kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

四国インターハイ

2022-08-07 | 陸上競技

思うことはあります。また書けたらとは思っています。

 

この1か月間個別に練習を見させてもらっていた県内のヨンパの選手がIHで4位に入りました。本当に素晴らしい。この子の能力はずば抜けていたのでできれば日本一というのを目指せるレベルだったと思います。自分のところの学校の選手ではないので国体合宿時のみ細かく指導をするという形でした。が、このままでは「もったいない」という気持ちが生まれていました。

 

昨年の冬、「基礎基本からやりなおす」という目的ハードル練習会を始めました。この選手と前任校の選手を何とかしたいという思いが強くあったからです。同時に秋から400mHを始めるという女子選手も。400mで中国大会8位(7位だったかも)となっていたので、IHに行ける種目ということでヨンパに。意欲的に取り組んでくれていました。

 

この1か月間はogw先生と一緒に「どうすれば戦えるか」というところに特化してやってきました。本人的には「100mHが好き」ということでしたが、戦うならヨンパだろうという部分を押しました。本人からも相談されていたので400mHで60秒切りを目指そうと。

 

練習したことに関しては直前までblogに記載しています。IH会場では「向かい風」になることもあって3台目まで16歩、そこから8台目まで17歩切り替えて18歩で2台という流れに。2台目に入る局面で向かい風が吹き込んでくるというのもあったのでそこに課題を置きながら。さらには2台目の入り方も細かくやりながら。

 

予選の前は5台目まで行っておこうということになっていましたが、メイン競技場には5台目がない。ハードルを9台しか準備していないので男子が5台目まで女子が4台目までになっています。ありえません。ogw先生が慌てて移動させてくれましたが、走っていくと誰かがハードルを男子のレーンに戻していて跳べない。運営の部分ですね。最低限の数の準備はしてもらわないといけない。

 

予選で61秒9。歩数のことも調整しながら。不安があるので準決勝では8台から18歩ということに。最後が逆脚になってもいいだろうということでした。準決勝では60秒1。全体の3番目のタイムで決勝へ。ここで私の役目は終わりという感じでした。「全国で入賞したい」と言われたのでそこまでのお手伝い。決勝までの時間には気功や痛いところの治療をしましたが、宿泊先が「兵庫県明石市」なので決勝を前に帰ることに。一人で動いているわけではないので。アップの部分も打ち合わせしておきました。

 

結果は見事4位。本当にすごいことだと思います。当初の約束は「決勝に残りたい」ということだったので、「そんな曖昧な目標ならやらない」と突っぱねていました。具体的な目標がなければと。「5位に入る」と言っていたのでそれなら60秒は切ろうという感じでした。本当に達成。良かった。

 

書きたいことはたくさんあります。心が狭いのでここまで「入賞のために」という気持ちになったのが自分でも分かりません(笑)。しかし、「本気でやりたい」と思っていて「なんとかしたい」という気持ちがあるなら「勿体ない」という部分があります。23歩、16歩で走れば全く変わると思っていました。別に私が何かしたとは思いません。元々顧問で指導されていたykt先生とtmr先生、今年から異動になったogw先生の指導が全てだと思っています。この半年間、「もったない」「なんとかしたい」という気持ちがあったのは確かです。それが少しだけかもしれませんが役に立ったのであれば、本人にとって「幸せ」なのだと思います。

 

こういう部分がある。では現実はどうか。このギャップが自分の中でコントロールできません。本当に「ハードル練習会」「スプリント練習会」を別に開き続けるほうが自分自身の中で「生きている」ことを感じられるのかもしれないと。IH前にも強行日程でハードル練習会を2日連続で実施しています。その中で「強くなりたい」と本気でやってくれる選手と出会うことが「楽しみ」なのかなと。

 

心の中のモヤが晴れません。本当に何を目指すのかを考えたいなとは思っています。

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何が大切か

2022-08-07 | 陸上競技

先週の木曜日のことを途中まで書いて何もしていませんでした。今更ですがあげておきます。時間軸がかなり前後しています。


木曜日。この日は珍しく自分から話をさせてもらいたいと申し出ていました。夏休みに入っていますが「今のまま」では間違いなく昨年度と同じ事になる。変わり切れなくて勝負する舞台に立つまでに力を上げることができない。この部分に関しては危機感を持っています。

 

