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kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

新学期準備

2014-04-08 | 陸上競技
月曜日、翌日から新学期が本格的に始まるのでその準備に追われました。前日に会議が詰め込まれています。すっかり忘れていたので練習開始時間を13時からとしました。前日変更ですが・・・。予定が入っている者もいたかもしれません。ここはもっと早い判断ができなければいけませんでした。反省です。

9時会議開始、若干の休憩をはさみながら4つの会議がありました。終了は13時(笑)。おいおいって感じですね。この時点でヘロヘロでした。そのまま練習へ。食事も取れない状態で人数不足のためダイナマックスに参加。完全にエネルギー切れを起こしていました。基本的に朝食は食べません。不健康ですが運動選手でなくなっているのでいいのかなと思っています。前日の夜は食事をしたのが19時くらいだったのでかなりお腹が空いていました。これくらいお腹が空くと集中力も下がります。危険な状態です(笑)。食事をしたかったのですが「チームTシャツ」の代金の振込に行かなければいけなかったのでダイナマックスをやってからすぐに銀行へ。息つく暇なし(笑)。

練習は短めで考えていました。週末の記録会に向けてです。完全調整という気はありませんが「ある程度走れるように」とは考えています。できる限り疲労を残さないようにしつつ体力の低下を抑えたい。3時間練習という感じです。他校からしたら長いのかもしれませんが。動きをやってからハードル、フレキという流れ。野球部が試合をしていたのでどうしようかなという感じでしたが走る時間帯に試合終了。ナイスタイミングです。

短い距離の並走を行いました。普段は50mでやるのですがこの日はコーンの位置の変更をせずに60mで。このことを事前に指示していたのですがやはりバトンを渡す位置が少し手前になりました。距離の関係を自分自身で把握する必要があります。どこでバトンを渡すのかを考えないといけない。「いつも通り」で行けるのであれば問題はないのですが「いつもと違う」という場面でどう対応するのかをきちんと考えなければいけません。

そのままオーバースピードを2本。スピード刺激を入れておくことにしました。本数を多くするのではなく数本程度なので体にかかる負担はそれほど大きくないかなと判断。分かりませんが。その後グランドが緩いので少し整備。これに結構時間を取られました。ローラーで圧をかけるくらいやらないとグランドが柔らかいので・・・。整備をしてからスタート。小さなエース、土曜日は抜群でしたがこの日は「普通の人」でした。他の3人についていくのが精いっぱいという感じ。これはこれでいいのかなと考えています。2年間見てきて「1週間ずっと調子がいい」という時はありませんでした。ここは本人も理解しているので問題なしだと思っています。逆に大きなエースがスタートで先頭でした。この2人の調子の波が練習であうことはありません。が、試合ではそれなりに合う。このリズムの違いもうちの選手の面白さなのかもしれません。

最後に120m+60mを2本。これで終了です。

書きたいことはあったと思うのですがあまりにも疲れすぎていて書けません(笑)。ちょっと精神的に余裕が出てきたら書きます。お許しを。
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努力論

2014-04-06 | 陸上競技
また本を購入。今回は「努力論」です。なかなか面白そうなタイトルですよね?!著者は「幸田露伴」。これを分かりやすく意訳してあります。




その一部を紹介します。まだ読み始めたばかりなのですが、いつも言っている事が書いてありました。

「努力している」と思っているうちはダメだ

努力することは素晴らしいことだ。しかし、自分が努力していると思っているうちは、まだまだダメだ。そこにはまだ自分の中にやりたくない気持ちが残っていて、それでも無理にやっているという不自然さがある。努力している、あるいは、努力しているという意識をもたず、自分がやっていることが自分にとって自然であると感じられる努力をしよう。それこそが努力の真髄であり、醍醐味なのだ。

これって当たり前のことなんですよね。頑張っている選手は「自分は頑張っている」という言い方はしない。努力している人は自分が努力しているとは思わないのです。もっとやらないといけないと感じているはずですから。他の本には「練習は歯磨きをするように生活の中に存在しないといけない」と書いています。練習をするのが「当たり前」でなければ本当に強くなることはないのです。やらないと「落ち着かない」というくらいになるとやはり強くなると思いますね。

この本もしっかりと読み込んでいきたいと思います。趣味読書です(笑)
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スピード練習3(覚悟を持つ)

2014-04-06 | 陸上競技
さらに続き。

150mと120mを走る前に女子を全員集めて話をしました。理由は明白、大きなエースについてです。ここ最近、「不安」からか走りにほとんど集中できません。走りを「完璧にしたい」という気持ちがあるということ。だから上手くいかないとそこで気持ちが落ちてしまう。結果的に練習の質が著しく落ちてしまいます。この状況を続けていって本当に勝負できるのか?更には60mが終わった後の態度はどうなのか?相手が走れていて自分が悩んでいたらその時点で「勝負あり」です。だからといって勝負を捨てるのか??これが県総体決勝だったら?中国大会決勝だったら?考えればとんでもないことをしているのです。自分のコントロールができないようでは勝負することはできないと思います。

実際に県総体の決勝で小さなエースがこの日と同じ走りをすれば他の選手は簡単に勝てないと思います。唯一可能性があるのは大きなエースの爆発力。それでもどちらが勝つか分かららない。以前から100mは小さなエースが有利だという話はしています。それでも絶対に負けたくないと思えば「自分のやるべきことに集中」するべきです。理想の走りを追い求めるのは悪いことではないですが、まずは自分のライバルに「どうすれば勝てるか」を考える。インターハイで決勝云々の前に一番近くにいるライバルに勝つことを考えないといけません。

