く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<鯖江・西山公園㊦> 無数の雪吊りが林立!

2021年11月27日 | 旅・想い出写真館

【公園のシンボル・ツツジの保護へ2500本も】

 北陸の冬支度で欠かせないのが樹木の枝を雪の重みから守る「雪吊り」。本格的な冬の到来を告げる風物詩にもなっている。有名なのが金沢の兼六園。松の木に高い竹から縄が傘状に張られた光景は情緒があり芸術的でもある。これまでこの兼六園のほか高岡古城公園や富山城址公園など各地の雪吊りを目にしてきた。だが、福井県鯖江市の西山公園の雪吊りは本数といい密集度といい異次元の光景だった。広い芝生広場をぐるっと囲むツツジの植え込みに林立する雪吊りは、背丈が低いものが多いものの数え切れないほど。圧巻!というほか言葉がなかった。

 西山公園は秋の紅葉が美しいが、日本海側屈指のツツジの名所としても名高い。公園全体のツツジの株数はなんと5万株に上るそうだ。ヒラドツツジが最も多く3万株を占めるが、ほかにもクルメツツジやオオムラサキなど様々な品種が植樹されている。色とりどりの花が咲き乱れる5月上旬の連休の頃には毎年「つつじまつり」が開かれてきた。約60年という長い歴史を誇る。雪吊りはツツジが冬を乗り切って春に美しい花をたくさん付けてもらうためにも欠かすことができない。

 それにしてもすごい数だ。公園管理事務所に問い合わせたら「2500本。それでも以前よりかなり減っています」とのこと。「なぜ?」と問うと「予算の関係もあって」と正直な答えが返ってきた。雪吊りは例年、降雪の心配がなくなる3月に取り外される。今年開催予定だった「第61回つつじまつり」は新型コロナのため昨年に続き2年連続で中止に追い込まれた。壮観な雪吊りを見たからには、満開のツツジが咲き誇る半年後にぜひもう一度訪ねたいものだ。

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