無農薬レモンの収穫と発送もとうとう最終局面になってきた。
予約を頂いているたくさんのお客様にきっちり行きわたる様に、
木になっているレモンの量を予測しながら収穫をする。
毎年のことだがこれがなかなか難しい。
パズルをやっているがごとく、難解でいつも妻はひやひやドキドキ。
いつもながら彼女の頭脳に私は敬服させられる3月である。
ミカン畑の草もこの暖かさと雨で一気に大きくなってきた。
剪定作業をする足元に、じゃれついてくる独特の感じがいい。
ナズナ、オオイヌノフグリ、ハコベ、ホトケノザなど、可憐な花を見ると春だな~と思う。
もう少し暖かくなるともっと春の香りが強くなるだろう。
テントウムシの捕獲作戦をするカラスノエンドウも目立ってきている。
作業をしながら突然、「ぎゃ!」という声が。
何か踏んづけた柔らかい感触が、長靴を通して伝わる。
見るとぴょこぴょこと跳ねる謎の動物がいる。
踏まれたせいかゆっくりなので、すぐさま幼少のころからの好奇心でキャッチ。
意外とおとなしく、けがふさふさしていてさわり心地はとても気持ちがいい。
背中をなぜると気持ちよさそうな顔をする?
はてさてこの動物はいったい何者なのか?
家に持ち帰ろうと思ったが、我が家のミーコに食べれれてしまいそうなのでリリース。
案の定、家ではミーコが自慢げに、ネズミを銜えて見せに来た。
いらぬ殺生にならず・・・。。
現を咀嚼する力が欲求をフォールした結末に安堵させられた。