うちのチームは小さなエースと大きなエース、この2人のチームです。この2人がいなければここまで強くなることはなかったと思います。この2人の影響力はチーム内に大きい。それなのにそのことを忘れ感情的になっていたら下級生が戸惑います。せっかくチームがまとまりかけているのに一気に崩れてしまう危険性があるのです。そこを忘れてはいけない。エースにはエースの「役割」がある。その「役割」を忘れて自分を見失っていたら勝負はできないと思います。

こういう状況ですから「4継メンバー」でスタート練習をさせたのです。パニックになって脚踏みをしていたら他のメンバーに勝つこともできない。悩んでいる暇はない。もっともっと前向きに「強くなること」だけを考える必要があるのです。「絶対に勝つんだ」という集中をすればあれこれ無駄なことは考えなくなります。現時点で1年生には期待はしていません。言葉は悪いかもしれませんが。今の1年生がリレーメンバーン入るようであればインターハイはない。それくらい大きな力の差があります。だからこそ上級生は「絶対に強くなる」という気持ちを前面に出しながら練習に取り組む必要があある。そこを忘れてしまったら「仲良しチーム」で終わり。それから先はありません。

話をしてから150mと120mプラスアルファ。これは良い走りができました。大きなエースは吹っ切れたのか久々に自分の走りをしていました。これができれば高いレベルで練習ができます。結局は「心持ち」で走りは大きく変わるのです。「全く走れない」のではない。自分で自分をそういう状況に持って行っているのです。小さなエースはこの手の120mや150mでは「爆発的な強さ」はありません。単純比較できない部分はあります。実際のレースで本当にどちらが強いのか??と言われると私自身も分かりません。それくらいのレベルでいいと思っています。

大きなエース、昨年の中国大会以降も同じような状態でした。あれこれ悩みすぎて自分の走りを見失う。結果、12秒5前後で安定してしまう。本人も苦しかったと思います。が、小さなエースが田島記念でいきなり12秒35を出して優勝すると「負けたくない」という気持ちが大きくなってきてその後のレースで久々に12秒3台を出す。県体も同じく前半小さなエースに先行されて最後「意地」で勝ちました。この二人はチームメイトでありながら最大のライバルなのです。お互い口にしませんが「絶対に負けたくない」と思っています。だからこそ強くなれる。お互いがお互いの存在を認めながら強くなっていかなければいけないと思います。

県体のレース、お互いにお互いのことしか考えていなかったと話していました。一番負けたくない相手は他の誰よりも「チームメイト」なのです。一緒に走ることで大きなエースが「危機感」を持ったと思います。小さなエース、このまま走れればシーズン大ブレイクすると思います。試合での集中力は半端ないですからもうワンランク上がるはずです。そうなると昨シーズンのベストを大きく更新するでしょう。大きなエース、簡単に勝てることは考えられません。もっともっと自分の走りに集中するべきです。その話をしっかりとしていますから気持ちや取り組みも変わってくると思います。

良い練習ができました。2人のエースに引っ張られて2年生も確実に強くなっています。卒業生のみなさん、期待してください。みなさんの「夢」を後輩がきちんと引き継いでくれていると思います。月日は流れ当時とはチームカラーも違います。マイルは出場すらしません(笑)。それでも「Tokusho」であることに変わりはありません。皆の「想い」を背負ってしっかりと勝負できるように準備していきたいと思います。応援してください!!
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スピード練習2

2014-04-06 | 陸上競技
続き。

練習はできるだけスピーディーに。こちらから指示を出して流れを作りどんどん進めていきました。この日もタータンでの練習だったので「軸」を意識した動きから始め、その場での脚運びの確認、スティックドリル。スティックは最後に前に進む動きを意識させました。重心移動の少ない動きだけではなく、前に進みながらも接地ポジションをしっかり作る練習です。そこから壁、ハードルの動き、スパイクを履いてスキップ、シザース、チューブです。一連の流れでやっておくことでこの日の練習の意識づけになると思っています。

うちの練習パターン、流しがありません(笑)。練習の中で「ゆっくりと動きを確認しながら走る」というのをやったことがありません。ウォーミングアップの目的が「身体を温める」「筋温を上げる」というものなのでひたすらやって温めます。動きはそれ以前にかなりやっているのでスキップやシザースはスパイクを履いて「速い動き」の中で行う。すでにここまでで「全力で動く」ということを繰り返しやっているのでそのままショートスプリントにします。これは私がこれでやろうと決めているだけで指導者によっては賛否両論だと思います。それゆえ、うちの選手は「流し」「ウインドスプリント」ができません(笑)。走るというのは常に「全力」ですから8割とか9割とかいう感覚は一切ないと思います。だからといってこのショートスプリントで怪我をした選手は1人もいません。問題なしだと思っています。

並走を1本ずつやってからすぐにバトンパス。県記録会ではリレーはありませんがこれはどのような状況においても継続してやっておきたい部分です。選手が自主的にiPadを用いて1年生に撮影させて自分たちでタイミングを確認するようになりました。これは大きいですね。もちろん、実際のレースではそのようなことはできません。しかし、練習の時に自分で「このタイミングだ」と思って出たのが「早い」「遅い」というのを自分で視覚的に確認できるというのは効果が高いと思います。

