kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

積み上げていく

2017-09-26 | 陸上競技
月曜日。この日もバタバタ。とにかく余裕がない。金曜日が出張。来週の水曜日から国体ですから本当にバタバタします。水曜日と木曜日で11時間授業。対したいことないと思われるかもしれませんが6時間ぶっ続けで授業というのはなかなか・・・。来週の月曜日が代休で休みになるため無理やりにでも授業をやっておかなければいけません。なかなか・・・ですね。

この日は校納式と壮行式。うちも一応賞状披露を。別に披露するためにやっているわけではありませんが。県で入賞する種目が少ないのでこういう機会にはやるようにと勧められています。壮行式もやってもらいましたが「お礼の言葉」が小さい。元気がありません。マー緊張していたということですが(笑)。こういう部分がもう少しできるようになると違ってくるとは思うのですが。まだまだです。

練習は加速段階中心にしました。土曜日にNの走りを見ていて改善しないといけないなと思って部分があったので。これも感覚だと思っています。決まりきったメニューではなくその時に必要なメニューを行う。加速段階がきちんと作れないとそこから先の動きにつながりません。一応選手と話をして今の状況がどうなのかを確認しながらやるようにしています。「加速段階が作れない」というのであればその部分を改善するための動きを取り入れる。走って走って改善ではないと思っています。

アップメニューを行ってからすぐにハードルドリル。そのままスイッチングをしました。これは土曜日にやったものです。私は走りのポイントを「フォローレッグ」に置いています。これも正しいかどうかは分かりません。がスイングで身体を運ぶ。膝の引き出しに合わせて腰が進む。走るというのは「重心移動」だと思っていますからどうやって「重心移動」を生み出すかと考えたときに接地だけではない気がします。膝を引き出すことで重心が移動し始める。これはスタート局面も一緒だと思います。スイッチングと片足スキップ、スイッチングとシザースを組み合わせて練習を進めていきました。

スパイクを履いてウインドスプリント。チューブ5歩を3本実施。これもリズム重視の感覚とピッチアップの感覚を使い分けるためです。最初の数歩で「速く動く」というのも必要だと思います。が、それによりその場足ふみになってしまう危険性がある。理想は「大きく速く」です。難しいですが。最初の5歩ではリズムを重視しています。ピッチアップというよりは安定して出れることが大事。さらには重心が移動していくことも大事。そこからピッチアップと上半身の起こしを同調させていく。そのための手段はたくさんあるなと考えています。

ある程度やってから今度はトーイング。オーバースピードトレーニングではなく「無理やり重心移動を作り出す」という練習です。最初の5歩の部分だけ引っ張って重心を動かします。強制的に重心移動を生み出すことで感覚を身につけます。まー私がそう思ってやっているだけなので参考になるかどうかはわかりませんが。重心移動を作り出してからもう一度チューブ5歩。このあたりから動きに変化が見られます。良い感じでした。

さらにそこから中間へのつなぎ。タイヤ引きをやりました。先ほどのトーイングとは別の形。今度は重いものがあるので重心移動が生まれにくい。だからそこ意識しなければ前には進みません。その場足ふみになる。膝の引き出しによる腰の移動が出てくればやはりスムーズに進むようになります。さらにDM走。これも60m。少し重いものが自分の身体より前にあることで重心が前方向に運びやすくなります。そこで中間の動きを作っていく。

最後にショートスプリントで60mを2本。いや、これくらい動きに変化があると面白いですね。先週はほとんど練習に出ることができませんでした。しかし、こうやってグランドに立って動きが変わると面白い。実際に走っている選手も面白いと思います。たった1日である程度の動きの変化が生まれる。これはなぜなのか?分かりません(笑)。

もちろん、こちらとしては「やりたい動き」があってそれを習得させるためにいろいろな引き出しから出してきます。その種目の組み合わせによって意識しやすくなる部分がある。今回は「スイッチング」だと思います。膝の引き出しで重心移動を生み出す。そのために切り替えを意識した直後にその引き出しを利用しての片足スキップとシザース。重心移動を生み出します。これがどちらの足でやるのかも大きいと思います。単純に組み合わせるのではなく「意図した組み合わせ」が必要になるのです。

少し暗くなっていたのもあって速く見えたのかもしれません(笑)。が、実際にやりたい動きに近づいていたのは間違いないと思います。練習は「積み上げ形式」だと思っています。やりたい動きがあるからそれをいきなりやるのではなくその前段階でなにをしていくか。何故その動きをすると走りに変化が生まれるのか。それは指導する側がきちんと理解して組み合わせていかないといけないと思っています。走るだけで速くなる。それはかなりの遠回りだと思います。まー陸上競技ではそのパターンでも速くなるのですが・・・。

良い練習が出来ました。いや、本当に。女子はひょっとしたらかなり行くのではないかと思いますね。まーまだ1日だけなので何とも言えませんが。実際問題この動きがレースでもできれば大幅に記録更新は可能だと思います。ちょっとずつかみ合ってきたかなという感じですね。

久々練習日誌になった気がします。久々(笑)。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする