kazuフォトローグ

「徒然なる日常」を写真で語ります。

ダミアン神父像(1975) 船越保武作

2011年11月01日 | アート
知り合いの画家の個展を見に、北浦和にある埼玉県立美術館へ足をのばした。
そこで、常設されている船越保武の「ダミアン神父像」に出会った。

先日のNHKTV日曜美術館を見なければ、この著名な彫刻家のことは何も知らなかった。
粘土をこねている姿が、誰かに似ていると思ったら、今年99歳でなくなった佐藤忠良さんである。
調べると、同じ1912年生まれ、東京美術学校(現東京芸大)彫刻科の同期、共に新制作派協会彫刻部を創立。どおりで同じような雰囲気なはずだ。
ベルギー人のダミアン神父は、ハンセン病患者救済に献身した実在の人物。半開きの口、何かを訴えかけるような眼、本人の魂がそこに潜んでいるかのようだ。
長崎26殉教者記念像が、彼の作品であることも、初めて知った。全員の足が、中に浮いていて、キリストの十字架を思わせる。

いつもなら、キリスト教的なものに背を向けてしまうのだが、崇高な姿には向きあわざるを得ない。

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