献立は、
<和え物>春菊と三つ葉の海苔和え、
<煮物>小かぶと油揚げの炒め煮、
<焼き物>鶏の照り焼き、
<汁>みょうがのかき玉汁、
<飯>栗ごはん
<漬け物>小かぶの皮と昆布の浅漬け
.
「利平がお待ちしてました」
すずらん通りの八百屋・もりや商店のおかぁちゃん。
「利平栗入った?」
返事の代わりに、店で蒸した熱々の大粒のを、半分っこ。
道路に背を向けて、店の隅で
「ハフハフ、おいひーね」
「りへー、おいひー」
.
というわけで、料理教室のごはんは、栗ごはんに決定。
利平栗は、甘くてコクがあり、蒸したりゆでたりすると甘味が増し、お菓子のよう。
栗は、鬼皮と渋皮を残さずむきます。
固い鬼皮は、むきやすくするため、
普通、前の晩から水につけておきますが、
今回は、当日買ったので、熱湯に30分つけてむきます。
それでも、大丈夫です。
前の晩からつけなきゃいけない、ということはありません。
なにより大切なのは、渋皮を残さずむくこと。
残っていると、ごはんの色が悪く(灰色)になります。
写真の栗は、1kg。
皮は、計ったら400g。
実の方は600g。
カップ4のお米で炊きます。
多いです(笑)。
しかも大きな利平栗を4ッ割。
普通、大きな栗は6ッ割でよいでしょう。
いつも同じじゃつまらない。
今年はダイナミックに。
炊き上がりはあとでね。
.
鶏の照り焼き。
鶏のモモ肉2枚。
タレの調味料は、隣で、小鍋に入れて煮詰めてます。
焼き色がついたら返します。
焼き色不足です。
も少し焼いてね
タレを加えて、両面にからめるように煮上げます。
冷めるまでおいて、食べやすい大きさに切ります。
.
小かぶと油揚げの炒め煮
小かぶは形成層の部分まで、皮を厚めにむきます。
葉もつかいます。
厚めにむいた皮が、気になります?
そうですよね。
野菜の命は、太陽を浴びた皮と、
皮の下に栄養と香りがありますから。
出汁を取った昆布と浅漬けにします。
これは、おいしいんです。
こ、これは・・・?
みょうがのかき玉汁に添える柚子です。
丸くへぐのですが、まだ柚子が小さいので、へぎ難いのですね。
ちょいちょい、とプチ整形しているところです(笑)。
ま、いいじゃないですか。
.
春菊と三つ葉の海苔和え
割りじょうゆに加えるわさびを、すりおろしてるところです。
ゆ~~っくり、そろ~~り、殿様の気分でおろしてね。
わさびの香りが台所いっぱいに広がります。
さて、できあがりです。
撮った分だけね。
まずは、鶏の照り焼き。
サラダ菜のいいのがなかったので、枝豆でごまかしてます。
ま、こういうのも、ありです。
小かぶと油揚げの炒め煮。
出汁でやわらかく煮含めています。
栗ごはん。
ぜいたくです。
新米で炊く、秋一番のごはんです。
ね、栗、ゴロンゴロン入ってるでしょ。
女、こどもはたまりません。
みょうがのかき玉汁をよそいます。
冷めないうちに、お椀をどうぞ。
ごちそうさま。
過ごしやすくなりました。
秋の夜長、食後は、1ヶ月間の話題が飛び交います。
リーマン関連の金融問題、仕事、旅、ファッション・・・・・・。
そうそう、
ワイン色のセーターのHさんは「鰹節削りを始める!」と宣言。
うれしいです。