昨年、うちの4継はかなり「デコボコ」した状態で組んでいました。1走13秒1、2走12秒3、3走13秒3、4走12秒2と1・3走と2・4走の「走力差」が顕著でした。そのためバトンのつなぎが非常に悪い。理想としては1走小さなエース、2走大きなエースでつないでスピードロスを最小限に抑えるのが良いのかもしれません。チーム事情としてそれは難しいですし、伸び率からすれば1・3走が大きく伸びるであろうと考えていたので走順変更はしませんでした。この冬期でつなぎの区間がかなり走れるようになってきています。これによりバトンパスのロスも少なくなってきました。見ていると2走の小さなエースの加速が抜群。ここは気を付けないといけないかなと感じました。出てしまったら一発アウト。とてもあのスピードには追いつけないなと感じたので。少し足長を詰めました。この加速力、本当に恐ろしいものがあります。試合になったらどうなるのか・・・。もう1足長詰める必要が出るかもしれません。

この日は翌週の記録会を踏まえてカーブのSDも実施。40m2本、60m1本、直線も同じように40m1本、60m1本です。200mの感覚をつかめるかどうか。数日前に「200m走り切れるかどうか・・・」という会話が出ていました。これに関しては「大丈夫」だと思っています。昨年よりも走る量が減っていると感じている者も少なからずいるでしょう。が、150mを走っていますし、120mのタイヤ引きも行っています。何本も連続で走るわけではないので250mや300mなどの自分が走る距離よりも長い距離を走らなくても大丈夫だと思っています。不安に想うこと自体がマイナス思考になるだけ。問題なく走れます。

カーブでのSDの後、直線で行いました。水曜日大きなエースが「不安」を感じていました。色々と考えすぎていて勝負になりません。この日はあえて「4継メンバー」でスタートをしました。今のままの状況だとどうなるのかを自分で感じる必要があると思ったからです。40mも60mも小さなエースのスタートが抜群。昨年12秒3を出した時の勢い以上の動きでした。この走りができればインターハイも近いと思いますね。2年生もある程度(差はありましたが)ついていけるようになっていました。手ごたえはあります。が、大きなエース、いろいろと考えているのか自分の走りが全くできません。60mでは「追いつけない」と判断したのか50mすぎにスピードを緩めました。これは絶対に許されないことです。「集中できない」のは自分のこと。が、それが実際のレースだったらどうするのか?「終わり」です。その後も周囲の雰囲気が気まずくなる感じでした。

この日の小さなエースのスタートに勝てるかどうか?これは大きなエースが「絶好調」でもわかりません。それくらいの「抜群の走り」でした。それでも「2か月に1回の動く日」だと言っていなかったのでまだ「本調子」ではないのだと思います。実際のレースでこれくらい飛び出されたら通常の選手であれば「ダメだ」と感じるでしょうね。それくらいの走りでした。が、県の決勝でこのレースをした時、大きなエースがこの日と同じ動きをするのか?何とかしないといけない部分です。明らかに周囲が「どう対応しようか」と困惑していました。「エース」としての役割を果たせていません。これではどれだけ練習しても結果は出ないと思いますね。

その後、メインの走練習。この前に女子には話をしました。また書きます。
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スピード刺激1(話をする)

2014-04-06 | 陸上競技
土曜日、この日もとにかく寒かった。健康を害します(笑)。あまりにも寒いので冬用のウインドブレーカーを準備。週末になっていきなり寒くなったという感じですね。tabe高校の投擲が合宿に来てくれているにもかかわらずこの気候というのは申し訳ない感じがあります。うちの学校はそれほど多くの雨避けがあるわけではないので・・・。ドリルをするのであれば問題ないと思うのですがこの時期にドリルだけというわけにもいかないでしょうから・・・。商業校舎の方は広くて投擲物も投げれるのですが雨を避ける場所が一切ありません。午前中は何とか持ってくれたので投げることができたようですが。タイミングの悪さは天下一品ですね。

タイミングの悪さで思い出したので書いておきます。金曜日、他の先生方と近くのうどん屋に食事に行きました。BOSSが「肉うどん」を注文、師匠がAセットで「うどん&牛飯」。で、私が「肉熱玉」を注文。店員さんから「あー肉がなくなりました」ということで私の前でオーダーストップ(笑)。12時半くらいに行ったのですが結構繁盛しているので「肉品切れ」という状況になったのかもしれません。とはいえ、こんなタイミングで注文終わりか~という感じですね。私からすれば「いつものこと」として受け入れるしかないのですが。このタイミングの悪さ、是非かわいい後輩に引きついてもらいたいですね。

話が大きくそれていますがこの日の練習はスピード練習。1週間後に県記録会、翌週が支部大会ということもありしっかりとスピードを上げておきたいという気持ちがありました。一昨年、「先は長いから調整は全くしなくていいだろう」とかなりの負荷をかけてから記録会を迎えましたが、それにより「記録が出ない」という状況が生まれました。当然と言えば当然なのですが「記録が出なくても問題ない」と思えるかどうかが重要。結局、記録会で上手く走れずに自信喪失しシーズンも思うように走れないという状況が生まれました。それもあり、負荷を高める日と疲労抜きをする日に分けて考えるようにしました。金曜日は疲労抜き、土曜日はスピード刺激です。

練習開始前に選手と個人面談。今後の種目設定についてです。昨年、県総体で高跳びで2位に入賞しまずまずの成績を上げています。本人は高跳びへの思い入れが強く「高跳びをやりたい」という気持ちが強い。この春卒業した前キャプテンも「高跳び選手」でしたが気が付けば完全にショートスプリンターになっていました。本人曰く「高跳びはもういいやと思った」とのこと。基本的に高跳びの練習はしていませんから途中で「諦め」がついたのだと思います。が、今の2年生は「高跳び大好き」です。中学時代、走練習は一切せず毎日高跳びをやっていたとのこと。これもどうかと思いますが・・・。

