県総体について。
今回の大きな目標の一つは「ハードル全種目制覇」「ハードル全員中国へ」でした。なかなかできるものではありませんから。女子に関しては「順当にいけば問題なし」という状況でした。男子は微妙な所が。
県総体前の最後のポイント練習。男子の400mHの練習。200mHを実施しました。これは男子も女子も一緒。本当であれば7台目くらいまでの切り替えまで行っておきたかったのですが、バックストレートがかなり向かっているというのもあって5台目までとしました。その際、男子選手は5台目が届かなくて跳ぶのを止めました。ここがすべてを物語っているのではないか。そう感じました。本当に試合であればどうするのか。「風が強いから届かなかった」であきらめるのか。そんなことはないはずです。それなのに跳ばない。ここに関してはかなり指導しました。
一生懸命にはやります。しかし、本当に大切な所を押さえてない。その状態でどれだけ練習をしても効果は上がりません。「外してはいけない」ところを「外してしまう」と大切な場面でも「外す」と思います。試合前のポイント練習がきちんとできなければ駄目だと思っています。「何とかなる」というのではなくて「事前に準備する」という意味です。その日が「ポイント練習」になると分かっている。それなのにそこに合わせてこれない。「県総体」があるのは分かっている。それならそこに合わせないといけません。負けるべくして負けたという感じですね。
ショートハードルのほうも同様。1年生が出場しました。ほとんど専門的なことはやっていません。最優先事項は「走力アップ」と「身体作り」だと思っているからです。あまり早い段階で「技術論」に特化してしまうといいことにはなりません。ある程度「走れるようになる」ことが重要。が、この子もなかかな練習が積めません。ポイント練習の日も練習できず。本当に練習ができていない。そうなると勝ち上がるのは厳しい。
県総体では110mHで2人が決勝に残りました。ある意味、健闘だと思っています。3年生男子、400mHの練習が中心になっていますからショートハードルの練習回数は少ない。それでももう少し走れないといけません。1年生は何とか決勝に残りましたが17秒03。上のレベルで戦うことを考えると最低でも今シーズン中に15秒台に入らないといけません。まずは練習が積めること。ここは大きなことだと思います。それができないと先には進めない。
話がそれるかもしれませんが。
私自身の考え方が「正義」だとは思っていません。間違っていることもたくさんあるでしょう。が、どこかに偏って考える気はありません。全体を考えてどうするか。自分自身が「やるべきこと」だと判断した時、何をするかだと思っています。男女のハードルを見ます。が、本人たちがどれだけそこに対して「意識」があるか。そこが重要だと思います。
こういう話をすると選手は「意識が低いから」「意識を高くする」と口にします。では、その「意識」とは何かだと思います。抽象的な話をするというのは良くない。私は「頑張る」という言葉を極力使わないようにしています。これほど「抽象的」で測定困難なことはないからです。具体的に「何をするのか」を明確にできないようであればやはり「結果」は出せないと思います。具体的に「自分の現状」を把握する。そこに対して「何をするのか」を明確に示す。一つずつ細分化して「必要な要素」を優先順位をつけてやっていく。ここだけだと思っています。「過去の成功例」にとらわれない。目の前の選手が「どういう状況なのか」というのもあ博していかなければいけません。
何度も書いています。「中国大会に行く」「インターハイに行く」「日本一になる」というそれぞれの目標。これが絶対的な「正義」だとは思いません。選手によっては「県総体が終わるまで競技を続ける」ことが目標かもしれません。それでもいいと思っています。その代わりそこに向けて「後悔しない」という取り組みが必要です。朝のアップの途中にある学校の選手が「今日の打ち上げが楽しみ」と話していました。ここは私の感覚とは合い入れない部分ではありますが、その子たちにとっての「陸上競技」は「エンジョイするための手段」なのだと思います。みんなで集まって「楽しく練習をする」こと。県総体に出場すること。それが終わってからみんなで打ち上げに行って「楽しかったね」とワイワイ話す。それも一つの「関わり方」だと思います。どちらに振れるかだけの話。周りから見れば私のような考え方で「競技をする」というほうが「あの人何?」となるでしょう。立ち位置が変われば見えてくる景色も全く違うのです。
県総体で何を得たか。何を失ったか。それは人それぞれだと思います。そこに「意味」があるかどうかは本人たち次第なのだと思っています。それ以上でそれ以下でもない。skyも全員が上の大会に進めたわけではありません。何を目指すかにもよります。試合で力が発揮できない。それは「仕方ない」ことなのかもしれません。しかし、本当に「準備」ができていたか。「心」の部分がどうだったか。この辺りが大きなカギを握っていたのではないかなと思っています。「次しっかりやればいい」というのは私の中では「きれいごと」だと思っています。1年生だろうが3年生だろうが「県総体」は「県総体」です。この大会で6位以内に入って上を目指す。そこは根底としてあると思っています。
書いていたら長くなりました。本筋とは違うことを書いているかもしれませんが。もう少し書きたいことがあるので別に書きたいと思います。