kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

一番上に合わせる

2016-12-13 | 陸上競技
続き。

1時間程度組み合わせ練習をしてから走練習。やはり走る練習が大切かなと。当たり前の話ですが。

並走から。これはバトン練習も含めてやります。上手くいくときはここでかなりスピードが上がります。この日も高いスピードを出す練習になりました。が、見ていて「最大スピードなのか??」という感じがありました。まだまだ緩めてる感じがありました。

もっと高いスピードを出すために何をするか。今度は60mを使っての並走にしました。60m地点でバトンパス。今回は「渡らなくても許す」という条件付き。渡すために緩めたりするのではなく「速い者に合わせる」ためにやりました。前が速い場合は少し詰めてスタート。後ろが速い場合は差を広げる。簡単な話です。

置いていかれたり、追いつけなかった場合はバトンが渡りません。強い者に合わせる練習。オーバースピードトレーニングになります。もう一方の選手は必死に走らなければいけなくなるからです。前からやっている練習ではありますがこの日は意識して実施です。

更に男女混合で60mを。これもグループで一番速い者が60mを走る。それ以外の者は走る距離を短くしてハンデをつけました。いつもは時間差でスタートさせています。が。これではなかなか追いつけない。そこで60m地点で横一列でフィニッシュするように距離のハンデをつけました。

これはかなり盛り上がりました。それぞれが全力で走ります。後ろから出る選手は前が見えますから必死に追うことになります。前から出る者は後ろから来る選手の存在が分かりますから手は抜けません。かなりスピードが出せる練習になります。単純な事ですが。

最大スピードを出す。このためにどんな工夫をするか。方法は様々だと思っています。この日に選手に配布した資料の中に「一番力がある者に合わせる」というものがあった。それが練習に対する発想を広げていきます。これは本当に面白いと思います。何かヒントがあってそれが練習に対しての考え方につながっていく。

決まり切ったメニューしかやらないというのも「あり」だと思っています。安定した練習をすることが出来るからです。次にやる練習が明確。しかし、私はそれでは「面白くないかな」と思っています。これは私自身の考え方なので正しいかどうかは考えたことがありません。柔軟に対応できるようになることも必要なのかなと。

チーム内で一番力のある者に合わせる。それができるような工夫をしていきたいなと思っています。力がない選手を強くするためにもすごく大切なことだと思っています。そうなると強い選手をもっと強くするために何をするかも考えないといけません。

こういう事を考えながら練習をするのは楽しい。選手に感謝したいと思います。私一人でいてもこんな事は感じられないからです。だからこそ一緒に練習出来る選手を大切にしたい。他の選手より圧倒的に大切にするのはうちの選手です。とうぜんですが。

この日はかなりスピードが出せていたと思います。これからのことを考えると本当に楽しくなります。来年度かなりの所まで行くのではないかと思っています。もちろん、これからの取り組みが大きく影響してくるのは間違いないですが。

楽しい時間でした。感謝。工夫次第で練習自体も変わります。これからも続けて考えていきたいですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

組み合わせての練習

2016-12-13 | 陸上競技
月曜日、7時間授業。練習開始が約1時間遅くなります。以前であれば月曜日の練習は17時くらいになっていました。これは仕方ない部分かもしれません。

しかし、取り組みの姿勢が自然と変わってくれば「時間の使い方」も変わってきます。キャプテンに確認すると「16時40分からできます」とのこと。できるかどうかは別にして「少しでも早く始めよう」とする姿勢は評価できます。

練習はできる限り短時間でアップを。ダイナマックスのバック投げ、フロント投げ、真上投げ。ある程度距離を決めて投げるようにしていきました。「投げるだけ」ではなく「目標」を持って遠くに投げられるようにです。そこからタイヤ押し&タイヤ押しジャンプ。

そこからは先日行った「加速ドリル」と「中間ドリル」を実施。「中間ドリル」はハードルなどを使った練習ですね。今回はこの練習の中に「ポール走」を入れました。接地ポイントを作るというだけではなく「身体の前側で動かす」という感覚の中での練習が必要かなと。

前回、一度やっているのである程度流れができています。それぞれの局面の課題を確認しながらですね。前も書きましたがこれまでは「部分的なもの」を抜き出して練習をしていました。そこが上手くつながればいいのですが「練習のための練習」になっていることもありました。練習が上手くいくための練習。直結していない部分があったかなと思います。

段階としては「部分的な練習」をしっかりとやっておく必要はあると思います。細かい部分をやりたければやはり時間がかかります。多くのことを一気にやっていくと「広く浅く」なりすぎて「意識するポイント」がぼやけてしまうかなという感じがありました。が、ある一定の水準まで「徹底して意識する」ことをやってきたら今度は「流れ」なのかなと。

表現が悪いかもしれませんが「そこまで細かいことを考えて練習をするところは少ない」と思っています。毎回決まりきった練習をやり続けるところもあると思います。実際に「漠然とした練習」でも強くなる選手はいる。「細かいことをやる」という部分にこだわりすぎると良くないかなと。これも感覚の話です。やはり「全体を意識した部分的なもの」でなければいけない。表現が難しいですが。

そう考えたときに「加速ドリル」と「中間ドリル」を動きの中でやっていくようにしてみようと。前任校では「ハードル」「タイヤ引き」をひたすらやるというスタイルでした。「加速ドリル」に関してはその日は「加速ドリル」だけ。その日の練習課題を絞って実施してきました。これはこれで良かったかなと思っています。が、実際のレースは「全てをやる」のです。「部分」を重視しすぎて「全体」から目が離れていたのかなと。

