火星探査機フェニックスが撮影した、「火星の北極」の凍土
時事ドットコム記事
NASAの火星探査機フェニックスが、無事に火星表面に着陸した。
90年代のたび重なる着陸失敗にこりたNASAは、このところ、3回連続で「エアバッグ方式」を採用していた。エアバッグ方式とは、巨大なエアバックで着陸機を包み、落下傘で火星に落とすという荒っぽいやり方だ。猛スピードで火星に突っ込み、何回も大きくバウンドして着地するという。
エアバッグ方式は確実性が高い。でも、このやり方では有人宇宙船を火星に送り込むことはできない。やはり、人が乗っても安全な、ジェット噴射式の着陸でなければ・・・。
今回、関係者にとっては「恐怖の7分間」と言われた、着陸の瞬間は無事に過ぎた。
今度の探査機の特徴は、「火星の北極」に着陸したこと。「地球に例えればグリーンランドに当たる緯度」だという。当然のことながら、寒い(北極でなくても、火星は寒い・・・)。
さっそく地球に送られてきた映像には、火星の凍土がばっちり写っていた。「地球のグリーンランドやシベリアの凍土によく似ている」という。氷が溶けたり、凍ったりを繰り返している跡が見られる。
水あるところに、生命あり。はたして、生命の痕跡は見つかるか・・・・。