果樹園の風

愛知県豊橋市で無農薬のレモンを栽培している河合果樹園です。
目指せ!楽しむ農業、楽しませる農業!

作業と河津桜とマザー・ヴィクトリア、そして混迷

2019年02月26日 20時35分29秒 | 日記・エッセイ・コラム
季節はだんだんと春めいて、気温の上昇に少し心配顔になる。
無農薬レモンの温室の中は、早くも蕾が見えてきて
まだまだなっているレモンの行き先を悩む。
剪定作業も早くしないと、芽吹きが悪くなってしまいそう。
少し作業スピードを上げないと、迫り来るいろいろな雑務に忙殺されて、
苦しむことになるかも知れない。露地みかんの剪定作業も同時進行で、
バサバサととりあえず大雑把に剪って、後から修正というパターン。
家の河津桜が3分咲きとなってきた。
薄紅色の花びらと黄色のおしべが、少し寂しい影を感じさせながら、
目に美しいという感覚を送り込んでくる。
空の青色とのコントラストが本当に映える。
心機一転、新しいチャレンジの扉がまた開いたような気持ちになる。

それから本日、マザー・ヴィクトリアというキングマンダリンと無核紀州の
交雑種
フードオアシスあつみ山田店さんに納品させてもらった。
昨年に続き、まだまだ試験段階の域は否めないが、
超レアな品種を味わっていただきたいと思います。

一昨日、トヨタネの担当者のT君がやってきて、
無農薬レモンの温室の自動巻き上げ装置スカイローラーの部品供給が、
6ヶ月ほどかかるようになるという話しを持ってきた。
え!またかよ!と行ってしまうほどの時代の変化。
違うメーカーの新しい製品に変えるか、手動にするかと言う判断を迫られることになりそう。
昨年の台風被害では、ビニールを張るのも、ハウスを修理するのも人手不足で、
ままならず、作付けを諦めたり、廃業へと追い込まれたりという農業会。
環境制御だとかiotだとか世間は騒いでいるが、それを導入しても
いざ壊れたり、トラブルやエラーが出たときに対応できる人間がいるのか疑問に思う。
農業機械を整備に出して、一発目に壊れるという笑い話も合点がいく。
つまり整備したり直したりする熟練者がいないと言うことである。
こんなことを労働の底辺で感じ取っていると、
どうもみんなと同じ方向というのは私にとってはリスクが大きいと感じる。
自然と直接対峙する生業にしか見えない真実。
知れば知るほど、悟りから迷いの世界へ。
知は力だけれど、最終章に向かえば向かうほど混迷が深まる。

そんなことを考えていても、時は待ってくれない。
早く3月9日のNHKホールを熟したいものである。

河合果樹園




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