「好き」な種目と「勝負できる」種目は違うと思います。特に今年は「リレー勝負」の年です。高跳びと4継は完全にかぶります。性格的に2つのことを同時にやるというのができないタイプなので、昨年の中国大会の時から「来年は中国では高跳びには出ない」と宣言していました。2つの種目の競技時間が完全に重なるからです。ここを踏まえて今シーズンの前半の種目選択を考えないといけないともいます。話をすると本人も「県総体と中国は高跳びには出ない方向で考えていた」とのこと。「リレーに賭ける」という話をし続けていますからなんとなく感じていたのでしょう。

が、「記録会、支部大会、県選手権は高跳びをやりたい」とのこと。この気持分かります。勝負がかかる場面では「リレー」を最優先、それ以外の時は「自分の競技優先」という考えです。「高跳び大好き」ですからその気持ちは強いと思います。冬期練習で全く高跳びの練習をしていないにもかかわらず毎日に練習日誌には「高跳びの目標記録」も書き続けています。かなり好きなのです。しかし、全く練習をしていない状態で高跳びに出ることの意味はあるのか?「好きだから出たい」という「感情」と「結果が出ないのに出ても仕方ない」というドライな部分。ここは難しいですね。かなり話をしました。

実際問題、この子が怪我をしてしまったらうちのチームがインターハイに行ける可能性は「0」だと思っています。2・3年生で4人しかいないチームです。この4人が一人でも欠けると勝負にはなりません。1年生を使ったとすれば間違いなく1秒はロスします。マイルの1秒ではなく4継の1秒ですから「致命的」だと思います。全く練習しない状態で高跳びに出て怪我をしてしまったら他の3人になんと言って謝るのか?ここは考えないといけません。「好きだからやりたい」という気持ちは理解できます。が、うちの4継チームのはこの子の1走の力が必要不可欠なのです位。この子以外に1走を走らせるつもりはありません。そう考えてこの冬5か月かけてリレー練習をしてきたのです。そこを理解する必要があります。

「好き」と「勝負」は別次元のものだと思います。今まで「100m選手ではないから負けても仕方ない」という気持ちがどこかにあったはずです。「自分は高跳びが専門なので100mは遅くてもよい」という「逃げ道」です。確かに「高跳び選手」なのでそこまでのスプリントは必要ないのかもしれませんが今のうちのチームとして考える時にはこの子が「覚悟」を決めてもらわないといけないと思っています。特に「高跳びが好き」という気持ちが強い選手なのできちんと納得してショートスプリントの練習に専念してもらわないといけない。逆にその「覚悟」が決まれば飛躍的に伸びると思っています。それだけの「潜在能力」を秘めた選手ですから。

インターハイ路線が終わってからは100m、4継、高跳びの3つで進めていくようにしました。100mが12秒4までいったら高跳びをやらずに100mに専念するほうが良いという話もしています。「大げさな」と思われるかもしれませんが持っている力を出せればかなりの確率の12秒5を切る水準まで行くのではないかと感じています。3年生が油断していたら勝てないかもしれないという力を持っています。だからこそこの子が怪我で抜けてしまったらチームとしては終わり。だからこそ細心の注意を払わなければいけないと思います。

声だしが終わってからみんなの前できちんと宣言するように指示をしました。この子が「高跳び大好き」というのはチームメイトも知っています。その選手が「4継に賭けるから高跳びには出ない」と自分の口で宣言することは大きな意味があります。全員が「覚悟」を決める必要があると思っています。この子の戦う場所は「100m」と「4継」の2つです。他の者もその「覚悟」を理解する必要がある。自分がチーム内に与えられた役割を果たすというのがどれだけ大きなことなのかを考え行動で示す必要があるのです。

一歩前進。練習に関してはまた書きます。
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天候不良&動きの確認

2014-04-05 | 陸上競技
金曜日、この日はとにかく寒かった・・・。ここ数日間暖かい日が続いていたのでそれが当たり前という感覚でいましたが突然冬に逆戻り。風も強く屋外で部活をする状況ではないのでは?と感じるくらい寒かったですね。それもあったので練習は短い距離でパッとやってパッと終わる予定にしていました。長くやれる天候ではないので。

前日雨が降っていたので練習できるかどうか不安なところもありましたが、朝の時点で何とか問題なく走れるかなという感じでした。選手にはバトン走までやって終わるという感じで話をしていました。さすがにグランドが少し柔らかかったので時間をおいて走れる状況になるまでは動きの確認をしておこうと考えていました。1時間程度待てばグランドが使えるであろう空模様でしたから若干油断していました。

ダイナマックスを使ったアップを行いました。前の記事に書いたように「奇数」なので私も・・・。さすがに投げるのが上手くなってきた気がします(笑)。グランドではできないので校舎の前の駐車場で行います。車がほとんど来ないので安全に練習ができます。毎回ここでもいいのですが移動する時間が2分くらいかかるので時間の節約(笑)。この日は仕方なく移動しましたが、できるだけ近いところでやりたいですね。

グランドで走りたかったので野球部にお願いしたネットを移動させてもらいました。これがあるとなかなか走りにくいので。その間はうちの選手はその場での動きの確認、スティックを使ってのドリルという感じで練習を進めていました。が、この時点から突然の雨。え??と思っていたらとても外でできそうにないくらいの雨が降ってきました。青空が見えているにもかかわらず雨がこれだけ降るって・・・。仕方なく軒下で動きをすることに。すぐに止んでくれたらよかったのですが横殴りの強い雨となってしまったのでグランドで走るのをあきらめました。うーん、計画的に進みませんね。

