きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

校閲の目 ねつ造と改ざん

2018-03-06 21:47:41 | 政治・社会問題について
校閲の目 ねつ造と改ざん


国会で話題のねつ造と改ざん。どちらも常用漢字ではないため仮名と漢字の交ぜ書きか、「捏造(ねつぞう)」「改竄(かいざん)」と読み仮名付きの表記になります。


「捏」の音は「デツ」「ネチ」で、「捏造」はもともと「でつぞう」と読みました。「ねつぞう」は慣用読みです。
この字は土をこねるという意味があります。「捏造」は事実でないことを事実のようにつくりあげることです。「捏」を動詞化したのが「でっち上げる」です。まさにでっち上げの労働時間データでした。
「竄」は穴に鼠(ねずみ)と書きます。穴に隠れたネズミのことで、隠れる、のがれるという意味があります。『漢字源』によると、他人の文章をこっそり自分の文章の中にもぐりこませることから書き換えるという意味を持つようになったといいます。
国会に提出された森友問題での財務省文書が改ざんされたのではという疑惑。こそこそと書き換える姿が目に浮かぶようです。厚生労働省の地下からは、ないと言ってきた資料も出てきました。
隠れて文書をでっち上げたり、書き換えたり、隠したりするのは、そうしなければならない状況に追い込まれているからでしょう。そこには平和憲法をかじろうとする大きなネズミがいるのかもしれません。(河邑哲也)

「しんぶん赤旗」日刊紙 2018年3月6日付掲載


「大山鳴動して鼠一匹」ということわざがありますが、今回の「ねつ造」や「改ざん」はとんでもない鼠(ネズミ)ですね。
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