kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

どれだけ強い気持ちで臨むか

2024-10-07 | 陸上競技

想うことを。

 

指導をしていて。普段の練習はフレキハードルで実施します。当てても大丈夫なように。というか学校にはフレキハードル以外のハードルが存在しません。学校での練習は全てフレキハードルです。これはかなり恵まれていると思います。当てても痛くない。思い切って練習ができる。これだけで練習効率が上がると思います。

 

しかしながらその弊害も存在する。競技場練習の時に「ハードルが怖くて浮いてしまった」という話がありました。個人的には「え?」という話です。試合も近づいています。ポイント練習の時に「ハードルが怖い」という話になる。実際のレースではハードルはそれなりの硬さがあります。競技場でのハードルは簡単に倒れる軽いものを使っています。試合のハードルは当たっても痛くないかもしれませんが、大きな失速は免れません。フレキハードル以外は怖いという話になるとこれは難しくなります。

 

試合が近づいてくる。その中で「硬いハードルが怖い」と言っていたら実際のレースの時に戦うことはできないと思います。それくらいの「気持ちの強さ」で本当に戦っていけるのか。この話を他県のハードル指導者と話しました。この感覚自体が「練習での強さ」につながると思っています。「何が何でもやってやる」という気持ちがあれば「ハードルが怖い」という話にはなりません。トレーニングに関しても「きついからできない」という話にはならない。が、どこかで「できない」と思っているのであればそれは全ての練習に現れると思っています。絶対にやり遂げてやるという気持ちの部分。実際のレースの時に足が合わなくなったら途中で辞めることはない。それなのに練習だと「上手くいかない」から止める。スタートでも同様です。出て潰れたといって走るのをやめる。実際の試合の時にどうするのか。試合の時はそこから立て直さなければいけません。失敗したからと中国大会の決勝でもレースを止めるのか。そんなことはないはずです。だったら「失敗してもやり通す」というのは必須だと思います。

 

これはバトン練習の時にもよく見かけます。タイミングが合わなくてバトンを渡さないまま止める。いや、試合の時にどうするの?もし失敗したのであれば「待て」をかけるなり「相手が加速に乗る」のを待つなり「対応策」があると思います。そこの部分ができないのであればその1本は完全に無駄になります。それで本当にいいのか。何が何でもバトンの受け渡しをするという意識があれば対応します。バトンが落ちたのならそこからどう対応するのかも含めてやっておく必要があると思います。「上手くいかなかったらからそこで終わり」というのはないと思っています。

 

これも考え方だと思います。そういう考え方の指導は現代の子どもたちには受け入れられない可能性もある。だからといって「ダメなものはダメ」というのを伝えるべきではないか。結局、力があっても「覚悟」がなければ最後の最後で戦えなくなると思います。もちろん、技術的な指導の不足部分もあると思います。もっときちんとした「技術指導」ができれば結果は全く違うものになる。が、最終的に「技術」を支えるのは「心」や「想い」だと思っています。それは教えてできるものではない。もちろん、しつこく話をしていきますがそれに対して「理解する」ことは全くの別物だと思っています。

 

ダメだからできない。これを繰り返していくのは良くないなと。もちろん、私自身が選手や他の人との関わり方が適切ではない可能性もあります。とはいえ、その部分を譲るのであれば指導する意味はないと思います。どう関わっていくのかは自分自身の信念の部分があります。正しいとは思いません。それぞれに考え方はあるでしょうから。

 

微妙な気持ちです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

記憶をたどりながら・・・

2024-10-07 | 陸上競技

時間的なこともあり相変わらず更新ができません。もう続ける意味さえないのかもしれないなと思っています。

 

