チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

八丈島

2013年04月01日 09時34分48秒 | 日記
八丈島に行ってきた
友人の岩崎由美さんの案内が素晴らしく
私たちは八丈島を満喫して帰ってきた

通り一遍ではない紹介
これは此の島を愛している人でないとできないと思う
自分が理解し愛しているものに関して人は其れを多くの人と共に味わいたくなる
「いいものはいい」
此のシンプルな気持ちが逆に多くの人を感動させる

ココで生産される黄八丈もそうだ、
此の島に育つ植物を使って染め続けていて
黄色、鳶色、黒の三色
黄色は苅り安、此の島ではこぶなぐさと呼ぶ中国の皇帝の色とも言われ
日本でも飛鳥時代に此の染め料を使った記録がある

鳶色はタブの木の樹皮楠の一種
黒はスダジイブナの木の一種の樹皮で染めた糸を泥田につけて黒にする
水田をかろうじて確保

こう言う作業を繰り返し糸を染めて格子や縞を織る
織は平織りか綾織り

柄も織も非常にシンプル
シンプルだからこそ何千年も此の織は続いている
大流行しても大量生産に踏み切らない
機械化を避けている
というより此のやり方が八丈島の特長を生かすのだと信じているからであろう

東京から遙か離れた東京都八丈島町
此の島の個性を生かすための産物が他にもある
八丈焼酎これは薩摩の流人が薩摩焼酎の作り方を教えたといわれていて
焼酎好きにとって涎の出る品種

更に黒潮の恩恵を受けた魚の数々
その魚を干物やくさやにして保存する
その保存方法もすべて手作り

「てづくり」と一言に言っても
身体を使い知恵を絞らなければならない

本島の大量生産の大波にびくともせず伝統手法が残っている八丈島

此の島のあり方がこれからの日本の姿の参考になる
とチャコちゃん先生は思うな

心穏やかに自然と共存し、そこから知恵をいただける島
遠くて近い日本という感じを受けた旅だった

コメント (2)
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