kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

スタート

2012-01-23 | 陸上競技
金曜日、この日も私は朝から課外。これは陸上部の選手だけ。短距離と投擲の勉強を見ました。とにかくポイントを絞って勉強させるしかありません。見ていると「勉強のやり方が分かっていない」という感じがあります。同じ問題を何度も間違えます。ある程度覚えるだけで済むような内容であっても「分からない」という感じになります。もう少し効率よく勉強しないと「勉強をしているだけ」で終わってしまいますね。これは練習も同じです。「練習をがんばる」という本当の目標とは全く違うところでエネルギーを使っている感じがします。「強くなるための練習」ではなく「練習をがんばる」ことに満足をしてしまうというのでは困ります。やはり流れはつながっていると思いますね。「上手くいかないやり方を改める」というのは大事なことです。

授業は午前中全て。午後からは金曜・土曜の勉強のためのプリント印刷。相変わらずバタバタでした。加えて朝の時点で少し気になることがあったので昼休みに1人、終礼から補習までに1人、練習前に1人呼んで個別に話をしました。「何かあったら即対処」を心がけるようにしています。あとあとに残すと話がこじれてなかなか改善できなくなってしまいます。それぞれ思うことがあるようなので話を聞きながら「進む方向」を示さないと何も変わりません。「自分で考える」というのも大事なのですが最近は「どうしていいのか分からない」という感じを強く受けますのである程度の方向性を示していくことが大事になるかなと。いつもいつも私が出ていって解決するのではなく「自分の力で乗り越える」「解決策を見出す」ということができるようになってもらいたいですね。

放課後は私は課外。工業系の1年生は検定、商業系の生徒は全て課外。いやー、練習にはなりません。他の者は「専門練習」を行うことにしました。完全にお任せ状態です。課外終了後は練習に行きました。色々と話をしたので少し雰囲気が変わっていました。まー誰のためにやっているのかという感覚が大事です。男子は言われたことをやれますが「考える」というところまでは到達しません。もう数段レベルを上げることができると思うのですが今のところはまだまだですね。「声を出す」という最も基本的なことが率先してできません。「ある程度」はできるようになっていると思います。しかし、どうしても「目指す場所」を考えてしまいます。「求めるレベルが高すぎる」と言われるかもしれませんが、これが「当たり前」だと思っています。「これまでの努力」「これまでの取り組み」が「目指す場所」に対してどれだけ必要なレベルに達しているかです。かなりやるようになりましたが「自分なりの一生懸命」から抜け出せません。ここができれば本当に強くなるのですが・・・。

この日も2時間程度の練習となったのでスタートだけとしました。先週と同様、いろいろな「補助運動」をしてからすぐにスタート練習に入るようにしました。スタートをしたらまた「補助運動」。これの繰り返しです。タイヤ押しをやろうと思ったら前日の雨で地面が少し緩くなっていたのでこれでは練習の意味がないと思い止めました。無理やりパワーで押し切るような動きになるのは避けたいというのと、滑るので最後まで足が残ってしまいます。この状態では「疲れるだけ」で終わってしまいます。見極めが肝心かと。

女子エースのスタート改善を試みています。今までのスタートが悪すぎたので少しでも「出遅れないようする」ために練習の積み重ねです。これまでは腰が落ちたり無理やりパワーで持っていく、足は動くが進まないとう「悪い例」のようなスタートでした。ベストを出した大会でも前半かなり置いていかれて最後の40mくらいで劇的に追い込むというレース展開でした。この部分が改善されない限りは上のレベルでは戦えません。昨シーズンの後半はスタートが少しずつ改善されてきていたのですがいかんせん「練習不足」で本来の武器となる部分の伸びが全くありませんでした。最後の県体は苦手であるスタートで流れに乗ることができたのですが、中盤以降失速。まー仕方ないですね。これは今後の課題だと思ってやっています。練習さえ積めれば問題なく戦えると感じていましたから来シーズンに向けての大きな課題を克服するためにしっかりとやっていきたいと思っています。

特定の選手だけの練習を見ているわけではありません。こういう「強い選手」がいるときにきちんと「練習」を確認していくことが大事だと思っています。「流行の練習」「難しい理論」ではなく「基本的な練習」の中でしっかりと「速くなる方法」を見出していきたいと思います。こういう取り組みが間違いなく他の選手にもプラスになります。指導者が何もしないで「優れた指導者」になるわけではありません。実際に目で見て考え、工夫を重ねて良い指導ができるようになるのだと考えています。私も成長してくことが大事ですから。重心の移動を生み出すためにどうするか?まだまだブロックが押しきれないのと重いものを遠くに運ぶことができません。膝の引き出しの方向はかなり言っていますがうまく運べません。それにより「やりたくない動き」が時々出てしまいます。大きく引き出すだけではなくもっと全体につながる動きを身に着けていかないといけないですね。

練習後、卒業生が来ました。少し話をしましたが凹んでいた一時期からは回復したようです。社会に出るというのは本当に大変な事です。高校時代では考えられないようなことがたくさんあります。こういう経験をしていきながら自分で大きく成長していくしかありません。愚痴を言うことで少しでも気が楽になるのであればいくらでも聞きます。少しずつ慣れてきているようですから安心しました。こうやって来てくれるというのはやはり嬉しいですね。疲れが一時的とはいえ抜けた気がします。

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