九州の風来坊

今は自由人で風来坊、何処までも突っ走る男は何処に行くのやら

TTマシーン

2008年09月08日 23時29分36秒 | Weblog
TTマシーンを個人で所有している選手は少ない。
年に何度も使用しないから無くてもどうにでもなるといえばなってしまう。
アジア選手権に使用した俺のTTマシーンもその後のレースで貸し出した時にシートポストをすっぱり切ってしまった。
今時に多いシートポストが突き出したタイプはこんな時には最悪。
それにシートの上げ下げが数センチしか出来ない為にポジションの変更がきかない。
それでも大体身長が同じぐらいなら許容範囲だと考えていた。
今回は同じ身長の萩原が使用するのだが俺らのサドル高では許容範囲に入らないのだ。
俺が思うにアフリカ人の血が流れている為に明らかに体系が違う、サドルの高さが俺らより5cmも長い、脅威の足の長さ。
その為に今日は工作時間を何時間もかけフリーハンドの図面無しでTTバイクを改良、シートポストの長さを長くしてポジションを出す。
生き返ったTTマシーンはサドルの高さとハンドルの低さが驚異的な攻撃マシーンに変貌、後は接着が乾くのを待つのみだ。





イタリア

2008年09月08日 18時30分53秒 | Weblog
イタリアの南の果て、ブーツの底辺りのバジリカータにジュニアが出撃する。
今回のメンバーは前回のメンバー同様に戦えるのか?
メンバーはジュニアでも大学1年生が含まれる、同じ大学1年生の窪木や吉田のような走りが出来るのなら十分戦えるが、果たしてどれぐらいの力を備えているかは未知数だ。
イタリアは州の代表も多く参加してレベルはハイレベル、コースは海岸沿いから一気に登るコースも多くハードらしい。
行くからには経験を積むでは無く戦いたい。
心して掛かれ少年達よ。

俺の自転車

2008年09月08日 18時23分05秒 | Weblog
俺の自転車はナショナルチームの台車となり全世界を駆け巡っている。
今頃はダンボール箱に入って佐川急便が大阪に運んでいる最中。
本当はこの自転車とホイルを栃木から成田に送るはずが、QLライナーの受付に間に合わずキャンセルとなった。
それにしてもQLは最悪。
そこで明日台車を日本から持って行こうと考えたがイタリアで自転車を準備する事に成功。
ニッポレーシングチームはナショナルチームの遠征を非常に応援してくれて助かる。有難う。
遠征と遠征の間隔が無いと台車やスペアホイルが多く必要だ、今年落車でぶっ壊れたフレームと車輪も数多く経費がかさむ。
俺だけの財力では限界だ。




サイクルショップサカイ

2008年09月08日 00時28分44秒 | Weblog
1008年も続くサイクルショップサカイに行って皆で利根川を走った。
これを企画したのはミヤタ時代同じ部屋で過ごし同じ飯を食べ、同じバーベルで鍛え上げた先輩の吉田徹栄、実業団スプリントチャンピオンで、死の世界から復帰した男。
俺が選手として強烈なスピードを生み出したのはこの先輩のお陰だ。
常人でない練習量、寮では恐怖の筋力トレーニングが毎夜繰り返された、お陰で皆筋肉隆々、当時ミヤタの選手達は1kmも早く3人も8秒台が居た。
その内2人はロード選手、他の若者も10秒台で走っていたのは夜な夜な行われる変なトレーニングにあったのだ。
栃木の皆さん今度は何処か遠くに走りに行きましょう。

TTRスタンバイ

2008年09月06日 04時55分02秒 | Weblog
TTバイク、スタンバイだが時間が無い。
今年はもう使わないと思っていただけにバラバラ状態、TTバイクは普通のバイクと違い色々特殊な所が多いだけにやっかいだ。
TTバイクの事だけをやっていれば良いのだがそんな時間も無いし。
工場に最新マシーンを送るように伝えたが間に合うか?



輸送のトラブル

2008年09月05日 23時09分38秒 | Weblog
普段俺らは52Tと言うギヤは使わない、後ろのギヤもジュニアギヤの14トップは無い。だから俺の家にも倉庫にも52Tが無い。
リューブルランドで輸送中にギヤが曲がり変速不可能で走行不可能になった。
そこで幾つかのショップを回るが52Tは入手できない、そこで裸電球で見えにくく薄暗い部屋で鍛冶屋に変身。
変形したギヤを正確に変速できるまでに戻した。
これで一応レースは走る。
海外ではスペアパーツが無いと困る。
落車で曲がったハンドルは背筋力200kgオーバーの俺と大野で一気に戻す、これは意外と簡単だったが力加減が難しい。
タイヤレバー紛失でタイヤを外すのに一苦労、これは知恵で何とかクリアー、はめるのは原始的に指の力。
重量オーバーになる為に極力荷物が減らされている、燃料チャージも遠征には響く。
ジュニアは必ずギヤチエックがあるのかと思っていたらスイスではチェックなど無かった。UCIの役員に聞いたら俺は知らないだと。



