チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

障子

2011年02月14日 11時31分43秒 | 日記
障子の存在を今朝は改めて感じる
昨夜障子を閉めて休むのを忘れたら
なんと肩が冷たくて仕方がない
「表はよほど寒いのね」
と思いながらも眠いので起きて肩の手当てもしない

それでも
布団を持ち上げて肩を温めている
そして起きる時間になり
カーテンを開けて気がついた
「障子が閉まっていない!

たったそれだけ紙一枚
しかし違う

友人の家に久しぶりにお邪魔したら
お部屋の様子が少し違う
「ナンデダロウ?」

わかった
窓側に障子を入れていた
庭に面した窓は雪見障子にしてあって
其処から見えるお庭の奥が深い感じがする
しかも樹の枝にカットしたリンゴを刺してあって
「どんな鳥が来るの?」
「めじろよ、可愛い」

「お部屋の格が上がった感じね」
「だって比佐子さん前にいらしたときーー」
窓側が乱雑でもう少し整理しないと
とか
水槽の水が濁っているとか
庭の樹がうっそうとしすぎだとか
「注意を受けたでしょう?」
「ゴメン姑みたい」
「ううん主人もそう思っていたんだって」
だから建具屋サンに入ってもらったのだそうだ

障子の存在で
家全体が落ち着いた
紙と木の芸術
この障子紙一つで色んな自然を楽しめる

行灯のような照明にしたら
一気にお部屋が色っぽくなった
「こういう灯りのもとで昔の男は女を口説いていたんだ」
日本人の感性って美しい

友人の家族も打ち揃って
日本賛美に夜が更けていった

さらに障子の実力を気付かせてもらった今朝だった


コメント
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