思うことを少し。
3~4年前、「普通のチーム」からスタートしたうちのチームもある程度結果を残せるようになっていました。中学時代に中国大会を経験した選手が全くいない状態で上のレベルを目指す。それどころか県決勝に進んだことがある選手もほぼ0のチーム。周りからすれば「良い選手が集まりますね」と言われる部分かもしれませんが、スタートラインは決して高くありません。1年くらいたってからの結果を評価されるのかもしれませんが通常考えると結構厳しい状態からスタートしています(笑)。
この当時、とにかく練習量が多かった。実際この子たちが練習をしていたのは6~7年前となりますが中心は「ロングスプリント」であり、短い距離の選手はほとんどいない状態。女子は400mの選考が非常に厳しく61秒台では代表になれない。全国的に見ると「普通」と思われるかもしれませんが県内の400mであればかなりレベルの高い話です。400mに出場できないから仕方なく100mに出るというような雰囲気でした(笑)。どれだけ偏っていたのかが分かります(笑)。
今考えると練習しすぎだったかもしれません。大きな負担がかかり結果的に故障者が出るという状況。それでもかなり配慮していたつもりでした。結局、最後の最後で準エースが故障してしまいインターハイへの夢は届かず。悔やんでも悔やみきれないですね。選手には本当に申し訳ないことをしたと思います。練習において手を抜くということは一切なし。どんな練習でも積極的に取り組むという姿がありました。ハードな練習でも全力で取り組む。そこがこの子たちの「強さ」だったと思います。そういう姿勢があったからこそ全くの無名状態でも県総体で優勝することができたし、インターハイに行く選手が出てきた。「能力」というのを何で測るのかはわかりませんが「努力する」「全力を尽くす」という「能力」は非常に高かったと思います。
それゆえ、「練習での強さ」というのはものすごかった。練習で他校の選手に負けるということはほとんど見たことがなかった気がします。とにかく全力。それを繰り返していく中で強くなっていくという感じがありました。この取り組みが私の中の基準となりました。どう考えてもハードルが高すぎるのですが(笑)。このような取り組みができるというのは簡単なことではありません。チーム自体がある程度成熟していたところもあるでしょう。400mで代表になろうと思えば「練習での強さ」を示す必要が出てくる。同じチーム内で勝負をしているわけですから練習で負けるといことは代表になれない事となります。マイルメンバーに入るための練習が激しく行われていたと思っています。
今、この練習とは大きく違うと思っています。「練習での強さ」というのはあまり見受けられません。大きなエースはある程度安定して走りますが、小さなエースは練習では「普通の選手」です。誤解されると困るので補足しておきますが、練習で手を抜いているから「普通の選手」というわけではありません。練習は練習での「全力」でやっていると思います。今うちの練習で「ダラダラやる」ということはありえません。その中で見ていて練習では「普通の選手」なのです。少し調子が悪いと1年生に大きく差を付けられます。だからと言って手抜きをしているわけではありません。全力なのです。
小さなエース、「試合での強さ」は誰もが認めるところです。チームメイトであっても「レース前は怖くて近づけない」と言っています。通常とは異なる「試合モード」が存在するのです。大きなエースとは違います。大きなエースも集中はしますが練習でもある程度の力を出す。試合の時にはワンランクスピードレベルが上がります。小さなエースは4つくらいレベルが上がります。これまで見たことのがないタイプです(笑)。ここに今までと大きな違いがあります。
これまでの選手も今の選手も練習をしています。どちらも一生懸命。数年前の選手は多少「悲壮感」がありました。これは私が作り出していたのかもしれません。今は全くありません。私に注意を受けても練習では普通にやります。こういう意味では「強い」と感じています。「先生に怒られた」という部分が長く続きません。もちろん反省はしていますがマイナスのイメージで練習をすることが少ないのです。これが練習につながっている部分かなと。注意を受けたからといって「今日はいつもよりもしっかりと走る」という感じにはなりません。良い意味でも悪い意味でも「いつも通り」です。そういう部分も影響してか「練習での強さ」はあまり感じません。
