宇宙のこっくり亭

意識の覚醒に向かって、精神世界を縦横無尽に語る本格派ブログ!!

インナーボディとつながるエクササイズ ~ エックハルト・トール

2009年07月29日 | エックハルト・トール
  
日本語訳が文庫で出ている、エックハルト・トールの「超シンプルなさとり方」は、いわば「パワー・オブ・ナウ」の実践版。効果的なエクササイズが、いくつも紹介されている。

中でも重要なのが、「インナーボディとつながるエクササイズ」だろう。

まずは、意識をインナーボディに向ける。それは、からだを内側から感じるということ。「慣れないうちは、目を閉じた方がやりやすい」とのことだが、慣れれば、その必要はないという。最初は、からだ全体のインナーボディを意識する。それから、手・腕・脚・足・腹・胸・・・と、からだの各部ごとにインナーボディを意識していく。

ここで重要なのは、インナーボディについて、「考えるのではない」ということ。ただ、感じることに集中する。意識を集中させればさせるほど、感覚は鮮明に、鋭敏になってくる。やがて、「インナーボディが生きている」ということを実感する。すべての細胞から、生命力があふれ出してくるほど。

筆者は、いつもの癖で(?)、イメージトレーニングに入った。ただちに体内を、金色に光るエネルギーの流れが循環し始めた。やがて、それは徐々に形を成し、純金で彫った仏像のような「インナーボディ」が姿を現してくる。輝かしい生命エネルギーが、燦々と放射され始める・・・。

だが残念なことに(?)、エックハルト・トールによれば、このような浮かんでくるイメージに、大きな意義はないらしい。それよりは、感覚に集中することの方がよほど重要だという。いわく、「イメージがどんなに美しく力強くても、形態である以上、さらに奥に入る可能性を狭めてしまう」というから、イメージ化には副作用があるようだ。瞑想に入る導入部としては、それなりに効果があるのだが、それが深まってくるにつれて、かえって邪魔になるという。
  
思うに、ここで目指しているのは、肉体という「カタチ」の縛りを超越すること。そこで肉体と同じような「カタチ」を持ったモノをイメージしたのでは、別の縛りができてしまうだけだ・・・。
 
インナーボディのさらに奥に入るためには、瞑想が効果的だ。長時間やる必要はなく、10分から15分程度で十分だという。姿勢は自由だが、「背筋は伸ばした方が良い」とのこと。

まずは、からだがリラックスしていることを確認。次に、目を閉じて深呼吸。呼吸しながら、おなかがふくらんだり、へこんだりするのを確認する。

そして、インナーボディ全体のエネルギーを意識する。なにも考えず、ただ、感じるのみ。余計な視覚的イメージは頭から追い払い、ひたすら、エネルギー場を感じることのみに専念。

するとインナーボディが、純粋なエネルギー場として感じられるようになり、からだは形を失う。自分と外界とが融け合い、境界がぼやけてくる。やがては、「インナーボディ」という感覚すら意識しなくなっていく。残るのは、万物の「在る」という感覚だけ・・・。

からだの奥へ奥へと入ることにより、からだを超越した瞬間。

この「大いなる存在」の空間にとどまり、心ゆくまで味わったら、「物質的な肉体、呼吸、からだの感覚」と順番に意識していき、それから目を開ける。目が覚めても、すぐには思考活動を再開しない。しばし、周囲を見渡しながら、インナーボディを意識し続ける。

簡単なようで、奥が深い。継続は、力なり・・・。
 
 
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インナーボディ ~ エックハルト・トール

2009年07月29日 | エックハルト・トール
  
エックハルト・トールによれば、移ろいやすい肉体の奥に、「インナーボディ」と呼ばれる、内なる体がある。われわれは、インナーボディを通して、大いなる存在と常につながっている。

肉体は病み、いつか老いて死ぬ。肉体は、「われわれは個々に切り離された存在なのだ」という、分離の幻想を強化している。だが、肉体に背を向けてはならない。真実は、その内側にしかないからだ。決して、自分の外側に真実を探してはならない・・・。

まずは、自分の内側に「インナーボディ」があるということを意識する。そして、インナーボディに意識を向けることが第一歩。

PCに向かっているときも、本を読んでいるときも、歩いているときや、人と話しているときも、意識の全部ではないが、一部を使って「インナーボディ」を感じ続ける。この、「インナーボディに意識(の一部)を向ける」というエクササイズを、一週間、二週間と続けることが効果的だという。

特に、車の渋滞や信号待ちなど、「待っている時間」は、集中的にインナーボディを意識するエクササイズにあてる。

エックハルト・トールによれば、インナーボディを意識し続けることによって、なんと、アンチエイジング効果もあるというからオドロキだ。

というのも、肉体は、放っておけば急速に老いて、そのうちガタガタになってしまう。でも、インナーボディは不生不滅であり、いつまでたっても変わらない。20歳でも、80歳でも、インナーボディは新鮮な生命エネルギーをもたらしてくれる。
 
インナーボディとの融合が進むにつれて、身体の中に占める意識の割合が増えて、肉体は以前よりも軽く、クリアーで、いきいきと感じられるという。ということは、エクササイズが進んだ暁には、体重計で図ってみるのも一興か(?)。

これほどまでに効果絶大な、「インナーボディを意識する」エクササイズ。この実践を通して、自分の意識がどう変容していくのか。実に楽しみだ・・・。
 
(参考図書:エックハルト・トール著、飯田史彦訳 「さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる」)
 
 
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