18日のことはすでに記憶から消えかけています。ダメですね。この日は高校野球で下関国際が大阪桐蔭に勝利しました。すごいことだと思います。
5年前のことを思い出してネットで検索しました。5年前にネット上を騒がせたインタビューの記事です。雑談で話していた内容を記事にされてしまったとかなんとか。まーマスコミは信用できないなというのも強く感じていますが。その中で「文武両道はあり得ない」という感じの内容もありました。
言葉を選んでいない部分を鑑みると本当に「雑談」の中で話していた内容だったのかなという気もします。しかし、「真理」はあると思っています。中途半端にやっていても何も生み出さない。進学校の生徒は「進学する」という大きな目標があります。そこに向けて色々なことを我慢して時間を作る。進学校の生徒は「競技で結果を出す」ことは求められていません。だから何かあれば「勉強があるから」という逃げ道がある。が、「競技で結果を出したい」というのが本気であれば何かを犠牲にしながらやらないといけない部分はあると思います。
「何もしなくても速い選手がいる」というのが現実であれば「普通の選手」は多くの時間を使って「競技力向上」のために取り組まないといけない。この部分は夏休みに入ってから一度話をさせてもらいました。が、それが本当に実行できているか。「夕方1時間は補強」といっても全員がきちんとやっているかどうかは分かりません。記事の中にもありますが「自主性」という部分も「そんなことを言っていたら3年間は終わってしまう」と書かれています。これも真実だと思います。ある程度の部分までは強引にでも引き上げないといけない。もちろん、「競技は遊び」と思っているくらいの選手であればそこまでする必要はないと思います。「真剣に競技をする」という感覚であればやはり「何かを犠牲にする」という部分は必要です。「勉強最優先でやっている選手には負けられない」と思う気持ちは必要だと思います。
結局は「勝てば官軍」です。負けているときには何を言っても認められませんが、強豪校に勝つことで「言っていることは正しい」となります。人間の感情なんてそんなものです。仕方ない。きれいごとではない部分が世の中にはあります。そこを否定しながら生きていくというのは「他者批判」をして終わる部分です。面白くはない。まーそんなものかなと。
金曜日に少しだけ練習前に話をしました。下関国際の監督さんの話を交えながら。本当に勝負しようと思ったときにどうするのか。良い方は悪いかもしれませんがskyは山口県唯一の体育コースがある学校です。その学校が支部大会でリレーで4位になる。マイルも同様に普通の学校に負けてしまう。これに対してどう感じるのか。レースを1本走ったら「足が痛いから走れない」といって次のレースには出れない。こんな状況で県総体などを勝ち抜いていけるのか。女子のマイルで4分24秒かかる。これでは中国大会に進むこともできない。ここに対して本当に「危機感」があるのかどうか。
技術練習をしたとしても結局「結果」です。どのような練習をしたとしても「結果」がどうか。「勝てば官軍」です。正しいか正しくないか、細かいか細かくないかだけではなく「結果」がどうか。良い方は悪いですが「勝つためには手段を択ばない」くらいの気持ちで練習が問い組めるのか。「強くなるために手段を択ばない」くらいの覚悟が持てるかどうか。
前にも書きましたがレースが上手くいかなかった理由に「加速段階を失敗した」みたいなことを言うことがあります。が、その加速段階が上手く走れていたら11秒0で走れたのか。バックストレートの走りが・・・という部分があったとしてもそれが走れたら50秒台で走れたのか。今は11秒7や54秒でしか走れません。その状況で「技術的」な部分や「レース展開」という枝葉のことをいっていても記録は出ません。根本的な「競技力」が上がらなければ「小手先の話」にしかなりません。「理論的なこと」だけではなく「競技に対する根本的な考え方」や「取り組みの姿勢」が重要になります。その部分から目を背けて「スタートが・・・」と言っていたところで強くなることはありません。
実際、技術的に指導を受けていなくても400mを52秒くらいで走る選手はいます。100mで11秒5を切る選手も。gt先生と話をしていた時にnykでは「11秒1と11秒4で走る」という選手がいます。スプリントに関しては細かいことはやってません。それでも「速く走れるようになっている」というのが現実です。そこから目を背けてほしくない。どのレベルで「競技をやる」と言っているのか。「体育コースがある学校で競技をやりたい」と考えているのであればそこの部分にどれだけの力を注げるのか。
これらのことも何度も話をしています。私の話が分かりにくく入らないのかもしれません。これから先、同じような話をしても結局は伝わらないのかもしれないと思う部分があります。「何とかしたい」という気持ちはあります。選手にも話していますが「誰か一人が強い」というのではなく「全員が強い」組織になってもらいたいなと。それは「私個人」のスタンスです。持っている力を最大限に引き出してもらいたい。が、その基本となる部分は「取り組みの姿勢」だと思います。走る量も増やしていかないといけないと思っています。この部分も含めて難しいのかもしれません。
高校生です。ある程度の「強さ」を求めたい。精神的にも肉体的にも「強さ」がなければ勝負できない。伝わらない部分がずっとあります。求められていないのかもしれません。「強くなりたい」という部分に対して何が提供できるのか。
分かりません。何ができるんだろうかという「想い」がずっとあります。