kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

「熈台勝覧(きだいしょうらん)」ってなんだ?

2011年01月21日 | 都市
いつもなら、たまに人が立ち止まって見る程度の、東京メトロ三越前駅のコンコース。
今日はやたら熱心にのぞきこむ人々がいる。
実は私もその一人なのだが・・・
1月21日の東京新聞朝刊、平成の「凞台勝覧」なる記事が目に入った。
そもそも元の絵巻のタイトルも知らない。
現場に行って、江戸後期、1805年(文化2)頃の神田今川橋から日本橋の様子を詳細に描いたものと、改めて知った。
なにせ12mもの長さの絵巻に、当時の商店街と町人、武士たちが1,671人も描かれている。よくまあ、ここまで人々の暮らしを描きこんだものだ。
むろん複製だが、本物はベルリン国立アジア美術館で1999年に発見されたという。
今の日本橋とは比べようもないけれど、江戸時代も大いににぎわっていたことが分かる。
で、記事によれば、今年、日本橋架橋100周年を盛り上げようと、平成の「・台勝覧」を制作中の日本画家がいるというのだ。
こちらは、2倍近い21mもの大作になり、完成した作品は3月30日~4月5日まで丸善日本橋店3階ギャラリーで披露されるそうだ。
コレド日本橋、コレド室町、日本橋三井タワー、ユイトなど、日本橋再開発の真っただ中だが、はたして昔のような風情のある絵巻になるのかどうか・・・