く~にゃん雑記帳

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<根来寺> 秋晴れの下、「かくばん祭り」にぎやかに

2016年11月27日 | 祭り

【国宝大塔前などで和太鼓や「根来の子守唄」、火縄銃の発砲など】

 雲ひとつない秋晴れに恵まれた26日、和歌山県岩出市で「第19回紀州根来寺かくばん祭り」が開かれた。「かくばん」は新義真言宗総本山根来寺の開祖「覚鑁上人」(1095~1143)のこと。上人は真言宗中興の祖ともいわれ、西行法師は「高野の御山に覚鑁上人とて、やんごとなき聖者おわしけり」と褒め称えたという。祭りは市観光協会などが根来寺や上人のことをもっと知ってもらおうと1998年にスタート、今では紀州の秋を彩る市民参加の祭りとしてすっかり定着した。

 主会場は国宝の大塔前広場に設えられた特設舞台。獅子舞や和太鼓の演奏、「根来の子守唄」の歌と踊り、詩舞、二胡や琴の演奏などが次々に披露された。中でも観客の大きな拍手を集めていたのがかわいい女の子たちによる「根来の子守唄」。「♪ねんね根来の ようなる鐘はヨ 一里聞こえて 二里ひびくよ」。長く歌い継がれてきたこの子守唄に合わせて、女の子4人が背負った人形の乳飲み子をあやすように風車を揺らしながら踊った。舞台を下りた女の子たちは緊張から開放されたように笑顔を見せてカメラに収まっていた。

 

 祭りのもう一つの人気イベントは不動堂前広場で行われた「根来鉄砲隊」の演舞。古式火縄銃の一斉射撃や連射のすざまじい轟音が境内にとどろき白煙がもうもうと立ち上った。戦国時代に武装集団として活躍した根来衆は鉄砲との関わりが深い。鉄砲は1543年にポルトガル人によって種子島に初めて伝来したというのが通説だが、その翌年には根来寺につながりを持つ津田監物という人物が根来に持ち帰ったといわれる。

 

 この日はほかにも根来塗の体験、ねごろ山散策ウオーク、お餅投げ大会、ミニSL乗車体験など様々なイベントが繰り広げられた。また「ねごろ歴史資料館」前の広場では「ねごろ歴史の丘音楽祭」が開かれ、13組の音楽グループが約6時間にわたって次々と熱唱・熱演した。

 

 

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