この数日間のことに関して。指導に関してどれだけのニーズがあるかという部分です。先週の金曜日から中国新人に参加してきました。結果としては「惨敗」でした。女子の出場者が2名でしたがそれぞれ力を出し切れずに終わってしまった感があります。風の条件なども影響していましたが満足のいく走りとは言えない部分でした。一人は練習では良い動きをするのですが、レースになるとかなり力んでしまいます。今シーズン思い通りの結果が出せずに苦しんでいる部分があります。練習でよい動きができても試合になると「記録を出したい」「勝ちたい」という力みが出てしまってつながりません。今シーズンは我慢の年なのかもしれないなと。もちろん、こちらも取り組みに関しては見直しが必要だと思っています。1月下旬までかなり走れていたのに2月中旬から動きが崩れていた。それを修正できないままシーズンが終わってしまう。申し訳ないなと思いますね。

 

もう一人は100mHに出場しましたが8台目のところで動きが大きくなってしまって結果的に9台目に届かず。途中でレースを辞める形となりました。失格。これはかなり痛い。要因は様々あります。本人とも話をしていますが。根本的な「走力不足」が原因だと思います。これまでは誤魔化しながらやってきて県新人で15秒台に入りました。が、8月に走った100mでは14秒かかっています。このスピードでハードルで15秒台ですから達成率としてはかなり高いと思っています。今回、自分よりも速い選手と走る。県内では大きく差をつけられてある程度自分のペースで走ることができます。今回は周囲に選手がいます。走力がないので「オーバーストライド気味」で走ります。しかし、周囲の選手はそれなりのピッチで走る。そっちに引っ張られtれリズムが上がると「ストライド」が足りなくなって届かなくなる。

 

「遠くから遠くへ」という指導をします。これは導入段階の話です。遠くから踏み切らないと届かない。さらには遠くに着地しないと8.5mが広くなります。一定のレベルまでは「遠くから遠くへ」のほうが良いと考えています。今のうちの選手は走力がありません。ハードルインターバルを届かせようと思えば意図的に「遠くから遠くへ」にしないといけない。ハードル上で「浮く」のはダメだと言われます。それは一定レベル以上の話です。早く降りてしまうと走る距離が長くなる。それでさえ走力がないのに「素早く降りて走れ」というのはハードル種目を分かっていないのではないかと思います。言い過ぎかもしれませんが。常にトップ選手の指導をしているだけであればそんなことは関係ないかもしれません。しかし、「陸上競技の楽しさ」を理解するためにはある程度の「幅広い指導」が必要になってくると思います。

 

現在、13秒91と15秒97の選手が混在しています。2秒違います。それなのに「同じ指導」でいいのかどうか。やはり全く違うと思っています。メニューの中でも意識することは変えるべきだと思っています。1台目までのアプローチは同じかもしれませんが、その後の流れとしては全く違うものになってくるはずです。

 

中国新人の合間に県内から他県に異動された先生に「ハードルの基礎を教えてくれ」という話がありました。試合中なのでスルーしていたら勝手に選手を呼んでいました。3人も呼んでいたので断りにくい。うーん。少し基礎的なことを伝えているとそこにいたこれまた他県の先生が「一緒に」ということで別の選手を1人送り込まれました。こういう機会は実は少ないんだと思います。難しい話をするつもりはありません。それでも「基礎的なこと」を丁寧にやる機会はない。本当に簡単なことだけやりましたが。試合会場なので低いハードルはありません。少し難しくなりますが試合用のハードルを使って実施しました。50分程度ですが本当はもっともっとやりたいところです。とはいえ、なぜ私が「他県の選手のために指導するのか」という微妙な気持ちがありましたが(笑)。

 

こうなると自分自身の中で「指導の在り方」について考えさせられます。別に「県内の指導」いこだわる必要があったのかというう部分。「強くなりたい」と思う選手であれば誰でもいっしょなのではないか。自分自身の考え方ひとつでやりたいことが全く変わってくるのではないか。県内選手だからとか県外選手だとかは関係ない話ではないか。そんな気もしています。

 

今回12月に中四国合宿の指導をさせてもらうことになりました。それもあって中国新人のハードル種目に関しては見ておいたほうが良いなと。お世話になっている先生方の選手もいるのでそこに対して最善のアドバイスができればいいなと。全く走りを見ない状態でアドバイスはできないのでそこも踏まえて見ておくことに。

 

あり方について考える。どうするべきかですね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする