カザフスタンのイリアはこの段ボール箱が輪行バックなのだが、もうボロボロで捨ててしまうだが、何ヶ所もガムテープで補強している。
カザフスタンは日本のように物にあふれている訳ではないから、こんな段ボールでも貴重なのだ。(輪行バックは高くて買えない、)
そんなイリアが日本人には安くても、俺達には非常に高いんだよと何事につけて言う。
以前同じチームにカザフのセルゲイが居たから事情は知っている。
セルゲイはゴミとして捨てたチエンやワイヤーを、カザフに持って帰って良いかと聞いてきたから、どうするのと言ったら、まだまだ使えるから使うと言い放った。
そこでシーズンが終わると、いらなくなったヘルメットやユニホーム、自転車に関するものを、カザフや、キルギス、モンゴルの友人にもたのを思い出した。