く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<哲学の道> ネコ・ネコ・ネコ、屋根付きワゴン車内でスヤスヤお眠り!

2014年11月13日 | アンビリバボー

【10匹余が押しくらまんじゅう、ネコ好きの観光スポットに】

 久しぶりに京都の「哲学の道」を歩いた。疎水の流れとは逆に北の銀閣寺橋から南へ。平日の午後。散策する人はさほど多くないが、海外からのお客さんの姿が目立つ。〝終点〟の若王子橋に近づいた時、アンビリバボーの光景に遭遇! 欧米の街角で見かけるようなワゴン車の中でネコが昼寝をしていた。その数が半端じゃない。前に大きなネコが2匹、後ろには10匹余りの子ネコたちが押しくらまんじゅう状態で気持ち良さそうに昼寝していた。

 「なに、これ!」「生きているよねえ」――。観光客が次々に集まっては携帯などで写真に収めていく。近くの路上やベンチ脇にも何匹ものネコがいた。と、ワゴンから一匹のネコが飛び出した。続けとばかりにネコたちが次々にレンガ造りの塀の上にジャンプし路上に下り立つ。その先では自転車でやって来た若い男性がキャットフードをやり始めていた。十数匹いたワゴンの中はいつの間にか空っぽに。

 

 膝の上に三毛猫を乗せ撫でている男性がいた。話を伺うと、台湾・高雄出身の30歳の方で、最初ここに来たのは日本語学校に通っていた3年前という。今は京都のホテルで働いているが、休日を中心に週に2~3回は来ているそうだ。この日はネコ用の缶詰3個と大きな袋入りのキャットフードを持参していた。自宅でもネコを1匹飼っているという。「ここはネコ好きにとって楽園。いつも癒されています」と話していた。どのネコも毛並みが良く、栄養状態も良さそう。餌や水に不自由せず、みんなに可愛がってもらえる。ネコたちにとっても楽園なのだろう。

 

  

 その男性によると、ネコたちは哲学の道から階段を下った所にあった古い喫茶店をねぐらにしているらしい。そういえば、ワゴンの前に「憩いの喫茶店 若王子」という看板が立ち、ワゴンにも「本日は休ませて戴きます」という表示がそのまま掛かっていた。その「休ませて戴きます」の表示の下でぐっすり休むネコたちの姿がなんとも微笑ましい。

 ネット情報によると、その喫茶店を経営していたのは俳優の栗塚旭さん(1937年生まれ)。『暴れん坊将軍』や『水戸黄門』などテレビや映画、舞台で長年活躍している、あの栗塚さんだ。自宅として購入した敷地の一角で1972年に開店し、観光客の人気を集めていた。だが、店を手伝っていた義姉の死去などもあって12年前の2002年に休業したという。ネコ好きを中心に〝ネコスポット〟として注目を集める場所だけに、その店が廃業状態のままなのは少々惜しいような気もする。


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