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徹底追及 統一協会 国会論戦編③ 教科書政策ゆがめる 学者グループが暗躍

2022-09-13 07:11:57 | 政治・社会問題について
徹底追及 統一協会 国会論戦編③ 教科書政策ゆがめる 学者グループが暗躍

統一協会=国際勝共連合は、他の改憲・右翼団体とともに自民党の右翼的潮流と結びつき、「自主憲法」「元号法制化」「スパイ防止法(国家機密法)」制定運動など反動的役割を果たしてきました。1970年代末から自民党などによる教科書「偏向」攻撃が始まります。その攻撃材料を提供し暗躍したのが、統一協会の関連団体「世界平和教授アカデミー」に所属する学者らのグループでした。

合格後変更
自民党が、画家いわさきちひろの表紙絵など小学校の国語教科書を攻撃する一方、筑波大学の福田信之学長が代表を務める「教科書問題研究会」は中学校の社会科教科書の批判を展開しました。81年3月8日号の「赤旗」日曜版は、福田氏の頭文字を取った学者グループ「F機関」の存在をスクープ。福田氏は副学長時代、世界平和教授アカデミーの常任理事だったのです。
同年2月に出版した教科書間題研究会メンバー執筆の『疑問だらけの中学教科書』は、同研究会が世界平和教授アカデミーの会合で発表した報告をまとめたもの。憲法や自衛隊、大企業や原発などの教科書の記述を問題視する内容で、自民、民社各党などの攻撃の「ネタ本」となっていました。



統一教会系の学者グループによる教科書攻撃の内幕を報じた「赤旗」

2月20日の衆院予算委員会で日本共産党の栗田翠、山原健二郎両議員は、一般に出回らない検定済みの教科書「見本」本を同研究会が「文部省から入手した」として批判材料に使ったことを追及。文部省が自民党と連動する統一協会系のグループに対して便宜を図ったのではないかと調査を要求しました。
栗田議員 (教科書問題研究会の報告に)原子力発電のところで「原発事故によって死者が出た例はない」などと書いてある。こういう観点で教科書を見ている団体に見本本を渡した責任をどうするのか。
実際に81年度使用の中学教科書では、検定合格後に異例の記述書き換えが行われました。その一つが原発に関し「放射線もれの危険」とある箇所を、「放射能に対する不安」と危険性を弱めた表現に変更したものでした。
10月22日の参院文教委員会で佐藤昭夫議員は、『疑問だらけの中学教科書』監修の福田氏を含む執筆者の大半が世界平和教授アカデミーの会員であり、中には統一協会員もいるとした上で、文部省が筑波大学の教科書問題研究会に特定研究費を追加配分したことを暴露。教科書攻撃の“ネタ”を提供する統一協会のダミー組織に国の予算を支出する自民党政府を批判しました。

臨教審にも
84年に発足した中曽根康弘首相の諮問機関である臨教審(臨時教育審議会)メンバーが統一協会・勝共連合と協力関係があったことが、党の国会論戦で明るみに出ました。
85年11月26日の参院文教委員会で吉川春子議員は、勝共連合が資金集めや会員勧誘を目的に各地で開いていた「市民大学講座」に臨教審会長が出席する問題を取り上げ、「反社会的、過激な活動をする団体に協力する。『教育改革』を進める姿勢を疑わざるを得ない」と批判。勝共連合に協力する臨教審委員.専門委員各9人に関係を断つよう求めました。(肩書などは当時)
(国会論戦編おわり)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2022年9月9日付掲載


81年2月20日の衆院予算委員会で日本共産党の栗田翠、山原健二郎両議員は、一般に出回らない検定済みの教科書「見本」本を同研究会が「文部省から入手した」として批判材料に使ったことを追及。文部省が自民党と連動する統一協会系のグループに対して便宜を図ったのではないかと調査を要求。
実際に81年度使用の中学教科書では、検定合格後に異例の記述書き換えが行われました。その一つが原発に関し「放射線もれの危険」とある箇所を、「放射能に対する不安」と危険性を弱めた表現に変更。
原発だけでなく、憲法や自衛隊、大企業などの記述にも介入していた疑い。

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