割り切って動きを中心に。ハードルの連続抜きをやるのですが、「重心移動」を意識させるためにいつもよりも間の距離を長く設定しました。1足長伸ばすだけでずいぶん難しさが変わってきます。それでもある程度対応できていたので問題なし。普段ならどんどん練習を進めていく感じになるのでこの部分が不足します。意図的に距離を伸ばして移動を作るというのは大事かもしれません。じっくり見ていると骨盤のローリングで距離を稼ぐ選手もいます。これでは走りにはつながりません。足をしっかりと前まで持ってきて初めて動きの意味が出てくる。意識させるとできるようになってくるのでやはり「練習は偉大」だと思いますね。

フレキもやりました。これは逆に最初に距離を短くして実施。幅が広いと「速く動く」というのができません。いつもは時間の関係で最初から少し伸ばして設定しています。が、意図的に短めに設定。「速く」を意識した練習です。この速くの中でも意識することは出てきます。油断すると「足先でかわす」動きになってしまって練習の意図が分からないものとなってしまいます。「速く」が重要なのですが股関節からしっかりと動かすことで初めて意味が出てきます。これを2セットやってから距離を伸ばして2セット。まずまずかなという感じです。

この時点で雨が止んだのですがグランドは水浸し。とても走れません。諦めて学校の横の坂道で走ることに。これまで大きなエースは男子と走らせていました。が、ここ最近考え過ぎていて納得できないようです。男子と走ると置いていかれるのでここが「不安」を大きくしているのだと思います。この日は「4継メンバーで勝負」という形にしました。大きなエースと小さなエースを練習で一緒に走るというのはやってきませんでした。12秒20と12秒35ですからすごい勝負になるのですが、小さなエースは練習でめちゃくちゃ走るわけではありません。思うように走れなければ嫌気がさしてしまう危険性もあるので避けていました。が、この日は2人ずつ50mを3本走るメニューとして女子の4継メンバーが1対1で勝負し続ける状況を作りました。1本ずつ相手は交替です。

2年生は強くなってきたとはいえやはり3年生2人には勝てません。大きなエースも走れています。こういう機会を作ることで「自信」を取り戻す必要があるなと感じました。実際は県総体では「決勝」以外で一緒に走ることはありません。同一校が同じ組に入ることはないので。大会で走ることも少なく練習でも走ることが少ないとなるとチーム内の競争ができなくなる可能性もあるのかなと。無理やりにでも走らせないといけない時があると思います。

3本2セットやってから室内で体幹補強をして終わり。予定通りの3時間でした。翌日はスピード練習を予定していたので大きな負荷をかけずに終了。あとはしっかりと疲れを取ってもらいたいですね。

私は久々に投擲の練習を見ていました。結局1日陸上漬け。色々な話ができるので良い時間を過ごせました。
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トレーニング

2014-04-05 | 陸上競技
また、更新が遅れつつあります。うーん、結構バタバタしているのかもしれません。できるだけ早く書かないと忘れてしまうのです。危険な状態ですね。とにかく短い内容でもいいので書いておかないと忘れてしまうという恐ろしい状況です(笑)。

木曜日、練習の日程調整を考えていました。金曜日に走るか土曜日に走るかで大きく変わってきます。水曜日に各方面とやり取りをして土曜日に走ることになったので木曜日はトレーニング中心としました。目標は3時間半。かなりの量となります。それでも今後のことを考えるととにかくやっておく必要があります。身体作りの意識が抜けてしまうとやはり競技量の向上にはつながりませんから。

ここ数か月、アップでダイナマックスを使っています。「正しい負荷」かどうかは微妙なところがありますが、ある程度できるようになってきていると思います。新入生が来るまでは「偶数」だったので基本的には問題はありませんでした。この練習は2人1組で行う練習なので「奇数」ではできません。効率を考えて「奇数」の場合は私が手伝いに入るようになります。授業関係で一人抜けるという場合にのみ手伝っていました。が、新入生が入り今のところ常に「奇数」となっています。そのため毎日のように「ダイナマックス」の練習に私も参加するという流れになっています。この練習、はたから見るのと実際にやってみるのでは全く違います。かなりしんどい。日ごろほとんど運動しないのでこういう部分はきついですね~。特にこの日は「若干の(?)体調不良」でしたからいつも以上にしんどい。ヘロヘロでした(笑)。

その後はシャフト補強とバランス系。これはいつも通りの流れですね。これだけで約1時間かかります。特に新入生を参加させているのでバランス系に時間がかかります。私は「奇数」の選手と一緒にやっていきました。この合間に「練習日誌」を見る。長期休業中はなかなか日誌を見ることができません。無理やりにでも時間を作って行わなければいけない部分です。見ているとそれぞれが思うことがあるように感じます。「上手く走れない」と思い悩んでいる者もいる。マイナス思考になると自分の競技に集中できません。ここは克服しなければいけない部分かなと。大きく成長するためには絶対に避けて通れない部分だと思います。

この日は「股関節に意識を置く」という意味でハードルを使った補強も入れました。足を引き上げる筋力のアップを図ります。リズム系も含めて色々な刺激を入れていくことは重要なことだと思います。ここ最近、「足先だけの動き」になる選手もいるので身体の中心から動かすという意識を持たせたいというのもありました。走りの中だけで意識するのではなくこういう補強の時に意識することで走りにも生きてくると思います。この日はあえて「向い合せ」で練習をさせました。相手とリズムを合わせる、動きを合わせるという練習です。これには声掛けも必要になってきます。数を数えることで声も出ますし雰囲気も変わります。重要なことだと思っています。

