kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

State Guest House Akasaka Palace !

2013年08月28日 | 建物


<ここは日本でありながら、日本ではない>
一般国民には、そう思わざるを得ないところである。
ゆえに? 迎賓館赤坂離宮は、1年に1回、夏場10日間しか、内部参観が許されない。

昨年、カメラ爺は興味本位で応募、抽選の参観に当選した。
暑いさなかだったが、明治時代の西洋建築様式を取り入れた豪華絢爛な装飾に、目を見張らせられた。
残念ながら、内部は撮影禁止。
迎賓館のHPで見ていただくしかない。

相方に「一人だけ楽しんできて…普通応募する時はペアでしょ!」といわれ、今年も応募したら当選した。
昨年は、葉書通知だったが、時代の流れか、ネット通知である。
申し込みには、同伴者とも、個人情報を記入しなければならない。

西門入り口で、プリントアウトした参観証と本人確認証明書提示を求められ、
受付で名簿チェック、ボデイチェックを受けて、さらに参観バッジを渡される。
面倒くさい。

セキュリティの厳しさに比べ、たくさんの係員やボランティアの解説員の腰の低さには驚いた。
何しろ館内は、すべて「手を触れないでください」の表示。
疲れて、通路の壁に寄りかかろうものなら、即、係員に注意にされる。
建物自体が国宝なんだから、いたしかたないか。
警備員が「階段の手すりだけは触れます(笑)」だと。

設計の参考にしたという英仏等の宮殿を見たことのある人には、スケールの大きさに、物足りなさを感じるかもしれない。
が、富国強兵にまい進していた明治政府が、欧米列強国に、日本の国力を見せつけようと、国をあげて造ったこの建築。
改修工事費も半端じゃない。
昭和43年から5年以上の歳月と総額108億円(大学卒の初任給3万円の時代)をかけた。

さらに平成18年から3年にわたって、さらに大規模な改修工事が行われ、現在、世界各国の国王、大統領、首相などの国賓、公賓との外交の場や国際会議の会場として使われている。


模倣と揶揄されるかもしれないが、東京駅を設計した辰野金吾と共にジョサイア・コンドルのもとで学んだ片山東熊の総指揮のもと、精一杯、西欧の建築技術を取り入れようとした心意気が感じられる。

ちなみに、下の写真は、案内の係員に、バックの超高層ビルが入らない眺望スポットを教えてもらい撮ったもの。
道路の真ん中に、眺望地点と記された東京都都市整備局の小さな指標が埋め込まれている。
粋なはからいである。


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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
貴重な遺産 (LYNX☆)
2013-08-28 09:01:35
☆kazuさんへ
当然内部は撮影禁止でしたね・・・
年に一度でも開放するのは良い事だと思います。
昔の話ですが、親父が近衛騎兵隊の時、天皇護衛の時や国賓が迎賓館に来る時は任務で度々行っていたそうです。
建物の中も見る機会が有ったそうですが、とても素晴らしいと懐かしそうに話をしていた事を思い出します。
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近衛騎兵隊って懐かしい言葉 (kazu)
2013-08-29 00:54:19
☆さんへ
お父上、ユニークな仕事されていたのですね。
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ユニーク? (LYNX☆)
2013-08-29 07:05:00
☆Kazuさんへ
仕事と言うか、徴兵され近衛騎兵隊に入隊しただけなんですがね(笑)
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Unknown (風写)
2013-09-01 08:42:43
迎賓館のデザインは、欧羅巴の王宮と似ているような気がしますが、国会議事堂は、かなり個性的ですよね。
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1936年、竣工から17年かけて完成 (kazu)
2013-09-02 00:55:43
風写さんへ。
国会議事堂は公募デザインだったようですね。
確かに、欧米のデザインではなく、日本独特のものかもしれません。

ちなみに、あの中央の建物にも部屋があるけど、立ち入り禁止だそうです。
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