CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】死神刑事

2018-11-28 21:10:41 | 読書感想文とか読み物レビウー
死神刑事  作:大倉 崇裕

短編連作小説でした
非常に安心して読めるというか、期待通りの推理を楽しめる
刑事モノという内容でありまして、
死神と呼ばれる、冤罪事件など警視庁が失敗した事案を
もう一度洗いなおすという仕事をする男が主人公であり、謎の根源
この男が、毎回事件に関わった警察官を相棒に指名して
その事件を解決していくわけなんだが、
ひとくちに冤罪といっても、色々あるんだなと
短編を読んでいて思い知らされたのでありました

完全に誤認逮捕をしてしまったというものもあれば、
もうちょっとだったとか、だいたいあってるけど真実はそうじゃなかったとか
冤罪だけでこんだけバリエーションそろえられるものかと
感心しながらの読書でありました
相棒に毎回選ばれる警察官も、キャリアでばりばりの刑事というではなく、
なんとなく、所轄のノンキャリだけど頑張っていると
そんな人たちだったりするので、安心しつつも
勇気をもってというか、前向きな気分になって読み終えられる内容になっていて
大変よろしい小説だったと思うのであります

真犯人たちのバリエーションも、そういうやつが、
そんなところから、お前かよ、みたいなのをあれこれ思いながら読めて、
なんとなしそうかなと思うんだけど、物語やドラマ展開が面白いので
推理を楽しみつつも、そのやりとりと、
朴訥でありながら、確実に距離を縮めて、解決に向かう姿を楽しめるので
あまり深く考えなくても、解決の楽しさを味わえる
いい小説だったと思うのでありました

さくさく読めるけど、こういうエンタメを楽しめるのは
ステキこの上ないと思うのでありました


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