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うちには炊飯器がありません。
ごはんは文化鍋か土鍋で炊きます。
文化鍋は、早い、おいしい、一鍋多様、
筍をゆでるとか、煮物につかうとか、いろんな料理に
つかえて便利です。
アルミキャストという厚手のアルミの鋳物製品なので
保温性が高く、一度沸騰させると弱火で調理できると
いうのが利点。エコなお鍋です。
それにね、炊飯器のように置き場所が不要。
強火で4~5分で沸騰して、10分弱火、10分
蒸らして炊きあがり。
ただし、炊けたらお櫃に移すなどし、いつまでも
鍋の中に入れておかないようにしましょう。
これは、アルミの鍋全般に言えることです
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これは、いまつかっている亀印の文化鍋。
平成何年だったか、新しく亀印の文化鍋を求めたら
このデザインに変更されていました。
これは旧型。
取っ手がかっこいいでしょう?
長い間つかっているうちに取っ手が欠け、
何度か火傷をしたりして、つかいにくくなったので
新しいのを求めたのですが、デザインが変更され
てたのにはがっかり。
たしかに旧型は、カロリーの強いコンロで強火を
続けていると取っ手が焦げやすいのが欠点でした。
が、ともかくごはんがおいしく炊けるし、便利だし
沸騰したときのカタカタカタカタという歌うような音
が気に入ってました。
「どっかにないかなぁ」
ときどき思いついては、ふらりと金物屋でさがして
いましたが、なにしろ20数年前に廃番の商品。
いままでは、どこにもありませんでした。
しかし、
「昭和から営業している金物屋ならどこかに
あるはず」
今年からは本腰を入れてさがしはじめました。
おぼろげながら覚えている、このラベルが目印。
会社名は遠山。
わたしの世代の呼び名は「遠山の亀印の文化鍋」。
先日のこと、
地元の経堂の金物屋で鍋の棚を物色していたら
「なに?なにさがしてんの?」
同世代の店主があらわれます。
「亀印の文化鍋、昭和のころのないかしら」
「あーー、遠山軽金属株式会社の亀印ね、
うちいっぱいあったのよ。
最近までも、ぽつんぽつんと売れてさ、
でも全部、売り切ったから、もうないな。
今のならあるよ」
「今のは持ってる、でもあのころの方が優れてた
ような気がするの。もっとドシッとしてた。
材料のちがいかなァ、沸騰したときの音も
ちがうのよ」
「ああ、そう言われりゃ、そうかもしれない」
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「あの一番上の右端のあれ、なに?」
ほこりをかぶって不透明になったビニール袋に
文化鍋があるではありませんか。
「あれ?あれか、文化鍋かも」
店主、はしごをかけて昇り
「売り切ったと思ってたよォーーー、残ってたか」
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現在の文化鍋も、おいしく炊けますが、
昭和の旧型の文化鍋、おいしいです。
熱の伝わり方がちがうんでしょうね。
ごはんがふっくら。
16日のだしとり教室からつかい始めました。
みなさま、おたのしみに。
PS,
みなさま。ご近所の金物屋で22cmの旧型を
見つけたらご連絡ください。
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2月20日
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新型、旧型とデザインが違うのですね
そして、デザインだけでなく炊き上がりにも違いがあるとは…
子どもの頃、学校の調理実習で初めてご飯を炊いたのはまさに旧型の文化鍋だった記憶があります
使わせて頂けるのが楽しみです
お返事、おそくなりました。
アルミ鍋でも薄手のものではおいしい料理は
つくれません。
アルミ鍋の場合、厚板を打ち出した鍋や鋳物で厚板のものなら、熱を蓄える力がありますから大丈夫です。
文化鍋、おすすめです。