月曜日の練習で小さなエースが完全に「試合モード」の走りをしました。この動きを見て「速い」と素直に感じました。同時に「怖い」とも。走りや態度が「怖い」のではなく、このようなスピードで練習をしていたら間違いなく怪我をしてしまうのではないかという「怖さ」です。今まで「試合モード」での練習を求めていました。高いレベルでの練習をすることで試合でも高いパフォーマンスを発揮できるのではないかと考えていました。しかし、この日の練習を見て「試合モード」で練習をする「怖さ」も感じました。こんな高いスピードですべての練習をしていたら間違いなくダメージが大きくなってしまい故障につながります。本人も自分で意識しないまま力をセーブしているのかもしれません。「リミッター」があるのです。これを外すことは身体への負担が大きすぎる。
以前の選手は常に「リミッター」を外して限界を超えるような練習をしなければ戦えませんでした。今は違うのかもしれません。これは本当に見ていかなければいけないのですがかなり当てはまっていると思います。小さなエースが常に限界を超えるような「練習での強さ」を示すと練習自体はすごいことになりますが、「試合での強さ」は発揮できないかも知れません。その前に確実に故障します。それだけ大きなダメージが残るスピード感覚だと。逆に大きなエースにこの「試合での強さ」が出てくると本当に面白いことになるのかなと感じています。ここ一番の強さという意味ではもう少し足りない部分があります。ここが最後のポイントになってくるのかなと。
ちょっとまとまりがない文章ですが。もう少し補足したいとは思うのですが。これまでの選手は「練習での強さ」が求められていました。ここができないとレベルが上がらない。スタートラインの違いもあったでしょうか。今の選手は「試合での強さ」が出せます。良いことなのか悪いことなのかを見極めていかなければいけないと思います。とにかく「今までとは違う」というのだけは確かです。私の中の基準を見直していく必要があると思っています。
また書きます。誤解されないようにもう一度書いておきますが、今の選手も練習は全力でやっています。手を抜く姿は一切ありません。それでも「練習」と「試合」では強さが違う。ここについて考えておかなければいけないと思います。
3~4年前、「普通のチーム」からスタートしたうちのチームもある程度結果を残せるようになっていました。中学時代に中国大会を経験した選手が全くいない状態で上のレベルを目指す。それどころか県決勝に進んだことがある選手もほぼ0のチーム。周りからすれば「良い選手が集まりますね」と言われる部分かもしれませんが、スタートラインは決して高くありません。1年くらいたってからの結果を評価されるのかもしれませんが通常考えると結構厳しい状態からスタートしています(笑)。
この当時、とにかく練習量が多かった。実際この子たちが練習をしていたのは6~7年前となりますが中心は「ロングスプリント」であり、短い距離の選手はほとんどいない状態。女子は400mの選考が非常に厳しく61秒台では代表になれない。全国的に見ると「普通」と思われるかもしれませんが県内の400mであればかなりレベルの高い話です。400mに出場できないから仕方なく100mに出るというような雰囲気でした(笑)。どれだけ偏っていたのかが分かります(笑)。
今考えると練習しすぎだったかもしれません。大きな負担がかかり結果的に故障者が出るという状況。それでもかなり配慮していたつもりでした。結局、最後の最後で準エースが故障してしまいインターハイへの夢は届かず。悔やんでも悔やみきれないですね。選手には本当に申し訳ないことをしたと思います。練習において手を抜くということは一切なし。どんな練習でも積極的に取り組むという姿がありました。ハードな練習でも全力で取り組む。そこがこの子たちの「強さ」だったと思います。そういう姿勢があったからこそ全くの無名状態でも県総体で優勝することができたし、インターハイに行く選手が出てきた。「能力」というのを何で測るのかはわかりませんが「努力する」「全力を尽くす」という「能力」は非常に高かったと思います。
それゆえ、「練習での強さ」というのはものすごかった。練習で他校の選手に負けるということはほとんど見たことがなかった気がします。とにかく全力。それを繰り返していく中で強くなっていくという感じがありました。この取り組みが私の中の基準となりました。どう考えてもハードルが高すぎるのですが(笑)。このような取り組みができるというのは簡単なことではありません。チーム自体がある程度成熟していたところもあるでしょう。400mで代表になろうと思えば「練習での強さ」を示す必要が出てくる。同じチーム内で勝負をしているわけですから練習で負けるといことは代表になれない事となります。マイルメンバーに入るための練習が激しく行われていたと思っています。