話は前日のこと。前日、400mHの練習を見たことを伝えました。4種目でIH出場する選手。「全国で入賞したい」という気持ちが中国大会後に芽生えてきた。これまでは「100mHが好き」という理由でそちらが優先されていました。今の全国レベルから考えると厳しい。まだ未完成の400mHのほうが決勝に残れる可能性があるのではないか。そういう流れになりました。それが決まってから「練習」以外で自分で競技場に行って400mHの練習をする。専門練習を競技場でやりたいというのがあったのだと思います。その動画を送ってきて「どうですか?」と聞いてくる。「決勝に残りたい」という「想い」が自分を突き動かしているのだと思います。

 

今のうちの選手よりも圧倒的に強い。その選手が「強くなりたい」と考えて行動に移す。そうなるとどう考えても勝てるはずがない。県総体で5冠をするような選手でもIHを考えたときに「今のままでは戦えない」と感じて行動に移しているのです。実際、今の選手はIHには届いていない。このままでは来年も誰もいけないでしょう。在校生で中国大会の決勝に残ったのが1人、準決勝に進んだのが1人。個人で中国に進んだのが1人。これだけしかいないのです。それが「普通に練習をする」だけで中国地区で6位に入れるようになるとは思えません。他の選手は言うまでもありません。それくらい「現状」は厳しいのです。

 

また、前日の練習の時に近隣の進学校の選手も来ていました。時間の伝達が上手くいかなかったらしく、午前中と午後に分かれてしまったと。しかし、一人は「せっかくなので午後もやりたい」と練習に参加したようです。進学校ですから「競技をやる」ことが進路につながることはほとんどありません。部活動で陸上競技をやることは進路の保証になるわけではないのです。それでも「陸上競技がしたい」という気持ちで自主的に2部練をしています。では、うちの選手はどうなのか。午前中にある程度やる。他の学校と比べると練習量は少ない。が、足りない部分を補うまでの行動はできていない。それで「強くなりたい」というのは不可能ではないか。

 

強制的に二部練習にする気はありません。しかし、「進学校の選手」が「強くなりたい」と思って二部練習をする。そこに対して今の自分たちの取り組みはどうだろうか。今はまだ力がないかもしれない。それが「強くなりたい」と必死に練習をしていたら逆転されることも当然ながらあると思います。

 

自分よりも力があって強い選手が「全国で入賞したい」とがむしゃらになる。「強くなること」を求められていない進学校の選手が「もっと強くなりたい」と思って自分から二部練ををする。今のうちの選手にはない「大切な何か」を持っていると思っています。それがあるかないかは正直致命的な差になると思っています。今はそうでもないかもしれませんが、長い目で見たときに間違いなく「大きな差」になる。

 

二部練を求めません。しかし、「身体づくり」のために夕方自分で「1時間」の補強くらいはできないか。別にやらなくても誰からも責められない。でも本当に「強くなりたい」と思えば「補強」くらいはする必要がある。やる人とやらない人では1か月で30時間という大きな差になる。これはその時には気づかないかもしれない30日後には取り返しのつかない差になる。この意味が分かるかどうかだと思います。

 

kbt先生からその話を受けて「3つの段階」についてありました。「言われてもやらない人」「言われたらやる人」「言われなくてもやる人」の段階。せめて「言われたやる人」くらいのレベルにはなって欲しいと。大半は「言われてもやらない」状況です。身体のケアに関してもできていません。その中で「1時間くらいは補強を」というのは無理難題なのかもしれません。しかし、それくらいのことができないと正直、IHなんて夢のまた夢。中国大会で予選落ちしている選手やその舞台に立てない選手が「言われたことをやる」ことさえできないのであればそこまでだと思います。まー価値観だとは思いますが。

 

この話がどれだけ伝わるか。この日は身体づくりをしました。取り組みに大きな変化があったかどうかは微妙なところです。どうすれば「変われるか」だと思います。地味な練習、しんどい練習の時にきちんとできるようになれば大きく変わってくると思っています。今のままでは秋も来年も同じ感じで終わってしまいます。そのことを感じ取ってほしい。

 

基本私は選手に好かれようと思ってやっていません。迎合するような人にはなりたくない。だからこそ「本当に必要なこと」を伝えます。感じ取れるかどうかは自分たち次第。「自主性」という理想論の中で今はやっていけないと思っています。まずは「鍛える」こと。もっと前には「取り組みの姿勢を見直すこと」が重要。

 

ダラダラ書きました。内容が伝わるといいのですが。文才の問題かもしれません。

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