石川土手

2008年09月05日 14時00分04秒 | Weblog
今日は台車で石川の土手を走ったが、わづかに16kmほど、目的はシマノの部品を取りにいっただけ。
選手を辞めてから極端に自転車に乗る機会が無くなった。
辞める前は辞めても乗るんだろうなと思っていたが、目的が無いから乗ろうとはしないのが現実。
その内体力が低下して全然走れなくなる、もがくと気分が悪くなる。
せめて50kmぐらいは走ろうかと思うが時間が無い、10月になると少しは時間の余裕が出来そうな感じ。
帰り道で右の太ももに激痛が走る、蜂に刺されたのだ。
今はどんどん腫れがひどくなっている。




今後を担う選手

2008年09月04日 16時42分19秒 | Weblog
こいつは強いぞ。
小学生の頃から強くなる片鱗は見せていた元砂勇雪。
小学生の頃から少しも変わらないまま大きくなった、来期が非常に楽しみだ。
今回も初日落車に巻きこまれて居なかったら野口との連係プレーで攻撃力が増したはず。
それでも最終日の攻撃はすばらしく、あれだけ体力を使っても5位入賞を果たす。
もし無線があれば優勝できた事だろう。
TTにも強くジュニアでは最強と言ってもいい、しかしアジアでは未だ上には上がいる。
俺の家にも近い所に住んでいるから今年の冬にホームの改善でアジア選手権TTを狙う。計測マシーンの準備出来次第即測定に入る。
そして元砂用のスーパーバイクを準備するぞ。
2009年アジア選手権3連覇の使命は忘れるな、アジアも強い選手がいるからら。

バナナが似合う男

2008年09月04日 16時20分42秒 | Weblog
スイスの山は高崎山より高いだろ?
高すぎてサルは居ないぞ。
清水は九州が誇る期待の星で地元国体のエース。
小さな身体でデカイフレームに乗る、なぜか越海と同じような感じだが今越海は普通のポジション。清水も国体が終われば大改造が必要だ。

バナナを食べる姿が良く似合う、このバナナはある事のごほうびだった。
今回の遠征にTTがあると聞かされてなかったから勿論DHバーなど用意していない。
TTがあると事に気がついて自転車屋を探しまくるが存在しない。皆にDHバーを持っているかと聞いた所持って居ませんと元気な返事が帰っていた。
このままでは竹やりで勝負に出るしかないと諦めていた所、清水が誇らしげにDHバーを出してきた。
先ほど聞いた時の返事はその場に持ってきていないとの返事だったのだ。
でかしたぞ清水。
次の瞬間、清水すまん、TTが強い選手の為に死んでくれ?
ハイ解りました、男清水はチームの為にDHバーを差し出したのだ。
そして一気に100点ゲット。(問題を起こすと点数が減る)
レースの出走順を見ると後半の3人には十分間に合うから結局清水、元砂、野口が使用できた。

そんな清水は一番得意な坂で切れた、切れるはずが無いのに、良く見ると昨年より太った感じがしたから何となく聞いてみた。
1KGアップ、これで原点50点。
この清水頭もかなり切れる、見た目には絶対見えない、そこがナイスキャラで人に好かれるのだろう、チャスとハイを使い分ける少年は日本の山岳王になれるか?
その頭脳で練習を科学しろ。
国体での成績期待しているぞ、死ぬ気で行け苦しくなったらアタック開始だぞ、小さな特攻隊長。

もう一人の九州男児、都道府県優勝の魚屋、昨年1分7秒台の約束をしたが本当に叩き出した。やるじゃないか、国体は6秒台だな。
この魚屋、昨年のラビテビで落車、車から絶対離れるなと激を飛ばしたら、どんなに速度を上げても離れない、完全に目がいっている、そしてゴール前チームカーが退避路に入り駐車場に入ると、そのままゴールに行かずに退避路まで着いてきた。
当然ゴールを間違え大幅なタイムロス。
沖縄では坂で俺をぶっちぎっていくが頂上で追いつき魚屋付け、行くぞと言った瞬間千切れていった。
さすが1kmの選手、集中力が違う、
大分国体見に行きたい、でも時間がなさそう。

表彰台

2008年09月04日 11時25分59秒 | Weblog
リューブルランド第一ステージ、2名に逃げ切れたがゴールを制し3位入賞。
弾丸のように飛び出すゴールは和製べッティ二そのもの。
オールランドに走れる野口は小学生の頃から少しも変わらない、礼儀正しくエースとしての素質も十分に持ち合わせる、小さな頃から見てきて強くなるなと予感はしていたがここまで走るようになるとは、エリート教育のたまものだ。
年初め俺の家でアジア選手権優勝宣言をした少年がもうダメだという状況から優勝をもぎ取りアジアの頂点にたった。
そして強豪が渦巻くヨーロッパでも表彰台にあがった。
観客からは久しぶりに見る日本のスーパーぶりに驚きの声が聞かれた。
共産国よりベールに包まれた神秘の国日本。
野口もスイスで誕生日を向かえ、来期はU23に昇格、ここから更に厳しい戦いが始まる。