く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<別府地獄巡り> 海→坊主→かまど→鬼山→白池→血の池→龍巻

2017年09月21日 | 旅・想い出写真館

【若いバスガイドさんの名調子で愉快な2時間半】

 3年ぶりの別府旅行。前回は湯布院からの帰途、単独で4カ所の地獄を回ったが、今回は別府地獄組合加盟の全7カ所を巡るJR別府駅前発の亀の井バスの定期観光バス「別府地獄巡りコース」を利用した。所要時間は約2時間半。台風18号の接近で断続的に小雨が降るあいにくの天候だったが、バスガイドさんの爽やかな語り口と案内で愉快な時間を過ごすことができた。(写真は間欠泉の龍巻地獄)

 地獄巡りは鉄輪(かんなわ)温泉地区にある海地獄からスタート。ここは鮮やかなコバルトブルーが売り物だが、この日は湿度が高いせいか、白い湯気がもうもうと立ち上って水面を覆っていた(下の写真㊧)。この後、徒歩で鬼石坊主、かまど、鬼山、白池地獄へ。各地獄では温泉の熱を利用し様々な動植物を飼育・栽培している。かまど地獄では亜熱帯性のスイレンやオオオニバスを栽培し、ワニを飼育する鬼山地獄は別名ワニ地獄とも呼ばれる。ワニはほとんどじっとしたままで、エサやりの光景を見ることができなかったのが少し心残り。(下の写真㊨はかまど地獄の六丁目)

 

 白池地獄はピラニアや巨大魚のピラルクなどを飼育する熱帯魚館を併設する。この園内には大分県の重要文化財に指定されている石塔「向原石幢(むかいがはらせきとう)」と「国東塔(にくさきとう)」があった。前者は永禄3年(1560年)の制作で、後者は約600年前の南北朝時代に造られたという。この後、バスで柴石温泉地区にある血の池と龍巻地獄に向かったが、血の池地獄も海地獄同様、一面白い湯気に覆われていた。間欠泉の龍巻地獄はタイミングよく、少し待っただけで熱湯が勢いよく噴き出した。安全面から噴出口の上部に天井が設けられているが、この天井がもう少し高ければ迫力も一段と増すに違いない。(上段㊧は別名ワニ地獄とも呼ばれる鬼山地獄)

 

 

 バスによる地獄巡りは亀の井バスの前身、亀の井自動車を設立して〝別府観光の父〟とも呼ばれた油屋熊八の発案で始まった。定期観光バスとしては国内で最も長い歴史を持つ。バスガイドの導入も同社が最も早く、リズムのいい七五調の観光案内で大きな評判をとったという。この日のバスガイド松本結香さんもこの名調子の七五調を交えながら、別府温泉や各地獄についてよどみなく紹介していた。笑顔の絶えない松本さんの名ガイドぶりが何にも増して最高の別府土産になった。


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