今、この練習とは大きく違うと思っています。「練習での強さ」というのはあまり見受けられません。大きなエースはある程度安定して走りますが、小さなエースは練習では「普通の選手」です。誤解されると困るので補足しておきますが、練習で手を抜いているから「普通の選手」というわけではありません。練習は練習での「全力」でやっていると思います。今うちの練習で「ダラダラやる」ということはありえません。その中で見ていて練習では「普通の選手」なのです。少し調子が悪いと1年生に大きく差を付けられます。だからと言って手抜きをしているわけではありません。全力なのです。
小さなエース、「試合での強さ」は誰もが認めるところです。チームメイトであっても「レース前は怖くて近づけない」と言っています。通常とは異なる「試合モード」が存在するのです。大きなエースとは違います。大きなエースも集中はしますが練習でもある程度の力を出す。試合の時にはワンランクスピードレベルが上がります。小さなエースは4つくらいレベルが上がります。これまで見たことのがないタイプです(笑)。ここに今までと大きな違いがあります。
これまでの選手も今の選手も練習をしています。どちらも一生懸命。数年前の選手は多少「悲壮感」がありました。これは私が作り出していたのかもしれません。今は全くありません。私に注意を受けても練習では普通にやります。こういう意味では「強い」と感じています。「先生に怒られた」という部分が長く続きません。もちろん反省はしていますがマイナスのイメージで練習をすることが少ないのです。これが練習につながっている部分かなと。注意を受けたからといって「今日はいつもよりもしっかりと走る」という感じにはなりません。良い意味でも悪い意味でも「いつも通り」です。そういう部分も影響してか「練習での強さ」はあまり感じません。
月曜日の練習で小さなエースが完全に「試合モード」の走りをしました。この動きを見て「速い」と素直に感じました。同時に「怖い」とも。走りや態度が「怖い」のではなく、このようなスピードで練習をしていたら間違いなく怪我をしてしまうのではないかという「怖さ」です。今まで「試合モード」での練習を求めていました。高いレベルでの練習をすることで試合でも高いパフォーマンスを発揮できるのではないかと考えていました。しかし、この日の練習を見て「試合モード」で練習をする「怖さ」も感じました。こんな高いスピードですべての練習をしていたら間違いなくダメージが大きくなってしまい故障につながります。本人も自分で意識しないまま力をセーブしているのかもしれません。「リミッター」があるのです。これを外すことは身体への負担が大きすぎる。
以前の選手は常に「リミッター」を外して限界を超えるような練習をしなければ戦えませんでした。今は違うのかもしれません。これは本当に見ていかなければいけないのですがかなり当てはまっていると思います。小さなエースが常に限界を超えるような「練習での強さ」を示すと練習自体はすごいことになりますが、「試合での強さ」は発揮できないかも知れません。その前に確実に故障します。それだけ大きなダメージが残るスピード感覚だと。逆に大きなエースにこの「試合での強さ」が出てくると本当に面白いことになるのかなと感じています。ここ一番の強さという意味ではもう少し足りない部分があります。ここが最後のポイントになってくるのかなと。
ちょっとまとまりがない文章ですが。もう少し補足したいとは思うのですが。これまでの選手は「練習での強さ」が求められていました。ここができないとレベルが上がらない。スタートラインの違いもあったでしょうか。今の選手は「試合での強さ」が出せます。良いことなのか悪いことなのかを見極めていかなければいけないと思います。とにかく「今までとは違う」というのだけは確かです。私の中の基準を見直していく必要があると思っています。
また書きます。誤解されないようにもう一度書いておきますが、今の選手も練習は全力でやっています。手を抜く姿は一切ありません。それでも「練習」と「試合」では強さが違う。ここについて考えておかなければいけないと思います。