防衛白書を読む② 沖縄・普天間基地 「5年以内運用停止」消える
2020年版「防衛白書」から、19年版まであった米軍普天間基地(沖縄県宣野湾市)の「5年以内運用停止」の記述が消えました。
「世界一危険」と言われる普天間基地の「5年以内の運用停止」(14年2月起点)は、安倍政権が県に約束したもの。しかし、19年2月に運用停止の期限が過ぎ、安倍政権は約束をほごにしました。
この間、普天間基地所属の米軍機は、墜落や不時着、保育園や小学校への部品落下といった重大事故を繰り返しています。
白書は、名護市辺野古の米軍新基地建設が、普天間基地の継続的使用を回避する「唯一の解決策」だと強調しました。
一方、白書は、軟弱地盤の改良に伴い、工期が9年3カ月、完成まで12年を要することを記述しています。

米海兵隊普天間基地=沖縄県宜野湾市
沖縄県は、新基地の完成は見通せないとし、新基地建設が「一日も早い普天間飛行場の危険性の除去につながるものではない」と指摘しています。
地元紙・琉球新報は社説で、防衛白書について山「『5年以内の運用停止』を放棄し、普天間の危険を顧みず12年以上かかる埋め立て工事に固執する施策は、県民が願う負担軽減に逆行している」と批判しています。
「しんぶん赤旗」日刊紙 2020年8月12日付掲載
「世界一危険」と言われる普天間基地の「5年以内の運用停止」。
安倍政権がまがりなりにも提唱してきた約束。それを名実ともに反故にしてしまったのです。
2020年版「防衛白書」から、19年版まであった米軍普天間基地(沖縄県宣野湾市)の「5年以内運用停止」の記述が消えました。
「世界一危険」と言われる普天間基地の「5年以内の運用停止」(14年2月起点)は、安倍政権が県に約束したもの。しかし、19年2月に運用停止の期限が過ぎ、安倍政権は約束をほごにしました。
この間、普天間基地所属の米軍機は、墜落や不時着、保育園や小学校への部品落下といった重大事故を繰り返しています。
白書は、名護市辺野古の米軍新基地建設が、普天間基地の継続的使用を回避する「唯一の解決策」だと強調しました。
一方、白書は、軟弱地盤の改良に伴い、工期が9年3カ月、完成まで12年を要することを記述しています。

米海兵隊普天間基地=沖縄県宜野湾市
沖縄県は、新基地の完成は見通せないとし、新基地建設が「一日も早い普天間飛行場の危険性の除去につながるものではない」と指摘しています。
地元紙・琉球新報は社説で、防衛白書について山「『5年以内の運用停止』を放棄し、普天間の危険を顧みず12年以上かかる埋め立て工事に固執する施策は、県民が願う負担軽減に逆行している」と批判しています。
「しんぶん赤旗」日刊紙 2020年8月12日付掲載
「世界一危険」と言われる普天間基地の「5年以内の運用停止」。
安倍政権がまがりなりにも提唱してきた約束。それを名実ともに反故にしてしまったのです。