チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

大久保信子さん

2008年11月04日 12時00分32秒 | 日記
アレは昭和五十年代の後半
当時市谷にあった秋櫻舎に大久保さんが現れ
「コレからきもののことを勉強したいのでおいてほしい」
と頼まれた

編集室こすもすでは
まだ力があった婦人誌のきものの編集をしていて
着付けやメイクヘアーは外の人にお願いし
編集取材、撮影執筆は内部でまかなっていた

チャコちゃん先生は
着付けは手早いが大雑把なので
何とかしなければと思っていたところ
大久保信子さんの参入で
にわかに秋櫻舎の仕事も充実してきた

というのは
大久保さんは丁寧で仕上げが綺麗
若い頃の三田さんや大原麗子などなど女優さんの着つけを
チャコちゃん先生がしていたなんて信じられない

そういうときに大久保さんが入ってきて
着付けそのものに興味を持っているので覚えも早い
撮影用の着付けはすぐにマスター

女優さんたち
またフアッションショーなど
本当に楽しくきものの着付けをしまくった

大久保さんは現場で
中谷比佐子に鍛えられたが
結構怖いんだよねこの人現場ではーー
しかし大久保さんはご自分でもよく勉強をして
独自の着付けスタイルを編み出した

地方に行くと
いきなり農協おばさんになり
いろいろと野菜を買いあさる
とにかく家庭を大切にする姿は尊い

またおいしいものを見つけるのも上手で
帰りの列車の中では
其の美味にスタッフは大いに癒された

独立してからは
いい仕事をきちんとしている姿を見ている
やっと
大久保さんらしい着付けの本が出来上がった

プレジデント社から
丁寧で分かりやすい
彼女ならではの細やかな着付けのポイントが表されている
コレ1冊あれば
着付けの心配はいらない
どうぞ皆さんのお手元においてください

何かとても嬉しい

コメント
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