不安なココロのほぐしかた④ つらい事は想像で消しちゃえ
私たちの人生は、今この瞬間の積み重ねです。どんなにつらい過去も記憶の中に存在するだけで、今この瞬間には存在しません。しかし、思い出すたびに、現在の視点や感情でその出来事を再構築することになります。その際、誤解や誤った情報が記憶に混入することもあります。
つらい気持ちや記憶を和らげて、わくわくする気持ちを取り戻す方法を紹介します。
ひどいことをされて、思い出すと胸がギュッと苦しくなる…。そんな時は想像力を使ってみましょう。
苦手な人を思い浮かべたら、その人が自分の視野のどのあたりにいるか感じてみます。
その人のイメージを「シュッ!」と息を吐きながら、指を動かしてサッと払います。
その人が宇宙へ向けて、黒い点となって飛んでいくところをイメージします。
その人のことを思い出すたびに、この方法で吹き飛ばします。何度か続けると、これまで感じていた胸の圧迫感が消えていきます。実際に「シュッ!」と音を立て、指でサッと払う動作をすることで記憶をより遠くへ追いやることができます。
一日の終わり、布団に入っても、モヤモヤしてうまく寝付けない時もありますね。
誰かに言われた一言、やってしまったミス…。その日にあった嫌なことを頭の中の黒板に書き出し、黒板消しでスーッと消すのをイメージします。
消す時は、同時に手足に込めた力もスーッと抜いてください。
嫌なことがきれいに消えて心身ともに軽くなるのを意識すると、よい気分で眠りにつく助けになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/b6/2a60d8702d2cab98475438fd48bf43a7.jpg)
ぬいぐるみに、自分の名前に似た名前をつけて、「よく頑張ったね」「それはつらかったね」と語りかけながら抱きしめるのもおすすめ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/f8/bed7178c585c89d7ebe9b392eff76a0d.jpg)
僕が、以前抱いていたぬいぐるみはこんな感じ。
自分との対話
不安を感じて苦しい時、楽になるために最も確かな方法は、一度、自身の不安な気持ちに正面から向き合うことです。「不安なんて感じていない」「大したことない」と目を背けると、かえって不安は大きくなるものです。
「この不安を通して、何を教えようとしてくれているの?」と自分に問いかけてみましょう。内なる自分と対話を重ねるうちに「明日会社に行くのがつらいんだね。ミスしてみんなに迷惑をかけたから、嫌われたんじゃないかと不安なんだね」など、不安の正体が分かってきます。
そして「こういう状況だったらそう思うよね」と内なる不安に優しく寄り添うと、落ち着いてきます。
不安は、あなた自身を守ろうとする感情や生存本能から生まれる、あなたの味方です。
連載では、不安を和らげるさまざまな方法を紹介してきました。不安に向き合うのは勇気がいることです。一人では難しいと感じたら私のような専門家の手を借りてください。
イルカの歌の中に「私の中の私」があります。
イルカ:作詞・作曲
誰かの声がするよ あれは私の声
一人きりの帰り道
心と体がはなれて行く
道を歩いてる 自分をいつでも
他人ごとの様に見ている
だから何もこわくない
何が悲しいの?
どれほど苦しいの?
温度計みたいに
みつめながら
問いつめる私がいる
今日のことは忘れなさい
私の中には たくさんの私がいて
あの人と私 この人と私
色んな私がいる
いつも雲の上から ためしてる私がいる
一人きりの帰り道
私が耳元でささやく
そんなに悲しければ
早く泣くがいい
ほほえんで歩いていたとしても
私の中の私に
うそはつけない
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/7f/782094da982a0c1ff19a898a69cb2eec.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/05/1e4ce769464eee76c97457a4290aec79.jpg)
いつもの1ブロック隣の道を歩くだけで、新しい発見があります
帰り道変えて
変化のない毎日にうつうつとするときやネガティブな黒い気持ち診に引きずり込まれてしまうときは、家までの帰り道や買い物の道順を変えてみましょう。
いつもとは違う道を歩くことで、自分が知らなかったお店やすてきな草花に出合えることもありますね。新しい刺激に出合うと脳内では神経伝達物質のドーパミンが分泌されます。多幸感やワクワクとした意欲を呼び起こします。また、周囲に注意を払って歩くので、不安が思考から追い出されます。今日はいつもと違う道を歩いて帰ってみませんか。
(おわり)
(不安専門力ウンセラー・柳川由美子)
「しんぶん赤旗」日曜版 2023年9月3日付掲載
「この不安を通して、何を教えようとしてくれているの?」と自分に問いかけ。内なる自分と対話を重ねるうちに「明日会社に行くのがつらいんだね。ミスしてみんなに迷惑をかけたから、嫌われたんじゃないかと不安なんだね」など、不安の正体が分かってくる。
イルカの歌に「私の中の私」ってあります。
私の中には たくさんの私がいて
あの人と私 この人と私
色んな私がいる
いつも雲の上から ためしてる私がいる
一人きりの帰り道
私が耳元でささやく
そんなに悲しければ
早く泣くがいい
ほほえんで歩いていたとしても
私の中の私に
うそはつけない
