思うことはあります。また書けたらとは思っています。
この1か月間個別に練習を見させてもらっていた県内のヨンパの選手がIHで4位に入りました。本当に素晴らしい。この子の能力はずば抜けていたのでできれば日本一というのを目指せるレベルだったと思います。自分のところの学校の選手ではないので国体合宿時のみ細かく指導をするという形でした。が、このままでは「もったいない」という気持ちが生まれていました。
昨年の冬、「基礎基本からやりなおす」という目的ハードル練習会を始めました。この選手と前任校の選手を何とかしたいという思いが強くあったからです。同時に秋から400mHを始めるという女子選手も。400mで中国大会8位(7位だったかも)となっていたので、IHに行ける種目ということでヨンパに。意欲的に取り組んでくれていました。
この1か月間はogw先生と一緒に「どうすれば戦えるか」というところに特化してやってきました。本人的には「100mHが好き」ということでしたが、戦うならヨンパだろうという部分を押しました。本人からも相談されていたので400mHで60秒切りを目指そうと。
練習したことに関しては直前までblogに記載しています。IH会場では「向かい風」になることもあって3台目まで16歩、そこから8台目まで17歩切り替えて18歩で2台という流れに。2台目に入る局面で向かい風が吹き込んでくるというのもあったのでそこに課題を置きながら。さらには2台目の入り方も細かくやりながら。
予選の前は5台目まで行っておこうということになっていましたが、メイン競技場には5台目がない。ハードルを9台しか準備していないので男子が5台目まで女子が4台目までになっています。ありえません。ogw先生が慌てて移動させてくれましたが、走っていくと誰かがハードルを男子のレーンに戻していて跳べない。運営の部分ですね。最低限の数の準備はしてもらわないといけない。
予選で61秒9。歩数のことも調整しながら。不安があるので準決勝では8台から18歩ということに。最後が逆脚になってもいいだろうということでした。準決勝では60秒1。全体の3番目のタイムで決勝へ。ここで私の役目は終わりという感じでした。「全国で入賞したい」と言われたのでそこまでのお手伝い。決勝までの時間には気功や痛いところの治療をしましたが、宿泊先が「兵庫県明石市」なので決勝を前に帰ることに。一人で動いているわけではないので。アップの部分も打ち合わせしておきました。
結果は見事4位。本当にすごいことだと思います。当初の約束は「決勝に残りたい」ということだったので、「そんな曖昧な目標ならやらない」と突っぱねていました。具体的な目標がなければと。「5位に入る」と言っていたのでそれなら60秒は切ろうという感じでした。本当に達成。良かった。
書きたいことはたくさんあります。心が狭いのでここまで「入賞のために」という気持ちになったのが自分でも分かりません(笑)。しかし、「本気でやりたい」と思っていて「なんとかしたい」という気持ちがあるなら「勿体ない」という部分があります。23歩、16歩で走れば全く変わると思っていました。別に私が何かしたとは思いません。元々顧問で指導されていたykt先生とtmr先生、今年から異動になったogw先生の指導が全てだと思っています。この半年間、「もったない」「なんとかしたい」という気持ちがあったのは確かです。それが少しだけかもしれませんが役に立ったのであれば、本人にとって「幸せ」なのだと思います。
こういう部分がある。では現実はどうか。このギャップが自分の中でコントロールできません。本当に「ハードル練習会」「スプリント練習会」を別に開き続けるほうが自分自身の中で「生きている」ことを感じられるのかもしれないと。IH前にも強行日程でハードル練習会を2日連続で実施しています。その中で「強くなりたい」と本気でやってくれる選手と出会うことが「楽しみ」なのかなと。
心の中のモヤが晴れません。本当に何を目指すのかを考えたいなとは思っています。