kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

できる限りのトレーニング

2016-06-26 | 陸上競技
日曜日、この日も練習としました。強制的に「規則正しい生活」を送るようにします。あれだけ「自分たちでやる」と宣言しておきながらこの「甘さ」はどうなのかという話ですが(笑)。本来であればこの日も「各自でやる」ほうが良いのかもしれませんが完全に「任せる
」というのはまだできません。一定の部分はこちらでコントロールしたいなと思いますね。

練習の最初に少しだけ話をしました。「何のために勉強をするのか?」という部分。質問すると「テストで良い点を取るため」という返事。確かにそうです。高校生にとって勉強をするというのは定期考査で良い点を取るためです。それが大きな目標になるのでしょう。これは言ってもなかなかわからない部分だと思います。本来は「自分の進路のため」に勉強するのです。知的好奇心を満たすためという「本質的な話」をしても伝わりませんから。まずは目の前のことだけやる。が、それは長い目で見たときに「自分の進路」につながるのです。ここの感覚を持たなければやはりうまくいかないと思います。

それと同じように「何のためにトレーニングをするのか」という話をしました。「筋力を上げるため」です。が、何のために筋力を上げるのかを考えないといけないと思います。結局は「競技力を上げるため」でなければいけません。ボディビルダーは筋力はかなり高いと思います。しかし、陸上競技の種目の記録が良いかといえばそれは違う。投擲種目であれば筋力に比例する部分があると思います。が、それ以外の種目であれば「身体をどのように使うか」とか「正確な動きができるかどうか」が大きく影響してきます。

鍛えた筋肉に良い動きを覚え込ませる必要があります。そのためには「鍛える」だけではなく「動きを作る」ことも並行してやっていく必要があると思っています。毎回のことですが「正しいかどうか」は分かりません。教科書通りの話ではないからです。少し前からトレーニングとドリルを一緒にやるようにしています。1年前は「自分たちで取り入れる」ということを求めていました。前任校で県総体で11秒6くらいだった選手が夏休みを終えて県新人を走ったらいきなり11秒1で走って中国新人に進んだことがあります。中国新人でも入賞。その選手は何も言わなくてもシャフト補強の合間に自分でドリルをやって動きに結び付けていました。

あれ以後そういう話をするのですがなかなか継続できません。すぐに忘れてやらなくなってしまう。それくらいの意識レベルだからと言われたらそれまでなのですが・・・。やはりきつい練習の中にそこまでの部分を徹底して自分からやるというのは難しいと思います。本当は自分でやって欲しいのですが。

シャフト補強の合間に強制的にドリルを入れるようにしました。ここの動きが適当であれば筋肉が「悪い動きを覚えてしまう」ことになります。直線的な足運びを徹底的にやるのですが意識なく適当にやったり、身体の前に接地してしまうような動きをしていたら競技力が上がるどころか下がる危険性もあるのです。「癖」というのは恐ろしい。意識的に改善しないと「一番楽にやる」ことを身体が覚えてしまいます。そうなるとこちらが望まない動きが身についてしまう。どれだけやっても競技力が上がらなくなるのです。

そんな話をしつこくしながらやっていきました。練習場面にいるとどうしてもあれこれ細かいことを言ってしまいます。遠くから見ておくことができないタイプ(笑)。プレート補強も同様にやり合間にドリルを実施しました。



その時客観的に見ていた投擲&跳躍選手が「自分ではできているつもりでもこうやって見ているとできていないね」と話していました。まさに。自分では一生懸命にやっています。その動きが「できていない」ということには気づきにくいのです。自分は「目標とする動き」をやっているつもりですから。が、本当はできていない。だからこそこちらがしつこくしつこく「ダメだ」と言い続けることになります。

声がなかなか出ないのでプレート補強は男女ペアでグループで実施しました。こうなると少し活気が出ます。私が工夫して雰囲気をよくするのではなく自分たちでやれるようにならないといけない。おとなしい選手が多いから仕方ない。これではすみません。意図的に変えていかなければいけない。





プレートが終わってから少しだけ細かい補強。



股関節周辺の補強とロープ登り&ダイナマックス投げ。バランスディスクを使ってのスクワット系をやって更には不安定な中での股関節補強。軸を作りながらの練習になります。ロープ登りに関しては前回の考査の合間にG先生に教えてもらった練習を棒高跳び選手にやらせるために購入。同時に短距離系にも必要だと思っているので一緒にやらせることにしました。自分の身体をうまくコントロールするための練習です。背筋を使って引き上げる。こういう練習を継続してやっていければ大きく変わってくるかなと思いますね。

最後にバランスディスクを使っての内転筋などのトレーニングを行って終了。予定通りの練習ができました。強い負荷をかけているかどうかは不明ですがやりたいことができたのは大きいと思います。こうやってやるときにやるという練習ができれば十分かなと思います。足りない部分は自分で勉強の合間にやれるようになってもらいたい。「信じて任せる」という気持ちがあります。が、なかなか浸透しないと思います。これができるようになると全く変わってくるのですが。

久々に写真を載せてみます。一応、顔がわからないように加工はしています。雰囲気を伝えたいだけなので誰がやっていてもあまり関係はないのですが。それでもこういうご時世ですから最大限の配慮はしたいと思います。今後も多少は載せておきたいなと思いますがどうなることか(笑)。

まずまずの練習でした。

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