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「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

防衛白書を読む② 沖縄・普天間基地 「5年以内運用停止」消える

2020-08-20 09:28:45 | 平和・憲法・歴史問題について
防衛白書を読む② 沖縄・普天間基地 「5年以内運用停止」消える
2020年版「防衛白書」から、19年版まであった米軍普天間基地(沖縄県宣野湾市)の「5年以内運用停止」の記述が消えました。
「世界一危険」と言われる普天間基地の「5年以内の運用停止」(14年2月起点)は、安倍政権が県に約束したもの。しかし、19年2月に運用停止の期限が過ぎ、安倍政権は約束をほごにしました。
この間、普天間基地所属の米軍機は、墜落や不時着、保育園や小学校への部品落下といった重大事故を繰り返しています。
白書は、名護市辺野古の米軍新基地建設が、普天間基地の継続的使用を回避する「唯一の解決策」だと強調しました。
一方、白書は、軟弱地盤の改良に伴い、工期が9年3カ月、完成まで12年を要することを記述しています。



米海兵隊普天間基地=沖縄県宜野湾市

沖縄県は、新基地の完成は見通せないとし、新基地建設が「一日も早い普天間飛行場の危険性の除去につながるものではない」と指摘しています。
地元紙・琉球新報は社説で、防衛白書について山「『5年以内の運用停止』を放棄し、普天間の危険を顧みず12年以上かかる埋め立て工事に固執する施策は、県民が願う負担軽減に逆行している」と批判しています。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2020年8月12日付掲載


「世界一危険」と言われる普天間基地の「5年以内の運用停止」。
安倍政権がまがりなりにも提唱してきた約束。それを名実ともに反故にしてしまったのです。
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防衛白書を読む① 鹿児島・馬毛島米空母艦載機訓練移転 「地元に説明」記述なくなる

2020-08-20 07:58:21 | 平和・憲法・歴史問題について
防衛白書を読む① 鹿児島・馬毛島米空母艦載機訓練移転 「地元に説明」記述なくなる
防衛省は7月、2020年版「防衛白書」を公表しました。諸外国の軍事動向や自衛隊の活動を記した白書の内容を、さまざまな角度から見てみます。

米空母艦載機離着陸訓練(FCLP)の移転候補地となっている馬毛島(鹿児島県西之表市)に関し、2020年版防衛白書は、「過半を超える土地を取得し、自衛隊施設の整備に向けた各種調査などの取組を進めている」と記載し、別項で19年度に「地元説明を実施」したとしました。
これまでの白書は、 FCLP施設整備に関して「馬毛島が検討対象となる旨、地元に説明する」としてきましたが、この記述がなくなりました。



馬毛島への米軍訓練移転に抗議する市民=2019年12月20日、鹿児島県西之表市

「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」の清水捷治幹事は、「地元説明はもう終わったという理解なのか。これからは一方的に進めるということか」と憤ります。
防衛省の地元説明姿勢には疑問が残ります。同省は、馬毛島買収前から地元に隠して基地の基本設計を委託していました(日本共産党の田村貴昭衆院議員が2月の衆院予算委員会で暴露)。「馬毛島にふさわしい利用法をFCLP以外に追求する」としている八板俊輔西之表市長は「国の対応は甚だ遺憾」と強く抗議していました。
「連絡会」が7月26日に開いた総会には、八板市長も出席。市民の過半数7600筆を目標とする反対署名は、6月末時点で4927筆に達しています。

「しんぶん赤旗」日刊紙 2020年8月11日付掲載


馬毛島へのFCLP(米空母艦載機離着陸訓練)基地の建設。昼夜問わず行われる訓練。無人島だからいいんじゃないでは済まされない。
目と鼻の先の種子島に耐えがたい爆音被害。
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