youtubeで、巫女舞の動画に人気が出ている。外国人によるコメントも多数ついている。舞の美しさを賞賛する声が多い。
http://kaigainohannoublog.blog55.fc2.com/blog-entry-808.html
■ どこの神社に行けば見れるのか知りたいんだが。素晴らしい! +6 アメリカ
■ 美しい巫女さんを見れるのはアニメやマンガだけの世界かと思ってた。
だけど本当にこの世界に存在したんだな。 +6 アメリカ
■ 美しい舞ですね~ ^^ +7 インドネシア
■ この動画見てたらシントウの儀式に興味が湧いてきた。
こりゃあ色々調べてみる必要がありそうだぜ :D アメリカ
■ 素敵な伝統だなぁ。今でも続いてるって凄いことだよね。 アメリカ
■ 本当に綺麗。物凄いエネルギーを感じる……。
素敵な動画をありがとう :) アルゼンチン
■ 究極的な素晴らしさがここにはある。本当に。 タイ
■ とても強くて、丁重な神への祈りだ……。
間違いなくミコは、神託を人々に伝える存在だよ。 ポルトガル
■ 本当に興味深い……。ミコさんも、この宗教儀式も……。 メキシコ
実際のところ、巫女さんは、マンガやアニメの世界では、本当に人気がある。日本のアニメに人気のある地域からは、「神社で巫女さんが見たい」という観光客もやってくる。秋葉原の街では、おなじみのコスチュームのひとつとして完全に定着した。
「巫女になりたい」というアニメファンもいるそうだけど、本職の巫女になるのは難しいみたい。ウィキペディアによると、男女雇用均等法の適用対象外になっているらしいのだが(・・・当たり前か)、本職の巫女を置けるのは大規模な神社に限られ、縁故者の採用が多いので求人はあまりないらしい。
もっとも、巫女に限らず、仏教のお寺で働く人と比べて、神道の神職者はとても少ない。ただし、正月などの繁忙期には、「助勤」「助務」と呼ばれる、臨時のアルバイト巫女が登場する。
もともと、邪馬台国のヒミコを初めとして、大昔の神道では女性による祭祀が中心だったと言われている。古代の雰囲気を色濃く残す、沖縄・琉球王朝の聖地・斎場御嶽(せーふぁうたき)では、男子禁制だった。
昔の巫女は、シャーマンだった。神がかりになって招魂し、神託を告げていた・・・。明治の初めごろ、文明開化のために、そういう行為は禁止されたのだが。
その代わり、中山みきがお筆先で降ろした天理の教えが登場し、そういうシャーマン的なものは教派神道に受け継がれた。とくに、大本教の出口なおは、「鎮魂帰神」と呼ばれる交霊法を多用した。
いまの神社神道で、巫女さんが神がかりになるというのは、ちょっと考えにくい。それ以来、舞とか神楽といった芸術的な方向が、巫女さんの中心フィールドになった。
いまや、巫女の存在そのものが芸術だ。
日本の神社は、清められた神聖な空間。宗教につきもののコテコテな装飾や彫刻その他が、ほとんど見られない。
巫女の白装束姿も、清浄そのものだ。
しきつめた玉砂利を踏みしめ、境内を歩く。
それだけで、心が洗われる・・・。
犬夜叉の巫女