こういう考え方の中で「加速ドリル」「中間ドリル」を一度に組み合わせていきたいなと。「広く浅く」になるかもしれません。が、学校の練習であればこれを繰り返し実施することができます。一度だけでは効果が少ないかもしれませんが何度も繰り返す中で「改善できる」と思っています。

ポール走を取り入れてみました。この動きは「膝を前まで引き出す」ことにつながります。「ハードル」で接地ポジションを意識して「ポール走」で「前回転」を意識する。走りにつなげるための工夫かなと。「やりたい動き」があってそのために「必要な道具」が使えればいいかなと。道具の利用方法で練習の効果は違ってくるかなと思っています。

私は練習の中に「道具」を使うことが多い。そのほうが「飽きない」からです。「道具」を使うことで「意識」を明確にすることもできます。自然に「狙い」とする動きに近づく部分もある。これはどこかでやっていたからというものではなく「やりたいこと」があってそれを身につけるためにどうするかという中から出てきたものです。オリジナルかどうかは分かりませんが(笑)

学校でやるとこの手の練習ができます。先日セミナーパークに行った時には道具の利用はなし。使えないなら使わない練習をすればいいだけのこと。前任校では歩いて5分のところに競技場がありましたが冬季練習では全く利用せず。土で走るのであればワザワザ競技場まで行く必要性がないと感じていたからです。

練習の中で「上手く組み合わせる」事が出来れば効果は上がるのではないかと考えています。単にやるだけではなく「狙い」があればそれを意識した練習にしていかなければいけない。もちろん正解かどうかは全く分かりません。自分が信じてやっていくしかないと思っています。

上手くまとめられませんが。そんなことを思いながら練習を組み立てました。練習を見ながらそれぞれに指摘をする。この部分は変わりません。しっかりと時間をかけながら選手と関わりたいと思います。

もう少し書きたい事があるのでそれはまた別に書きます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

どこに合わせるか?

2016-12-13 | 陸上競技
矛盾するような話かもしれませんが。少し思う事を。

集団を考える上で何を重視するかというのは大きな部分だと思います。ひょっとしたらそこまで考えて指導をするというのは少ないのかもしれませんが。

以前から「集団は一番意識レベルの低い者に合わせる」と考えています。例えば集合時間が決まっている。それに合わせて人は動きます。行動が早い者は集合時間の20分くらい前に集まるかもしれません。次の行動を考えたら早めに動くことが必要になります。

しかし、一番意識の低い者が集合時間に10分遅れて来る。こうなると一番最初に来た者は「行動」を起こすために30分間待つことになります。この30分は本来であればもっと有効に使えたのではないか?!個人であれば来た瞬間から行動に移せます。何かをやろうとすれば集団は一番遅い者に合わせることになります。

集団として行動するのであれば「意識の低い者」を高めていく事が求められると思っています。どれだけ高い評価を受ける選手がいても「あいつは何をやっているんだ」と言われる選手がいたらやはりそちらの評価の方が目立つことになります。

「集団」の規律を守るためにはこういう部分を徹底していかなければいけないと考えています。

しかし、それはチームを運営していく上での考え方。競技面で考えた場合は「一番力がある者な合わせる」必要があります。ここも考え方なのだと思いますが。

勝負をする。これは「平均値」ではない。チーム全体の平均値で勝ち上がっていけるかどうかといえば答えはノーだと思います。女子のリレーで言えば平均値が「13秒0」くらいであれば中国大会に進めるかもしれません。しかし、「13秒0」であれば個人で上の大会な勝ち上がるのは不可能です。

スプリント種目で「集団」といえるのはリレー。私自身はリレー中心にチーム作りをしています。個人種目で考えた場合はこれだけでは足りない部分ある。

シンクロの井村コーチの書いた本を読みました。その中に「競技をやるなら一番上に合わせる」と明言されていました。シンクロは1人ではなく複数で全く同じ動きをする事が求められます。複数でパフォーマンスをする時に下手な選手に合わせていたら力がある選手は「力を抑えてやる」ことになります。これでは勝てるはずがない。一番上の選手のパフォーマンスのレベルに合わせていかなければいけないのです。

力を抑えて勝てるほど甘いものではない。まさに。競技に関しても意識レベルに関しても「一番高い者に合わせる」という感覚を持ち続けなければいけません。一番強い者がもっともっと強くなる事が結果的に「集団」の強化にも繋がるのです。当たり前の話ですが。

「一番高い者に合わせる」事と「一番低い者に合わせる」というのは矛盾している気もします。が、どちらも必要な事だと思っています総合力を高めるためには一番下を引き上げていく必要がある。それで「平均値」は上がります。同時に一番上を更に上げていく。一番下には「合わせなければいけなくなる」というマイナス面が大きい。一番上に合わせることは「各自が強くなるために必要な要素」になる。

強い選手がいればそこを伸ばすことに力を注ぐ。他の選手はその選手に少しでも追いつけるようにやっていく。ここが重要になります。強くするためにこちらの指導力自体を上げなければいけなくなる。教育的な部分と競技的な部分なのだと思います。

両輪が必要になる。そう考えています。それを選手自身が把握してもらわないといけない。ここの部分は外せないかなと。全員を大切にするために何をするのか。ここですね。

上手くまとまっていませんが(笑)。ひとまず書いておきます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする