昨年暮れ、東京丸の内の三菱一号館美術館に、ボストン美術館ミレー展を見に行った。
それなりに好きな画家だったが、同時代に生きたバルビゾン派の画家達の作品を見ると、かえってそちらの方に興味が惹かれた。
日本ではほとんど知られていないが、同じあるいはそれ以上の力量を持っていたのではないか。
この時代の作風に共通する半逆光の構図は、今も写真の世界で生きているような気がした。
華やかな都市の家々の壁には、牧歌的なうす暗い色調が好まれた、ということも初めて知った。
絵画の流行とはそんなものなのか。
それにしても、この美術館、かつての明治時代の建物をそっくり復元したとあって、美術館としての設計をしていない。
日本最初のオフィスや銀行と言われてもねえ。
美術ファンとしては、迷路のようでわかりにくいことこの上ないな。
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