宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

鎮魂帰神法 ~ 復古神道の招魂儀式

2013年05月22日 | 神社

今の神社神道では考えられないことだけど、昔の巫女は、神がかりになって、お告げをもたらすのが仕事だった。

明治政府は、近代国家にそぐわないとして、この行為を禁止した。でも、神社からは消えただけで、教派神道および、新宗教の諸宗派には脈々と受け継がれている。

単なる交霊術なら世界の各地にもあるけど、日本の神道系の諸宗派だけに、神道としての特徴を存分に持っている。 というのも、日本の神道は、心を清めることを非常に重視する。ケガレに対して、とても敏感なのが特徴だ。このため、どの宗派でも、心のケガレを落とすことがカギを握っている。そうしないと、霊を呼べない。

なんといっても、大本教の出口なお、出口王仁三郎が取り入れて有名になった。現代日本のスピリチュアリズムや新宗教に及ぼした影響は、ホントに大きい。 

この大本教の鎮魂帰神法は、新宗教のいろんな宗派に、形を変えて受け継がれている。

スピリチュアルの世界に多くの人の関心を引き付けたという点では、大きな成果が上がった。これがなかったら、日本にスピリチュアリズムが普及するのは、もっとずっと後の話になっただろう。

ただし、批判も多い。特に多いのは、「鎮魂帰神法は、アナタの精神的な健康に有害となる恐れがあります」という批判。「生長の家」の開祖も、若い頃は大本教にいた人だけど、それを理由に、鎮魂帰神法をやらなかったという。

これらの元になっているのは、幕末に、本田親徳(ほんだちかあつ)という人物が編み出した「鎮魂帰神法」。(・・・このように、近世から近代にかけて起きた神道の新しい動きを、「復古神道」と言います)。

世の中は広いもので、なんと、「本田式鎮魂帰神法」のやり方を書いてあるサイトがあった。勝手ながらコピペさせていただきます (追記・・・以下の記述には、本田式鎮魂帰神法の関係者からのコメントにより、内容に疑問符がつけられています)。

>本田式鎮魂帰神法のあらまし

【鎮魂法】

  1. 霊を降ろされる役の人物はあらかじめ禊ぎ祓いの儀を受けて心身を清浄にしておく。
  2. 審神者(さにわ)の役を負った者が霊を降ろされる人物の前に立つ。降ろされる側は瞑目正座して両手で鎮魂印を組む。
  3. 審神者の指示に従い意念を集中するうちに、憑霊を受ける人物は次第に手脚の感覚が麻痺していき、最後には宙に浮かんでいるような心持ちになっていく。
  4. 3の状態への変化を数回繰り返すうちに次第に霊魂が鎮まり、丹田に力が蓄えられる。

 

【帰神法】

  1. 憑霊を受ける側は手印を組んだまま瞑目正座を続ける。
  2. 審神者は「ヒト、フタ、ミー、ヨ、イツ、ムユ、ナナ、ココノ、タリ、モモ、ヨロズ」という神文を数回唱えた後、厳かに「ウーン」と唸りながら、人差し指で霊力を注ぎ込む。
  3. 憑霊を受ける側は霊力を注がれることにより、身体全体が霊動し始める。この霊動は憑依した霊(神)の動きとされる。この段階で憑依した霊(神)が憑依された人の口を通して様々な言葉を話し始めたり、ときには苦しげに呻いたり、暴れ出したりする。
  4. 審神者は降りてきた霊(神)に必要な質問を浴びせ、もしそれが邪霊・邪神の類であると判断された場合には、戒告、なだめすかし、叱咤、捕縛などを適宜に行って、霊(神)の改心を促す。もし、どうしても改心しない場合にはそのまま神界へ引き渡す。


審神者(さにわ)が重視されるのは、「日本書記」に出てくる、神功皇后のご神託のエピソードを見習うため。このように、「復古」神道というだけあって、日本の古い神話に根拠を求めることが多い。

「ときには苦しげに呻いたり、暴れたりする」とあるのもその通りで、キツネ憑きが「ウー」とウナリ声を上げて暴れ出すというのが、新宗教の信者向けセミナーでは、ほとんどお約束。これを厳しく叱りつけたり、優しくなだめすかしたりして、無事に神界へと誘導するのがポイントだ。


