goo blog サービス終了のお知らせ 

チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

幻の絹縮み

2015年04月11日 10時28分33秒 | 日記
アレはいつのころか?
「麻の縮みはあるけど絹にはできないの?」
と無理難題を小千谷の樋口さんに投げかけた
ソの話を聞いていた京都の問屋さんが
「是非うちでやりましょう」
とスポンサーになってくださった

一年後見事にできあがり
その頃矢作春恵先生に書を習っていたチャコちゃん先生
無謀にもしかし堂々と「絹ちぢみ」と言う文字を書き其れをロゴにした
いま思うと恥を知らないその頃のチャコちゃん先生を逆にスゴイと思ってしまう自分がいる

さてこの「絹縮み」まことに着心地が良く
単衣の頃に無くてはならない素材になった
初めはしぼが荒く
其れがまた味があったが
年々しぼが細くなりお品が良くなった

あの中越地震の後「絹縮み」は消えた
麻の縮みはできるが絹はやはり技術がまた別の所にある
しかも担当していた婦人はその仕事から離れてしまった

地震お見舞いに行きながらも
在庫の「絹縮み」を買いあさったチャコちゃん先生

今年も単衣の季節がやって来る
チャコちゃん先生の「絹ちぢみ」をみんなほしがるのだがもうない
最近また樋口織物から出てきたけど
チャコちゃん先生のものとは違う

其れが何と!!昨日ソの京都の問屋さんから
「一反ありましたあーー」
と送ってきた

ほしい方いらして下さいね
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする