子ちゃん先生の声を聴いて
その人は4年前に脳溢血を患い一時健康になったが二度目の発作でしかも医療ミスも重なり再起不能と診断
コロナ騒ぎの間病院のベットに縛り付けられていた
電話をするのもはばかられ、音信不通が三年続いた
時々ご自宅に電話するが「大丈夫です」とあまり詳しくは教えてもらえない
そうするとますます連絡が遠ざかる
ところが
昨日携帯に彼女からの着信
「ああ家族からのお知らせか、やはりだめだったのだ」
とがっくり来て返信できぬ
暫くするとまた着信、怖くて取れない、何年か前風水の師匠が亡くなったとき、やはり携帯に師匠のお嬢さんから連絡があり、ぎょっとしたことがある。そういう経験があるのでマイナスの方に気が向く
三回目の着信、声を潜めて恐る恐る出る
「比佐子さんラジオ聞いたわ!それで私生きることにしたの!」
昔と変わらぬソプラノの声
「ええー嬉しい!よみがえったのね」
「そうよチャ子ちゃんのおかげ」
娘さんがたまたま(必然だと思う)早く目が覚めラジオをスイッチオン、そうしたら中谷比佐子さん云々――というラジオ深夜便の出だしが聞こえてきて、それを聞き、早速アーカイブを母親に聞かせそれを三日間時間のある時に数回聞こえるようにし、なお「チャコちゅうぶ」を毎日見せているうち4日目に立ち上がって歩き、言葉もはっきりしてきたという
「もういいか家族にも迷惑かけているし」と思っていたところ、中谷比佐子の元気な姿を見て
「生きよう、チャ子さんに会いたい」と思ったのだという
そうしたら言葉がすらすらと出るようになり、家族の喜ぶ顔がうれしく、その顔見たさにそばに行きたくて歩けるようになった
老舗の呉服屋の女将だったので、お客さんが
「女将さんと仲の良かった中谷先生がラジオに出ていた」と知らせに現れたり
「みんなが私の回復を待っていてくれたんだわ」と思ったら元気がわいてきたという
車椅子生活になっても、車いす用の着物を仕立て着ていたきもの好きの女将さん、これからは不自由な人のための着物を次々に作っていくと「夢」を語ってくれた