く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<長崎・諏訪神社> 境内に個性的な狛犬の数々!

2019年02月12日 | 旅・想い出写真館

【両足にコヨリ、グルグル回転、頭に皿のカッパ型…】

 長崎市役所の北方に鎮座する諏訪神社は厄除け・縁結び・海上守護の総氏神として、地元では「おすわさん」と呼ばれ親しまれている。秋の大祭「長崎くんち」でも有名。いくつもの鳥居をくぐり石段を登って拝殿へ。参拝後、拝殿左後ろの本殿拝礼所に向かうと、珍しい光景に出合った! 狛犬(こまいぬ)の前足に何か白いものが無数巻かれている。

 近づくと、その白いものは細いコヨリだった。そばの立て札には「止め事成就の狛犬」。社伝によると〝止め事〟に霊験著しい狛犬で、前足にコヨリを巻いて祈願すると、家出の足止めや借金止め、受験の滑り止め、禁酒・禁煙などの願い事がかなうそうだ。コヨリの長さは80cmほど。賽銭を入れてコヨリを2本いただき、左右の狛犬に1本ずつ巻き付けた。

 

 拝殿の周りには他にもユニークな狛犬がいくつも鎮座していた。「願掛け狛犬」は狛犬を乗せた円形の台座がぐるぐると回転する。江戸時代、遊女街に登楼した船員が翌日荒天で出航できずもう一晩泊まってくれますように、と遊女が狛犬を海の方向に回して願を掛けたという故実に因む。拝殿左後ろの「高麗犬(こまいぬ)の井戸」では狛犬の口から湧き出る水でお金を洗うと倍に増えるといわれ「銭洗(ぜにあらい)の狛犬」とも呼ばれる。稲荷神社の参道脇にある蛭子社の「カッパ狛犬」はカッパのように頭に皿が載っていた。蛭子は水泳上達など水に関する願い事成就の神として信仰を集めており、狛犬の頭に水を掛けて祈願する。

 

 「トゲ抜き狛犬」はいかつい顔付きだが、心に突き刺さっているトゲを抜いてくれるという。狛犬の口の中に手を触れてお願いする。参道の鳥居脇にある祓戸(はらえど)神社の狛犬もなかなかユニーク。向かって右側の口を開いた阿形(あぎょう)の狛犬は逆立ちし、左側の口を閉じた吽形(うんぎょう)の狛犬は立ち上がったポーズ。逆立ちした狛犬は全国的にも珍しいが、北陸の石川県内にはかなり多いそうだ。石川県県民運動推進本部は「加賀逆立ち狛犬巡り」というウオーキングマップまで作製している。

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