日本神霊学研究会という宗派を脱会した人のブログによると、

>大本教では鎮魂帰神法が広まりますが、困ったことも起こります。

>あちらの世界からもどってこなくなった精神障害者が出たり、教祖になる者まで出ます。それで原則禁止状態になります。

>この「鎮魂帰神法」はサニワが大事になります。この行法は、サニワと神主が一対で行います。

>本来はサニワが脱魂して、神の世界から神霊を降ろし、転霊して神主に神懸らせ、口を切るといい、言葉を話させて降りてきた神の正邪を確かめます。 

>筆者は鎮魂帰神法は危険だなどと一方的に断じたりはしません。

>サニワという機能を怠ればカルトの温床になりますが、きちんと道を究めている方にとっては必要不可欠な技法だと感じています。

>復古神道では「鎮魂」「帰神」「太占」を三大皇学といいますが、本来大事な行法なんです。


いや~、勉強になりますな。あんまり書くと、またまた、信奉者とアンチの人の両サイドから批判されるサンドイッチ状態(・・・あるいは、サンドバッグ状態)になりかねないけど、復古神道を語る上では外せないテーマと思われる・・・。


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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2013-05-23 06:29:03
今の神主さんも浄霊が出来るのかな?
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Unknown (ゆうくん)
2013-05-23 07:57:29
> あんまり書くと、またまた、信奉者とアンチの人の両サイドから批判される
サンドイッチ状態(・・・あるいは、サンドバッグ状態)になりかねないけど、

ここは、縦横無尽に語るブログです。(笑)
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Unknown (ブログ管理人)
2013-05-23 09:39:56
>「ときには苦しげに呻いたり、暴れたりする」とあるのもその通りで、キツネ憑きが「ウー」とウナリ声を上げて暴れ出すというのが、いい悪いは別にして、ほとんどお約束。これを厳しく叱りつけたり、優しくなだめすかしたりして、無事に神界へと誘導するのがポイントだ

↑これを追記しました。

古き良き(?)、日本の新宗教。過ぎてしまえば皆、美しい思い出・・・。
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Unknown (Unknown)
2013-05-26 21:57:41
縁があって本田霊学を学ぶ機会のあったものですが
文章の九割がたが間違ってますよ。

どこがどのように誤解されているかは
指摘できなくて申し訳ありません。
不特定多数の閲覧する場では記載不可ですので。

本田親徳全集を読んだだけのサイトを
参考に記事を書くのもよいのですが。
さすがに他所のサイトに比べても
内容がきついですよ。
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Unknown (ブログ管理人)
2013-05-27 08:03:50
>本田親徳全集を読んだだけのサイトを
参考に記事を書くのもよいのですが。

まあ確かに筆者は、新宗教の各宗派でやってる霊降ろしについてはよく知ってるけど、本田親徳のことまでは分からないので、その点については他サイトの丸ごとコピペに頼ってます。

とりあえず、「このコピペは信用できないらしい」というのを追記することにしました。あしからず・・・。
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Unknown (ブログ管理人)
2013-05-27 10:44:46
「本田親徳の復古神道」というのは、ナゾの存在でして、後の新宗教の教義は、みんな大本教のがベースになってます。

「新宗教は、元の復古神道から、どう変わってきたのか?」というのは、興味深いテーマ。
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Unknown (ブログ管理人)
2013-05-27 16:58:13
>どこがどのように誤解されているかは
指摘できなくて申し訳ありません。
不特定多数の閲覧する場では記載不可ですので。

できれば、メールで教えていただければ、ありがたいです。
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この神主さんなら! (全部教えてくれる!)
2013-05-28 22:57:37
こーゆー基地外もマダ存在するんだぁ・・。
完全に動物霊に取り付かれてる・・・。
スクナヒコナだってさあ、守護神。
あきれてものが言えない。
一回行ったら憑依ビシバシ。すっげえのは本人無自覚・・・。
いまだ動物霊を神と思ってるってのが、すっげえ。
それも、もう50過ぎとるのに・・・。
いったらいったで気をつけな。
ただ、こーゆー無自覚で人を不幸にして呪詛を掛けてる人間?じゃねーな、妖怪も存在するっつーのがよくわかる。
安いからいってみな。3000円。屁理屈こねて教えてくれるよ。
ただ名前だけは、知られるな。

それと帰神法の最中に心をカラッポにするな。

それと相手は稲荷系・・・。水晶以外の石を身につけ、タリズマンで防御してから。


昔からの言い伝え・・・〔化け物は犬の鳴き声を怖がる〕
奴にはピッタリだよ。

行ってこいよ。こーゆー人間の失敗作があるっつーのがよくわかるよ。

最後に・・・・。降ろされたら最後だ・・・。逃げろ。


http://kosintou.web.fc2.com/


振り返るな。
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稲荷系の低級霊は (Unknown)
2013-05-30 09:04:15
大体が、イズナ使い、つまり天狗等の修験道の寺を恐れる。

半分死霊と化してるが、行く先は魔界。



名前は知られたら最後。


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