東京は三社祭が終わると「浴衣」の季節に入る
しかし五月は気温が不順で雨が意外と多い
そのため浴衣を着るチャンスが割と少ないということにもなる
浴衣を粋に色っぽく着るのはなかなかむつかしい
芸者さんたちの浴衣姿は美しい
とにかく浴衣がホームドレスなので肌の一部のように様になっている
寒いと浴衣の上に半纏や羽織を着ているのだが
それがまたいい味出している
舞台の俳優さんたちの浴衣姿もいい
この方たちは「いつから」ではなく一年中楽屋着として着ている
やはり体に沿っている
歌舞伎役者はご自分の屋号の浴衣があって
弟子たちもそろいの浴衣だが微妙に素材が違うようだ
楽屋取材ということもやったが
役者さんたちの佇まいにいつも気後れしていた
というのはこちらが何となくやぼったく思うからだ
役者さんたちは、常に着ていているので、体になじむのであろう
浴衣は体の線が出やすいし、胸もはだける、足もあらわに出るし、お尻の形ももろに出る
そういう感覚を通り越して体になじませるのはやはり年中着るということだろう
それにしても素材が粗悪になっている
一時日本製の木綿は全くなくなっていた、素肌に着るという気持ちの良い木綿は輸入木綿では味わいにくい
何でも輸入に頼る政策は日本文化を消してしまう
ゆかたは着るのも難しいが
浴衣の柄合わせは最も頭を使うという
今年は浴衣に挑戦してみるか?