これだけで終わらずにジャンプ系の練習も行いました。前日の練習の中で「軸意識」の話をしていました。なぜそのような動きをするのかを理解させておかなければいけません。ここができなければ練習につながりがなくなってしまいます。BOXを使っての簡単なジャンプ。ドロップジャンプでその場で行い、横移動、前に移動という感じでそれぞれの局面で「軸」を作ることを意識しました。途中できない選手に「映像」で示しました。iPadのアプリで2つの動画を比較しながら見ることにしました。これは視覚で分かるので効果が高いですね。

そういえばここ最近は選手の中でも「良い動き」「悪い動き」を見ていて判断できるようになっています。私が見て「あー」と苦笑いをしていたら選手も「あー」という感じで笑っている。こういう共通認識というのは本当に大きいと思いますね。自分たちのやろうとしていることが分かるというのは重要なことです。

予定通り3時間半の練習で終了。落とし目の練習でした。
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スピード練習

2014-04-04 | 陸上競技
水曜日、この日は晴れ。これでもかというくらい晴れていました。暖かいのレベルではなく「暑すぎる」レベル。半袖で過ごしました。これはすごい話ですね(笑)。週末はまた冷え込むという話です。とはいえ12℃くらいなので驚くほど寒いという話ではないと思いますが。体調管理には十分気を付けてもらいたいですね。

練習は競技場でスピード練習をすることにしていました。4継の練習もきちんとカーブを使ってやっておきたかったので。今回は色々あってタータンの上で練習をすることにしました。各方面にお願いして回り様々な人に御迷惑をおかけしながら練習をすることになりました。感謝ですね。関係者がうちのためにわざわざ来てくれて競技場を使える状態にしてくれました。心より感謝しなければいけません。女子4人は姿を見た瞬間に遠くから声を合わせて挨拶をしていました。当然のことですね。が、他の者は目の前をとおっても挨拶をしたのかしていないのか分からに状況。これは「最低」です。許されることではない。女子が「良いお手本」を示したにもかかわらずそれを他の者が真似することができない。この日は普段一緒に練習をしていない長距離も同じ場所にいました。外で練習することが多い長距離、こういう部分は徹底しておかなければいけません。

この日、Tシャツの話もあったのでそれも合わせて話しました。うちは「強化指定校」となっています。今年度は分かりませんが通常出れば「継続」でしょう。周囲の学校からはそういう目で見られます。基本的に練習はチームジャージで行いますし、試合の時はチームTシャツで統一します。「Tokuyama Shoko」という看板を背負っているのです。それが「挨拶ができない」というような基本的なことで注意を受けるような状況ではいけません。それも「手本」を示されているのにできないというのが大問題。常に「Shokoの一員である」という自覚を持った行動が必要です。こういう部分はかなり細かく指導しています。口うるさいと感じる部分もあるかもしれませんがすごく大切なことだと思いますね。

また、自分達の力だけで競技をやっているわけではありません。多くの人に支えられて競技をやっている。その自覚を持たないといけない。タータンの上で練習ができるのはその関係者が協力をしてくれるから。「使うのが当たり前」ではないのです。多くの人が「Shokoに頑張ってもらいたい」と応援してくれているから使えるのです。そこを忘れていたら人間として成長はありません。考えないといけませんね。

この日はタータンの上だったので「軸」を意識した動きから入りました。ここ最近はあまりやっていなかったのですがしっかりと「軸」を作って反発をもらうための動きをしました。冬期練習の中で「軸づくり」には時間をかけてきました。体幹を固めるというイメージで全ての動きをやってきましたが、これは全て「速く走るため」です。地面から反発をもらってそれを推進力に変えていく。バトンを使って説明しましたが「何故やるのか」を理解させることは重要だと思います。ここができるようになると全く変わってくると思いますね。

その後は試合の時と同じアップを行ってからスキップ、シザース、チューブの流れ。そのまま並走へ。カーブから直線に出てバトンを渡すという走りをしました。2本ずつ。暖かいのもありかなり体が動いていました。良い傾向です。並走を2本-1本行ってバトンパスへ。これもきちんとリレーゾーンを使っての練習としました。通常は直線で行うのでこういう機会にはしっかりとやっておかなければいけません。iPad で撮影しながら自分たちで確認をさせました。もう少し回数を重ねていってしっかりとロスなくバトンを渡せるようにならなければいけませんね。昨年から比べるとかなりレベルアップしていると思いますがまだまだ精度を上げていきたいと思います。

その後、スタート。良く動いていました。女子3人はかなり接戦となっていました。小さなエースが抜群ではないが「良く走れている」と感じているようでしたからそれに2人がついて走れるのは「力がついてきている証拠」だと判断します。2人のうち1人は冬場にかなり走れていたのですがここ最近は「普通」のレベルでした。この日は久々に走れていました。感覚的なものが少しつかめたとのことなので安心ですね。もう一人はここ最近「絶好調」という感じでした。この日は「いつもより少し悪い」とのこと。かなり走れるようになってきているので自分の中で求める水準が高くなっているのでしょう。これは良い傾向だと思います。

大きなエース、男子と一緒に走っていますが「考えすぎ」の部分があります。普通に走ればいいだけなのにあれこれ考えすぎているので走りが安定しません。マイナス思考になりやすい。並走などではきちんと走れているので絶対に問題はないのですが本人が「納得」できる走りができない。一緒に走る男子が「かなり」走れるようになっているので単純に比較すると「勝てない」という部分に不安が出てくるのかもしれません。いつまでも「マイナス思考」でいても強くなるわけではありません。ここを自分で越えていかなければ絶対に勝負はできないと思います。悩んで強くなる部分もありますがここまできたら思い切るしかないと思います。

