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木曜日、魚屋のわたべさんに行くと、
「土曜日、魚が確約できないんですよ。
陸上は、いいお天気でも、海は荒れてるそうでしてね。
かきなら絶対大丈夫です」
「広田湾の?」「そうです」
ぷっくりとした乳白色の身、黒いふちの色。いかにも新鮮。
広田湾は、岩手県陸前高田市にある湾のひとつです。
写真は、きれいに洗って、水気を切っているところです。
水気がきれたら、下味をつけておきます。
衣にも香りをつけます。
今日のいちばんのごちそうは、白味噌仕立てのお雑煮。
だしで白味噌をのばしています。
わけぎ、九条ねぎなど青ねぎのおいしい季節。
納豆も、こんな風に組み合わせると、肴になります。
このねぎは、九条ねぎ。
たたきごぼうの下煮のできあがり。
しらたきの真砂和え(まさごあえ)。
赤いのは、たらこです。
白菜の柚子味噌和え。
この味噌も白味噌。献立に同じ材料をつかうのは、タブー
ですが、家庭では残った材料の他の使い道を知っておくのも
大切なこと。
というわけで、この白味噌の和え物を加えておきました。
さて、かきを揚げましょう。
フライじゃありません。香り付きのてんぷらです。
「どういう風に盛ろう?」
ご自由にどうぞ(笑)。
今回のレモンも、うちの子です。
お雑煮は?
いただく直前に、お餅を焼いて調味した白味噌汁と実を
あたためれば、OKです。
写真の実は、ゆでた菜の花、手まり麩です。
手まり麩の浸し汁は、だしをつかった下煮汁ですよ。
向こうの黄色いのは、吸い口のとき辛子。
肝心の白味噌仕立てのお雑煮。
今日は品数が多いもので、できあがり写真を撮り忘れました。
そのうち、わたしが作って再現します。
さ、お椀をよそったら、座って、座って!
いただきます!
たたきごぼう。
すりごまの香りと、ごぼうの香りがたまりません。
九条ねぎと納豆和え。
甘い九条ねぎにからしと納豆がよくあいます。
こういう深さのある器は写真に写すと少量にみえますが、
実際はもっとたっぷりです。
白菜の柚子味噌和え。
箸を入れると・・・はらり。
なんでもない料理ですが、これも、しみじみとおいしい一品。
日本人でよかった、と思える静かな、そして深い味です。
下の写真は、今日の料理につかった橙(だいだい)です。
今年は25個なりました。
つかいたい時に、新鮮な橙をもいで使えるというのは、やは
りうれしいです。
肥料は、ぬか、煮干の頭、はらわた。
河豚(ふぐ)や湯豆腐、鍋物にかかせない橙(だいだい)の酢。
もう少し熟して黄色になると、50円位で築地でも買えますが、
実は、この程度の青い時期のが、一番すっきりとしたお酢が
取れ、自家製のお酢が作れます。
皮は、干せば陳皮が作れます。