【豊川は連覇ならず2位。3~5位に興譲館、筑紫女学園、大阪薫英女】
全国高校駅伝は23日京都市で開かれ、女子は地元の立命館宇治が5年ぶり3回目の優勝を飾った。昨年優勝の豊川は2位で、目標だった2連覇と男女のアベック優勝はならなかった。3位に岡山の興譲館、4位に筑紫女学園が入った。5位の大阪薫英女学院と7位の青森山田は初の入賞。6位は須磨学園、8位は神村学園で、関西勢と九州勢の活躍が目立った。その分、関東勢が振るわず入賞ゼロだった。
☆入賞チームとタイム ①立命館宇治1:07:22②豊川1:07:46③興譲館1:08:03④筑紫女学園1:08:14⑤大阪薫英女学院1:08:15⑥須磨学園1:08:18⑦青森山田1:08:21⑧神村学園1:08:23
☆区間賞とタイム 1区(6km)由水沙季(筑紫女学園2年)19:39▽2区(4.0975km)松田瑞生(大阪薫英女2年)13:00▽3区(3km)鷲見梓沙(豊川1年)9:21=区間新▽4区(3km)小林美香(須磨学園3年)9:12▽5区(5km)ローズメリー・ワンジル(青森山田2年)15:30
立命館宇治は2区の2年生以外を経験が豊富な3年生で固めた。近畿大会を制したタイム1:08:17は全国の都道府県予選・地区大会でのベスト。区間賞こそ1人もいなかったものの、1区から区間7位、5位、3位、3位、2位と5人とも安定した力を発揮した。中でも3年になって初めて都大路を走った4区広田麻衣が好走、首位と4秒差でアンカーにたすきをつないだことが逆転劇につながった。
豊川は3区で鷲見が6位から一気に1位に押し上げ、4区でも仙台育英からの転校生の関根花観(2年)が踏ん張ってトップを堅持。アンカー堀優花(1年)も中間点まで持ちこたえたが、相手の立命館宇治がエース格の青木奈波(3年)では荷が重すぎた。ただ1~2年生主体チームで、しかも外国人抜きのメンバー構成にもかかわらず1時間7分台の好タイムで2位に食い込んだことは目を見張る。来年も優勝候補としてからんでくるのは間違いない。
興譲館は2005年の全国優勝以降、11年まで2位、3位、2位、3位、優勝、2位と常に3番以内に顔を出していたが、今年もアンカーの足立知世(2年)が好走、5位から3位に押し上げ〝伝統〟を守った。昨年10位だった筑紫女学園は1区で由水沙季がスプリント勝負を制して区間賞を獲得。4区終了時点で7位まで落ちていたが、アンカーの園田聖子(3年)が区間4位で3人抜きの力走を見せた。昨年15位と入賞を失した神村学園も8位と入賞を果たした。青森山田は高校総体女子3000mで高校国際新記録の8:51:97をたたき出したケニア出身のワンジルが最終区で2人を抜いて初入賞の7位となった。