kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

県総体~陸上競技~

2023-06-03 | 陸上競技

思うことを。

 

何か一つのことに対して「真剣」に向かい合えたか。基準が「過去の自分」ではない。「目標」とする「結果」に対してどれだけ「取り組めたか」が問われていると思います。能力が高ければ「それなりの努力」でも「結果」は出ます。しかし、それが本人にとっての100%の「結果」なのか。持っている力を本当に出し切れたのか。「気持ち」で出し切れないというのでは勿体ないなと思いますね。

 

最近書いたのか、選手に話したのか記憶が定かではないですが。陸上競技はシンプルな競技です。試合当日までにどれだけ準備をするかで決まると思っています。「身体づくり」と「基礎体力」、それに加えて「スピード」「スピード持久」などを強化する。スタブロの出の感覚やバトン、ハードリングなどの「技術」要素を加えていく。それが試合を迎えるまでにどれだけできるかだと。その部分で「結果」の8割くらいは決まってきます。試合になっていきなり競技力が上がるということは考えらえないからです。残りの2割は「当日のアップ」だと考えています。きちんと身体が動くアップができるか。必要なことができているかどうかは大きな話だと思っています。どれだけ「準備」をしてきても「アップ」ができなければ「結果」は出ないと思います。

 

「準備」と「アップ」で100%になる。ここでほとんど結果は決まってきます。先日の女子400mの準決勝や4継の予選が良い例です。その日までに「準備」はきちんとてきていましたが、「アップ」の部分で失敗をしています。それがきちんとできただけであっという間に記録が向上する。同じメンバーで同じ流れの中で49秒5と48秒2ですから明らかです。料理に例えられることもあると思います。「準備」は材料を集めてきて調理をする段階です。きちんと準備して腕のいい料理人が調理をするとおいしい量にになる可能性が高まります。しかし、最後の「味付け」「仕上げ」を失敗すると取り返しのつかないことになります。競技も最後の最後の微妙な火加減や味付けで全くの「別物」になります。「準備」ができていても「仕上げ」が上手くいかなければ結果的に「失敗」になります。「準備」と「アップ」はセットだと思っています。


この時点で準備ができていない選手が大幅なベストを出すとは考えられません。これまできちんとした練習が積めていて結果が出せなかったという選手がいるかもしれません。そうであればもう一度アップの部分を見直す必要があるのではないかなと考えています。当たり前すぎて書く必要がないのかもしれませんが。


しかし、今回の結果を考えた時に「準備」「アップ」では決まらないなと改めて感じました。どれだけ「準備」と「アップ」ができても「心」の部分がきちんとしないと全てを台無しにします。「根性論で指導するのか?」と言われるかもしれません。まー根性論でもなんでも無く「事実」を書いているだけなのですが。全てのレースが終わってから感情的になって涙を流すことはあるかもしれません。嬉しいなら問題はないですが、「ダメだった」「上手くいかなかった」という負の感情をもって涙を流す。それにより次のラウンドは間違いなく失敗に終わります。マイナスのイメージが自分の中で強くなるからなのかなと思います。気合いでなんとかするとかではなく、競技との向き合い方、心構えの部分が大きく影響するのだと考えています。


一度「負のエネルギー」が生まれるとなかなか打破できなくなります。「負けるのではないか」「上手く走れないのではないか」という不安が自分が本当にやるべきことを見失ってしまう。そうなると準備してきたことが全て台無しになる。これは取り返しのつかないことなのかなと思っています。かなり気持ちのコントロールが上手い選手でなければ切り替えることができない。もっというと試合場面で「負けること」「上手くいかないこと」を考えるような精神状態になること自体が良くない。


これは普段の練習からやっておかなければいけない。練習中に上手く走れない、やりたいことができないというので涙を流す選手。思うように走れない時に気持ちが後ろ向きになる選手。補強などのしんどい場面で自分で妥協してしまう選手。それは間違いなく試合の場面に出てくると思っています。人は良い時にはそんなことは考えません。勝手に身体が動く部分があるからです。しかし、試合の時に頭によぎった「不安」は混乱を生み出します。上手くいかないのではないかというのが大きくなるからです。


だからこそ普段の取り組みが大切になる。練習で上手くいかない時にどうやって気持ちを切り替えるか。思い通りに走れない時にどうこう切り替えるか。しんどい場面で生まれる負のイメージをどう払拭するか。全ては試合に向けての準備です。そう考えたら「トレーニング」面だけではない「心」の部分も含めてどのように練習の中で鍛えていくかというのが必要だ思います。そこができない限り「高い緊張感」のある場面では力が出しきれない。


今回の県総体。陸上競技の本質的なことを考えることができたと思います。何をしておかないといけないのか。これまでやって来たことだけではこれから先やっていけないなとも。これまでとは異なるスタンスを考えていかないといけない。私の中の常識はこれから先通用しないかもしれない。「勝つためにやる」というスタンス。そこだけは崩したくないなと思います。「負けるため」に練習をするわけではありません。相手に勝つ。過去の自分に勝ってPBを出す。そこが目的でなければいけません。


人によっては「勝てなくても人として成長すれば良い」と考えるかもしれません。私も「人間的な成長」は必要不可欠だと思っています。しかし、そこがメインになってしまって競技力が上がらないというのでは本来的な競技とは異なって来ます。教育の場だ思います。が、躾をするだけの場面ではない。スパイラルのように絡み合ってやっていけないと意味がなくなります。


あくまで「勝つために」という考え方でやります。この手の考え方に関しては批判も出ると思います。こうやってblogに書くと言葉の裏側にある意味などは上手く伝わらないかもしれません。しかし、この記事の内容は「真理」だと思っています。当たり前のことですがそこまで突き詰めてやっていけるかどうかは大きい。それをやるにはこちらも覚悟が必要です。どう行動するか。ここに尽きます。


上手くまとまりませんが。


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