最後に150mと120mを。タータンの上なのでかなりスピードが出ます。以前はせっかくタータンの上で走るのだからしっかりと走り込みをしたいと考えていた時期もあります。が、スピードレベルが上がれば確実に足にかかる負担は大きくなる。走り込みは土の上でやれば十分かなと。短い距離やスピード練習をタータンの上で行ておけば十分対応できるのではないかと思います。上述の女子3人、かなり競り合っていました。小さなエースは練習では通常「普通」なのですがタータンの上ではよく走れます。その分ダメージが大きいのですが。他の2人と接戦になっているというのが大きな収穫です。ここに関してはかなり手ごたえがあります。上手くいけば新2年生2人で1秒短縮も可能だと思っています。

客観的に見て意見ももらいましたが「強くなっている」ということだったので一安心。いつも見ていると段々と分からなくなってきます(笑)。宮崎でボコボコボコにされて戻ってきてから数週間、大きく前進しているのかなと感じています。これからですね。とにかく油断しないようにしっかりと取り組んで行きたいと思いますね。
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話をする2

2014-04-03 | 陸上競技
火曜日、前の記事にも書いていますが練習はほとんど出れず。選手任せとしました。が、どうしても話をしておきたいことがあったので私が行くまで待たせることに。新1年生も正式に入っていますから「基本的なこと」の確認をしておきたいと思っていました。

練習の管理は私が行っていますが「栄養」に関しては完全に選手任せとなります。どれだけしつこく言っても自分自身が意識しなければ絶対に改善されないのです。上級生は何度も話している内容ですが「確認」のために1年生と一緒に話を聞かせました。こういう話は言われたときは意識するのですが時間がたつと忘れてしまいます。かなり意識しなければ継続でいないと思います。練習でどれだけ良い負荷をかけることができても身体を作る、回復させるという意識がなければ体力的には落ちてきます。そこをどうするかですね。

「練習をする」→「一時的な体力の低下」→「今まで以上に強くなる」という流れがあります。運動選手は体力があると言われますが、それは「通常時」であり、練習終了後は間違いなく体力が低下しています。だから風邪をひきやすい。自己管理がしっかりとできないと体調を崩すことも増えてきます。一般的に使われる「超回復」の図を書いて説明をしました。練習をやればよいというわけではありません。365日ハードな練習を続ければ確実に故障しますし、疲労から走れなくなります。「今まで以上に強くなる」ためには「練習」と同じように「休養」も必要となるのです。

が、休めばそれでいいのかというと違います。練習をするということは「筋肉を破壊している」のです。肉離れは筋肉の断裂です。かなりの数の筋繊線維一度に切れてしまうため、運動を継続するのが難しくなる。痛くて歩くのもままならないという状況ですね。練習によって刺激を与える。トレーニングをするのは「意識的に筋断裂を作り出す」ためです。練習をすると筋肉に刺激が与えられ筋線維が切れていきます。本数的には何本というのは分かりませんが、激しい筋肉痛になるという状況ではかなりの本数が断裂していると思います。分かり易く書くと筋肉の本数が「100本」あるとして「50本」切れれば肉離れ(筋断裂)、「10本」だと筋肉痛という感じでしょうか。

身体に負荷をかけているのですから「回復」させる必要があります。「休養」を取るだけでは「回復」はしません。この傷ついた筋線維を修復するためには「栄養」が必要になるのです。「練習」をして負荷をかけ「休養」を取る。その「休養」の時に「栄養」があればこれまでよりも筋肉が強くなって「回復」するのです。練習のコントロールは私がします。あとは選手と保護者で「休養」と「栄養」のコントロールをしてもらう必要があります。好きなものを好きな時に食べるという食生活では練習の効果は引き出せません。当然のことですが。

この日は図説をしたり資料を用いて「栄養素」の話とその摂取タイミングの話をしました。競技をするのであれば「お腹いっぱいになればよい」というわけではありません。食事が唯一「身体作り」のための栄養摂取になります。必要な栄養素が不足するとどれだけ練習しても身体が回復しないのです。さらにそのタイミングも重要になる。練習が終わってから何時間も経過して食事をしても効果は出ません。食べないよりはましですが大切なタイミングがあるのです。

一般的に身体の回復には「成長ホルモン」が影響すると言われています。この「成長ホルモン」が分泌されるタイミングで「栄養素」が体内にあることが理想。このタイミングは「練習終了後約30分」と「睡眠が始まってから1時間後」だと言われています。この2回のタイミングに合わせて身体の中に「タンパク質」があるかどうかは大きな差となります。また、練習終了後は「タンパク質」だけを摂取するのではなく「炭水化物」と一緒に摂取することで効果が高まると言われています。うちでは「リカバリーパワープロテイン」を練習後に摂取させています。これは少しでも早く身体の中にタンパク質と炭水化物を入れるためです。疲労回復のためにも必要ですね。

このことを保護者にも理解してもらわないといけないので保護者宛の文書も作成し選手に渡しました。自分で何故「栄養」について考えていかなければいけないのかを保護者に説明するように指示をしました。食事に関しては選手がコントロールできる部分とできない部分があります。特にタンパク質は不足しやすいため本人も意識的に摂取するように心がけないといけません。

また、夕食を取ってすぐに寝るというのでは「成長ホルモン」が出てくるタイミングに合いません。取った食事は消化して吸収されるまでに2~3時間かかります。そのため食事をできる限り早めにとってその後、消化を待って睡眠に入るようにする。疲れているのは分かりますがここはしっかりとやらなければいけないと思います。夜更かしをすれば回復する時間が不足るので疲れは取れません。競技をするというのは様々な制約を受けるのです。それでもこういう基本的なことをやるかどうかで「結果」は大きく変わってくると思っています。

