今日も暑かった。梅雨明けした七月中旬以降、ずっと暑い日が続いている。続いているからといって、慣れるものでもない。いつまでたっても、暑いものは暑い。
七月後半の半月間、日本全国で、熱中症による死者が200人を突破したんだそうな。政府当局の発表によると、正確には「7月17日から29日までの半月足らずで、少なくとも217人」だという。「約9割が65歳以上」というから、高齢化と異常気象の相乗効果で起きている悲劇と言える。今年の夏は、本当に厳しい。十分な注意が必要だ。
全国217人の中で、目を引くのは、埼玉県の42人だろう。「熱中症による死亡者の5人に1人が埼玉県民」というのは、日本の人口構成を思えば突出している。やっぱり、北関東の暑さは凄まじいの一言なのだが、原因はそれだけではない。埼玉県は、人口が多い割に農業も盛んなので、暑い日に野外で農作業をする人が多いのも一因と思われる。
熱中症と言っても、原因はひとつではないらしい。大きく分けて、強い日差しを浴びすぎたことによる日射病と、蒸し暑いところにいたおかげで起きる脱水症状がある。脱水症状を予防するには、こまめに水を飲めばよいと思うのだが、それだけじゃないみたい。汗で失われるのは水分だけではなく、塩分やミネラルも体外に出ていってしまう。せっかく水を飲んだのに、急激な塩分不足で体調に異変が起きる人もいるという。
「塩分も同時に補給する」となると、スポーツドリンクを真っ先に連想する。でも、スポーツドリンクを飲むより、イカの塩辛と味噌汁で、ご飯を食べた方がよい。ご飯にも醤油をかけて、せっせと塩分を多めに取る。もっとも、熱中症以前に、高血圧症になってしまいそうだが・・・。
こんなときは、冷房の効いた部屋で、おとなしく休んでいるに限るのだろう。日の出とともに起きて、天高く日が昇る頃は静かに昼寝する。「晴耕雨読」とは反対で、晴れた日は外に出ない。悠々自適の、快適生活。そういう者に、私はなりたい。
もっとも、最近は夜も暑いので、夜勤の人でさえ熱中症になるという。まったく、とかくこの世は住みにくい・・・。
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