ビビッド能里子トーク・サロン

心身両面の指導者として感じたこと

「世界心理治療学会」で発表した小池能里子のアドバイス

2017年01月20日 | 世界心理治療学会アドバイス
☆ ときにはハメをはずして
 50代の男性Yさんが、最近あまり熟睡できなので、心身の健康維持に効果的だと
言う「自律訓練法」を習得したいと相談にきた。
 自分は長生きするために 体に良くないことは一切しないことにした。
彼は甘いものが好きだが、50歳になった時に、肥満、糖尿病予備軍になっていた。
 これからは食生活を変えると、その内容をガラッと変え、お酒も好きで飲むと楽く
なるタイプだが、今はビール500ccと決めて、それ以上は決して飲まないし
無論甘いものもガマンした。当然数値は下がり、当然今までよりスリムになり、家族
や友人達も褒めてくれた。つまり、その人はまったく無駄がない生活をするように
なったのだ。ところが最近ストレスが溜まったのか、あまり眠れなくなったと言う。、
 性格は几帳面でやると決めたら、とことんやるタイプだ。

 食べること、飲みことなどは生きていくための第一欲求だが、それをストップ
したので、そのための欲求不満が、彼をそんな状態にしたのだとハッキリした。
 毎日の生活に無駄や、楽しみや、遊びなどががまったくなくなったとしら
人生はきっとギスギスして面白くないと思う。
 自分の飲み食いする楽しみと、健康はもしかしたら一致しないかも知れないが
たまにはハメを外すのも、リラックスと解放感があり、生きる楽しみの一つ
ではないだろうか?カウンセリングの中で、ときにはハメを外して、次の日には
コントロールする賢さ、つまり「健康を保ちながら人生を楽しむ」ことを理解
できたようだ。車のハンドルにも遊びがあるからスムーズに運転できるように
人間は「あれも、これもガマン」では、生きている楽しさが全然ないはず。 
 科学的な自律訓練法をマスターし、心も柔軟になったYさんは、今では
不眠から解放され、食生活を適度にコントロールしながら、元気で働いている。
 これは食生活に限らず、自分をあまり縛り過ぎている方にも、お役に立つはず。
心あたりのある方、参考にして下さいね。

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