kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

競技について考える時間

2009-04-29 | 陸上競技
昨年の夏休みに入る時に選手に話した事があります。「練習に来たら陸上以外の事を考えるな。話をするな。」という内容でした。これに関しては指導者によって違うかもしれませんが、私はその部分が大切だと思っています。他の人に批難されて考え方は変わらないと思います。

練習に来て「テストの事」「友達との事」「家庭の諸事情」を考えても意味がないと考えます。集中して取り組めないのに何かを得ることは出来ないと。効果が無い時間を過ごすなら最初からグランドに来るべきでは無い。一生懸命に取り組んで強くなろうとしている選手に対して失礼極まりないと思います。

練習が終わったら関係ないですが、練習をしている間は競技の事に対してどうするべきかだけで十分だと思います。他の事を考えても解決策は見つかりませんし、何かを生み出すわけではありませんからね。昨年、全く別の話をしていた事がありかなりキレた記憶があります。雰囲気がダレますし、集中が切れてしまいますからね。

今のチーム、本当に競技に対して真剣に向き合っていると思います。周りからどう見られているかわかりませんが、練習に対する取り組みを見てもらったら分かると思います。練習中の会話のほとんどはその前の練習に対しての反省であったり、技術的な内容です。

今日のバトン練習終了後、加速段階の話を少ししたのですがその後のRest中はその内容を繰り返していました。新入生はまだ見ているだけでしたが上級生は互いに指摘したり、動きを繰り返したりしながら「速くなろう」としていました。ここが当たり前になってきているのですから「力」が上がっていくのは当然だと思います。

追い込み練習の1セット目と2セット目の間にそれを強く感じました。shimaがubenishiの選手に歩きながらあれこれアドバイスをしていました。うちでは選手同士がこうやって走りについて話すのが当たり前になってきているのですが、他校の選手にまでアドバイスをしながら競技と向き合わせるというのは…。この時ubenishiの他の選手は座っていました…。加えて注意を受けて下を向いている選手も。私から簡単に話をしましたが、それでは「壁」は越えられないと思います。顧問に強くしてもらおうという「依存」があります。ubenishiを否定するわけではありません。「強くなる方法」を知らないだけです。教えてもらってわかるのではなく、他校の取り組みをみて気付くべきです。そのために時間をかけて徳山まで来ているのですか、。

うちを過大評価するわけではありません。まだ新入生は上級生の3割くらいしか出来ていませんからね。「楽しく強く」はありえないと考えています。競技の「楽しさ」とはワイワイやることではないですから。真剣に競技について考えてやっていたら「苦しさ」「辛さ」の方が何倍も多いと思います。それでも逃げずに向き合うから「楽しさ」を感じれる。そこを経験させたい。逃げても絶対にいいことはありませんからね。

練習ではひたすら「強くなる」事だけを考える。簡単なようで非常に難しいと思います。それでも求めていきます。かなり意識づけは出来ていると感じました。遊んでいるわけではありませんし、時間は限られています。有効に使いたいと思います。

もっと質を上げていきたいですね。息苦しいのでは?やりすぎでは?と指摘されるかもしれませんが、選手はそれが「当たり前」になりますし、「意味のある時間」を過ごそうとしています。目指す場所に向けて進んで行きたいですね。
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