特に女子はタンパク質をしっかりと摂取しておかなければ貧血になります。こういう認識を持ってタンパク質と鉄分を取っておく必要があります。自己管理は自分自身の責任です。本当に強くなりたいのであればこういう部分まで自分でコントロールするようにしなければいけません。

「競技者」として何を目指すか?「思い出づくり」として試合に出るだけ?それとも自分自身がどこまで戦えるのかを試す?「競技者」となるためにはこういう基本的な考え方を自分自身で持っておく必要があると思います。これからどこまで進めるか?勝負の時は刻々と近づいてきています。しっかりとやってもらいたいですね。
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新年度始まる&話をする

2014-04-02 | 陸上競技
4月1日、平成26年度が始まりました。今年度は本当に勝負の年になると思っています。私も机の上の整理をして気を引き締めました。「片付けができない」という部分を今年度は脱却します(予定)。ここはかなり自信がありません(笑)。スケジュール管理も選手が部室で見つけてきた手帳(昨年末もらったのを忘れていました)を使って行いたいと思います。すごく信頼していた先生方がいないという状況の中でどれだけ自分自身が成長できるかだと思っています。

この日は1日中会議。選手には最初に指示を出してそこから練習を始めるという形にしました。前日掃除をしていたら「届かなかったインターハイ」に関わるモノを見つけました。本気でリレーでインターハイを目指した中国大会で「3分59秒96」を出して7位となりました。ずっと「4分切り」を目標に掲げ、必死で冬期練習を乗り越える。故障者が出たのもありますがそれでも「3分56秒」は出せるだろうという感覚がありました。チーム内に「本気になれない者」が数人いてそこから一気に崩れ決勝でメンバー交代。あと一歩のところで届かず「7位」でした。

中国大会で決勝に残る。これだけでも大変なことです。「4分切り」を果たし「7位」入賞。そこでもらった賞状。選手たちはどのような気分だったでしょうか。結局、決勝に残ることが目標ではない。賞状をもらうことも目標ではない。「4分切り」とはいえ、本来の目標は「3分56秒」を切ることでした。結局、ある程度の目標達成はできたのですが一番大切な「インターハイに行く」という目標は達成できなかったのです。だからもらった賞状を「必要ない」と感じる。これは否定できない現実だと思います。

「記録は抜群にいいが7位」と「記録は悪いが6位」。今のうちのチームが目指すのは「6位以内」です。例え中国大会の決勝で「47秒59」の県記録を更新したとしても「7位」であれば最大目標には届かないのです。もちろん、競争相手がいる種目ですから自分自身が最大パフォーマンスを発揮しても「勝てない」ことはあります。しかし、「記録が出たから7位でも仕方ない」と思うような競技は今はしたくありません。徹底的に「勝負にこだわる」という部分を前面に出していきたいと思います。だからこそ「届かなかったインターハイ」を教訓にさせたい。目につく場所にモノを置いておいて「自分達は絶対に勝ちあがる」という意識を持たせたいと思います。「負けても仕方ない」と思って勝負をする気はありません。

ここは「価値観」だと思います。「7位」になった当時のチームはダメだったのかと言われると「県内最高のチーム」だったと思います。「7位」になったからといってその取り組みは否定されるものではない。どこよりも練習を真剣に取り組んでいたと思いますし、選手は必死に練習をしていました。が、結果として「7位」なのです。そこのプロセスは大きく評価されるべきだと思います。しかし、「結果」は「結果」。そこをきちんと受け止めなければいけない。「頑張るために練習をしている」というわけではありません。「勝つため」にやっているのです。そこを絶対に忘れてはいけない。「勝てなくても頑張ったからいいや」と思うようなチームであればこれから先、勝負はできないと思います。

何故このような考え方をしているのか?なかなか分かってもらえないかもしれないですね。これは「正当な評価」を受けてもらいたいという気持ちからです。世の中、「不平等」です。これはよく話をするのですが「努力したから勝てる」というのは「ウソ」です。大きな才能の前には「普通の選手」の努力はかないません。残酷な現実なのです。しかし、だからといって「勝てなくても仕方ない」と思って「負けるためにやる」のは嫌です。こちらが「絶好調」で相手が「絶不調」であればひょっとしたら勝てるかもしれない。ほんの少しの確率かもしれませんが「勝つために努力する」という選手であってほしいと思います。世の中は理不尽であり正当性が低い。これを教育現場で声を大にして教えるのは抵抗があります。が、実社会では当然のこととして「理不尽」が存在するのです。「きれいごと」ではない。だから「勝ちたい」と思う。

「kanekoが指導するから強くなった」と言わるのは少し抵抗があります。本当は「選手が努力したから強くなった」のです。それを証明してほしいですし、「正当な評価」を受けてもらいたいと思います。練習中に走っているのは選手です。その選手が「強くなりたい」と思って練習をするから結果的に強くなる。適当にやっていたら絶対に強くはならないのです。私が云々というのではなく「選手自身」がそういう気持ちで練習をするから強くなる。今の選手の取り組みを示すためにはやはり「結果」だと思います。「結果」をださせてやりたい。そう思いながら指導していきたいと思います。

絶対に6番以内に入ってインターハイ。県記録の更新。ここが大きな目標となります。もちろん、個人種目でも複数インターハイを勝ち取ってもらいたい。そのために「勝負にこだわる」という部分は選手に持たせたいと思います。

練習自体は選手にお任せ。会議終了後、ミーティングをしました。これに関してはまた別に書きます。「栄養」についての話です。
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