不思議な一致
☆ くしくも
昨日世田谷区で作った「世田谷梅まつり三十周年記念」の小冊子を
読んでいた夫が、「00さんの奥さんの名前何というの」と突然聞いて
きた。わたしは「どうして?」と聞くと、ここに二十周年に入選した
特選俳句が出ているが、あまり多くない名前で、地名も同じなので
もしかしたらと思って」と言って、わたしにそこを見せてくれた。
「梅まつり 親しくなりて 去りがたし」という俳句はわたしの
R大のクラスメートのお母様が、特選の俳句は十年前に投稿し特選
しものだったので、わたしは本当に驚き感慨無量だった。
そのお母様は何年か前から、認知症で病院に入っているが、そのこと
を早速すぐにメールしたら、彼も大変びっくりしたらしい。
なぜならその日に妹さんから「今日はお母さんのお誕生日だからお見舞い
に行ってきた」と電話があり、(自分は母親の誕生日を忘れていて親不孝だ)
と大変反省していたそうだったからだ。
わたしは一年ほど前好きな画家の大作が、その病院に飾られていると
聞き、その絵を見がてらお母様をお見舞いしたことがある。
お母様はとても多才で、かなりアクティブな方だったようだが、息子で
ある友人のことはまったくわからないようだった。
そのときお見舞いに洋服を着せて熊のぬいぐるみを差し上げたが、とても
嬉しそうに胸に抱いて「チュ」をして下さって、何と愛らしい方だろうと
思った。でももう自分の息子であることもわからないお母様を、もう何年も
毎週お見舞いに行くのは、何とやさしいご夫妻なのだろうと感銘した。
その帰り道に彼が「おふくろが梅まつりの俳句で特選になって、飾って
あるから見に行って」と、嬉しそうに言われたが、無視して悪かったと
聞いていたので、それを覚えていてすぐにメールしたのだ。
もう過去のことは記憶の彼方のお母様は、十年前に特選だった俳句の
ことなどまったく覚えていらっしゃらないだろう。
でも何かとても不思議な感じだ。偶然とは九十六歳のお誕生日に十年前に
特選に入選した俳句に、わたしが遭遇しそれを友人のご家族にお伝え
できるなんて------友人もとても驚き、すぐに妹さんに連絡したら、その
大変偶然なことに驚いていたそうだ。それにしても、世の中には偶然とは
言え不思議なことが多いが、いつもお世話になっている友人に、ほんの少し
でもお返しでがきたようで、わたしはとても嬉しかった。
そして春休みのため、今はあまり会わない彼に送ろうと思った。
能里子
☆ くしくも
昨日世田谷区で作った「世田谷梅まつり三十周年記念」の小冊子を
読んでいた夫が、「00さんの奥さんの名前何というの」と突然聞いて
きた。わたしは「どうして?」と聞くと、ここに二十周年に入選した
特選俳句が出ているが、あまり多くない名前で、地名も同じなので
もしかしたらと思って」と言って、わたしにそこを見せてくれた。
「梅まつり 親しくなりて 去りがたし」という俳句はわたしの
R大のクラスメートのお母様が、特選の俳句は十年前に投稿し特選
しものだったので、わたしは本当に驚き感慨無量だった。
そのお母様は何年か前から、認知症で病院に入っているが、そのこと
を早速すぐにメールしたら、彼も大変びっくりしたらしい。
なぜならその日に妹さんから「今日はお母さんのお誕生日だからお見舞い
に行ってきた」と電話があり、(自分は母親の誕生日を忘れていて親不孝だ)
と大変反省していたそうだったからだ。
わたしは一年ほど前好きな画家の大作が、その病院に飾られていると
聞き、その絵を見がてらお母様をお見舞いしたことがある。
お母様はとても多才で、かなりアクティブな方だったようだが、息子で
ある友人のことはまったくわからないようだった。
そのときお見舞いに洋服を着せて熊のぬいぐるみを差し上げたが、とても
嬉しそうに胸に抱いて「チュ」をして下さって、何と愛らしい方だろうと
思った。でももう自分の息子であることもわからないお母様を、もう何年も
毎週お見舞いに行くのは、何とやさしいご夫妻なのだろうと感銘した。
その帰り道に彼が「おふくろが梅まつりの俳句で特選になって、飾って
あるから見に行って」と、嬉しそうに言われたが、無視して悪かったと
聞いていたので、それを覚えていてすぐにメールしたのだ。
もう過去のことは記憶の彼方のお母様は、十年前に特選だった俳句の
ことなどまったく覚えていらっしゃらないだろう。
でも何かとても不思議な感じだ。偶然とは九十六歳のお誕生日に十年前に
特選に入選した俳句に、わたしが遭遇しそれを友人のご家族にお伝え
できるなんて------友人もとても驚き、すぐに妹さんに連絡したら、その
大変偶然なことに驚いていたそうだ。それにしても、世の中には偶然とは
言え不思議なことが多いが、いつもお世話になっている友人に、ほんの少し
でもお返しでがきたようで、わたしはとても嬉しかった。
そして春休みのため、今はあまり会わない彼に送ろうと思った。
能里子
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