いつもとは違う道を歩くことで、自分が知らなかったお店やすてきな草花に出合えることもありますね。
私たちの人生は、今この瞬間の積み重ねです。どんなにつらい過去も記憶の中に存在するだけで、今この瞬間には存在しません。しかし、思い出すたびに、現在の視点や感情でその出来事を再構築することになります。その際、誤解や誤った情報が記憶に混入することもあります。
つらい気持ちや記憶を和らげて、わくわくする気持ちを取り戻す方法を紹介します。
ひどいことをされて、思い出すと胸がギュッと苦しくなる…。そんな時は想像力を使ってみましょう。
苦手な人を思い浮かべたら、その人が自分の視野のどのあたりにいるか感じてみます。
その人のイメージを「シュッ!」と息を吐きながら、指を動かしてサッと払います。
その人が宇宙へ向けて、黒い点となって飛んでいくところをイメージします。
その人のことを思い出すたびに、この方法で吹き飛ばします。何度か続けると、これまで感じていた胸の圧迫感が消えていきます。実際に「シュッ!」と音を立て、指でサッと払う動作をすることで記憶をより遠くへ追いやることができます。
一日の終わり、布団に入っても、モヤモヤしてうまく寝付けない時もありますね。
誰かに言われた一言、やってしまったミス…。その日にあった嫌なことを頭の中の黒板に書き出し、黒板消しでスーッと消すのをイメージします。
消す時は、同時に手足に込めた力もスーッと抜いてください。
嫌なことがきれいに消えて心身ともに軽くなるのを意識すると、よい気分で眠りにつく助けになります。
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ぬいぐるみに、自分の名前に似た名前をつけて、「よく頑張ったね」「それはつらかったね」と語りかけながら抱きしめるのもおすすめ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/f8/bed7178c585c89d7ebe9b392eff76a0d.jpg)
僕が、以前抱いていたぬいぐるみはこんな感じ。
自分との対話
不安を感じて苦しい時、楽になるために最も確かな方法は、一度、自身の不安な気持ちに正面から向き合うことです。「不安なんて感じていない」「大したことない」と目を背けると、かえって不安は大きくなるものです。
「この不安を通して、何を教えようとしてくれているの?」と自分に問いかけてみましょう。内なる自分と対話を重ねるうちに「明日会社に行くのがつらいんだね。ミスしてみんなに迷惑をかけたから、嫌われたんじゃないかと不安なんだね」など、不安の正体が分かってきます。
そして「こういう状況だったらそう思うよね」と内なる不安に優しく寄り添うと、落ち着いてきます。
不安は、あなた自身を守ろうとする感情や生存本能から生まれる、あなたの味方です。
連載では、不安を和らげるさまざまな方法を紹介してきました。不安に向き合うのは勇気がいることです。一人では難しいと感じたら私のような専門家の手を借りてください。
イルカの歌の中に「私の中の私」があります。
イルカ:作詞・作曲
誰かの声がするよ あれは私の声
一人きりの帰り道
心と体がはなれて行く
道を歩いてる 自分をいつでも
他人ごとの様に見ている
だから何もこわくない
何が悲しいの?
どれほど苦しいの?
温度計みたいに
みつめながら
問いつめる私がいる
今日のことは忘れなさい
私の中には たくさんの私がいて
あの人と私 この人と私
色んな私がいる
いつも雲の上から ためしてる私がいる
一人きりの帰り道
私が耳元でささやく
そんなに悲しければ
早く泣くがいい
ほほえんで歩いていたとしても
私の中の私に
うそはつけない
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/05/1e4ce769464eee76c97457a4290aec79.jpg)
いつもの1ブロック隣の道を歩くだけで、新しい発見があります
帰り道変えて
変化のない毎日にうつうつとするときやネガティブな黒い気持ち診に引きずり込まれてしまうときは、家までの帰り道や買い物の道順を変えてみましょう。
いつもとは違う道を歩くことで、自分が知らなかったお店やすてきな草花に出合えることもありますね。新しい刺激に出合うと脳内では神経伝達物質のドーパミンが分泌されます。多幸感やワクワクとした意欲を呼び起こします。また、周囲に注意を払って歩くので、不安が思考から追い出されます。今日はいつもと違う道を歩いて帰ってみませんか。
(おわり)
(不安専門力ウンセラー・柳川由美子)
「しんぶん赤旗」日曜版 2023年9月3日付掲載
「この不安を通して、何を教えようとしてくれているの?」と自分に問いかけ。内なる自分と対話を重ねるうちに「明日会社に行くのがつらいんだね。ミスしてみんなに迷惑をかけたから、嫌われたんじゃないかと不安なんだね」など、不安の正体が分かってくる。
イルカの歌に「私の中の私」ってあります。
私の中には たくさんの私がいて
あの人と私 この人と私
色んな私がいる
いつも雲の上から ためしてる私がいる
一人きりの帰り道
私が耳元でささやく
そんなに悲しければ
早く泣くがいい
ほほえんで歩いていたとしても
私の中の私に
うそはつけない
いつもとは違う道を歩くことで、自分が知らなかったお店やすてきな草花に出合えることもありますね。
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