チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

蚕に感謝

2013年11月07日 09時44分32秒 | 日記
蚕とのお付き合いは長い
勿論初めは気持ちワルと思った
毛虫、青虫、芋虫の類にあうと飛び上がるほど驚く

其れが蚕を観て尊敬するようになったのは蚕の研究に身を置くようになってから
其の当時愛知にあった蚕糸研究所に取材に行った
そこに蚕に一生を捧げている農学博士とたくさんお話をした
そして蚕のいろんな様子を見せていただいた

博士達は蚕の遺伝子や蚕のが吐くセリシンの分解などに余念がない
しかし蚕を愛していた

そこで見た物は
蚕の「無条件の愛」だった
人間に与えて与えて其の一生を終える
それに対して人間は蚕にどういう恩返しをしているのだろうと考えた
チャコちゃん先生はそれをこれからの人生追究にしようと思った

そのとき気が付いたのが「着物のかたち」
8枚の布をつなぎ合わせ一枚の形にしてしまう
縫って着終わった後また一枚の布になる

これは我が先祖が蚕の「無条件の愛」に応えた行動であって
此の行動を未来永劫蚕のために続けなければ人間としてハズカシイ

その後のチャコちゃん先生の行動のすべては
此の蚕の「無条件の愛」にどう応えるかにかかっていた

そして⒌日其のチャコちゃん先生の生き方にご褒美をいただいた
それは蚕にいただいたとのだと思う

肩書もなく公の役職にもなく蚕の気持ちだけをしっかり受け止めて仕事をしてきたことに
「蚕糸功績賞」という賞を財団法人 大日本蚕糸会からいただいた
蚕にひたすら感謝するチャコちゃん先生
これからも蚕とともにーーーっぐあんばるぞーーー
コメント (1)
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