梅雨明けからは打って変わって高温注意報!
毎日の水やりが日課となる。
必ず頭に浮かぶのは宮沢賢治の「水汲み」という詩。
北上川が運んできた砂が堆積した農地での水汲み。
砂に吸い込まれ、熱い日差しにあっという間に蒸発、
そんな状況の畑に何度も何度も水を運ぶ。
農的労働の単純さの繰り返しの中で、一瞬の美や想像力が賢次にはある。
それを詩の中で表現する事で、成り立つのが農民としてというか、
農民にしかわからない芸術性を持った自然の動きだと想像する。
今の時代は川に水を汲みに行かなくても、バルブをひねれば水が出る。
でも重たいホースを引きずって、暑さに耐えるみかんやレモンに水をやり、
自分自身も暑さに耐えているなか、見えない風の流れを見る。
海蛇には見えないけれど、燕が飛んでいくように私には見える。
前回のブログで紹介したライムアイスコーヒー。
微妙なおいしさを感じるにはやはり五感が必要だと思い、あれこれと試している。
当たり前だが、ご飯に絞ってかけてみるとレモンと同じで爽やかライムライス。
暑さの中でのご飯にはレモンと違った香りでよくマッチする。
そして名前も韻を踏んでいていいかなと。
こんなこと書くとまた誰かに持って行かれそうであるので、
検索をしてみると、すでにクックパッドにあるではないか。
またしても人の考える範疇だと、さえない応用力に嘆く。
ちょっと気分転換に、アイスコーヒーに落下したベルガモットの輪切りを
遊び心いっぱいでのせてみる。
不思議!、アイスコーヒーからほのかにカレーの香りが!
はてさて私の鼻がおかしいのか?
まだまだあれこれ試してみようと思う。
焼き鮭にライムとベルガモットを添えてみた。
うまく合体した風味はやはり異次元。